スーパー耐久2023 Round.4 予選 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2023 Round.4

2023年7月31日

スーパー耐久第4戦、中升ROOKIE AMG GT3が逆転優勝!


7月29、30日、大分・オートポリスにおいて、ENEOSスーパー耐久シリーズ2023 Supported by BRIDGESTONEの第4戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催され、5時間のレースをNo.14 中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)が制した。チームにとってはシーズン2勝目となる。
 

7月第1週のSUGO戦からわずか2週間という短いインターバルで開催された第4戦。シリーズで唯一の九州大会となる今レースでは、ST-1およびST-4が”お休み”扱いとなる一方、7クラス41台がレースに挑んだ。
 

予選では、ディフェンディングチャンプが躍進

厳しい真夏のコンディションのなかで臨んだ予選。まず、総合トップタイムを刻んだのは、ST-XクラスのNo.1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3(鳥羽豊/平木湧也/平木玲次)。第2戦富士に次ぐトップタイムであり、またAドライバー、Bドライバーが揃ってトップタイムをマークする文句なしの”ポールポジション獲得”となった。続く2番手には、第2戦富士24時間のウィナーである14号車が続いている。
 

8台が出走するST-Zクラスでは、No.885 GR SUPRA GT4 EVOのHIRO HAYASHI(HIRO HAYASHI/平中克幸/清水英志郎)が、ST-Zクラス同様、A、Bドライバーが揃ってトップタイムをマーク。クラスポールを手にしている。今大会から、ST-TCRとしてホンダシビック・タイプR TCRが出場。No.97 Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/三井優介/森山冬星)が初ポールを獲得した。ST-Qクラスでは前回のSUGOでクラスポールを手にしたNo.28 ORC ROOKIE GR86 CNF concept(加藤恵三/山下健太/大嶋和也/豊田大輔)が好タイムをマーク、これにNo.271 CIVIC TYPE R CNF-R(武藤英紀/伊沢拓也/大津弘樹)が続く結果に。そして、ST-2クラスでは、No.6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)が他クラス同様に、A、B両ドライバーがクラストップタイムをマークした。また、ST-3クラスもNo.38 ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS(尾崎俊介/石森聖生/鶴賀義幸/石塚崇宣)が両ドライバーがトップタイムをマーク。チームとしてシーズン初のポールポジションを掴み取った。そしてST-5クラスは、開幕戦でクラスポールを獲得したNo.88 村上モータースMAZDAロードスター(村上博幸/吉田綜一郎/有岡綾平)がシーズン2度目のクラスポールを獲得している。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.1 HELM MOTORSPORTS GTR GT3 3’38.862
【ST-Z】No.885 GR SUPRA GT4 EVO 3’53.469
【ST-TCR】No.97 Racer HFDP CIVIC 3’54.561
【ST-Q】No.28 ORC ROOKIE GR86 CNF concept 4’05.889
【ST-2】No.6 新菱オートDIXCEL夢住まい館エボ10 4’05.214
【ST-3】No.38 ヒグチロジスティクスサービス RC350 TWS 4’04.684
【ST-5】No.88 村上モータースMAZDAロードスター 4’30.276
 

レース終盤、FCYによる”泣き笑い”が起こる

決勝は、午前11時にスタート、5時間にわたってバトルが展開された。朝から雨に見舞われたオートポリスだが、レース開始までに雨が止み、ドライコンディションでスタートが切られた。
 

総合ポールスタートの1号車が安定感あるレース運びを披露。折り返しを前に後続車に対して30秒ほどのリードを築くなど、申し分のない展開を見せていた。しかしながら、レース終盤に波乱の状況が待っていた。
 

コース上で他クラスの車両が1台、また1台とトラブル発生でストップ。これでレースは3度目となるフルコースイエロー(FCY)が導入された。ちょうど、どのチームも最後のピットインを控えている頃だったが、ここで各チームが採っていた戦略に対して、明暗が分かれることになってしまう。2番手を走行中だった14号車が絶妙のタイミングでルーティンのピットインを敢行。一方、トップ走行中の1号車やFCYを味方にすることができず。トップを走っていたからこそ、ピットインの判断がしづらい状況であったため、結果的に14号車が運をも味方にして有利な立場となり、逆転を果すことになった。
 

ST-Zクラスはポールポジションスタートの885号車が盤石なレース運びを見せて完勝。シーズン初優勝を遂げている。今シーズン初開催となるST-TCRクラスでも、デビュー戦ながらノートラブルで5時間にわたって周回を重ねたクラスポールの97号車が初レース&初優勝を達成した。ST-Qにおいては、28号車がクラストップチェッカー。一方、ST-2クラスでは、クラスポールから終始トップを死守していた6号車に対し、レース終盤にその差を縮めることに成功したNo.13 ENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)が逆転勝利を果たしている。そしてST-3クラスでは、フェアレディZレクサスの激しいバトルが繰り広げられ、No.16 岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)が逆転優勝。ST-5クラスでは、トップ3が激しいポジション争いを見せる中、No.72 OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)が頭ひとつ抜け出し、このままチェッカー。シーズン2勝目を挙げる結果となった。
 

続く第5戦は9月2−3日、モビリティリゾートもてぎでの戦いとなる。
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.14 中升ROOKIE AMG GT3(鵜飼龍太/蒲生尚弥/平良響/片岡龍也)152Laps 5H01’33.293
【ST-Z】No.885 GR SUPRA GT4 EVO(HIRO HAYASHII/平中克幸/清水英志郎)144Laps
【ST-TCR】No.97 Racer HFDP CIVIC(遠藤光博/三井優介/森山冬星)141Laps
【ST-Q】No.28 ORC ROOKIE GR86 CNF concept(加藤恵三/山下健太/大嶋和也/豊田大輔)137Laps
【ST-2】No.13 ENDLESS GR YARIS(花里祐弥/石坂瑞基/伊東黎明/岡田整)137Laps
【ST-3】No.16 岡部自動車フェアレディZ34(鈴木宏和/田中徹/田中哲也/小松一臣)139Laps
【ST-5】No.72 OHLINS Roadster NATS(金井亮忠/山野哲也/野島俊哉)128Laps





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