スーパー耐久2012 Round5 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2012 Round5

2012年10月22日

スーパー耐久鈴鹿戦、第2レースは28号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が制す


スーパー耐久の決勝第2レースは、午後12時40分にスタート。ポールポジションからスタートしたNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3のスタートドライバーは再びJ.レスター。今度は慎重にスタートを決めて、チームメイトの1号車を抑えて周回を重ねていった。
その1号車の谷口はベテランらしく射程距離の位置から逆転のチャンスを伺ったが、ほぼ同じペースで周回する28号車も隙を見せない。
そうこうするうちにドライブ可能なリミットタイムが近づいた1号車は10周終了でピットイン。ルーティンワークのドライバー交代とタイヤ交換を行い、あとはF.ハイルマンにすべてを託した。
一方、トップをひた走る28号車は17周を終えてピットインM.モーへとスイッチした。その後、トップ28号車と1号車との差は次第に開き、最終的には22秒ほどの差を築いた状態でチェッカー! 28号車が今シーズン待望の初勝利を挙げることになった。

スーパー耐久シリーズ第5戦・鈴鹿 決勝結果

<第2レース>
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター/M・モー組)28Laps 1:00’33.957
2.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/D・アン/F・ハイルマン組)+22.702
3.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN組)+1’00.700

・各クラス第2レーストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 3 ENDLESS・ADVAN・380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)27Laps
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)26Laps
ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350(吉本大樹/佐藤晋也/小林敬一組)26Laps
ST-4 No.339 GPO+KOTA RACING(北野浩正/佐々木孝太/橋本達也組)25Laps
ST-5 No.36 エンドレス アドバン トラスト ヴィッツ(添田正/岩谷昇/井尻薫組)23Laps

(記事:島村元子)



2012年10月22日

スーパー耐久鈴鹿戦、第1レースの勝者は1号車PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3!


10月21日、快晴の朝を迎えた三重・鈴鹿サーキット。午前8時からのウォームアップ走行を終えたスーパー耐久の決勝第1レースが、午前10時に幕を開けた。
予選アタック中に危険走行をしたという理由でペナルティを受けたNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3に代わり、チームメイトである1号車がポールポジションからスタートした。
一方、4位スタートに降格した28号車は早速グリーンライト点灯を見て加速を始めたが、スタートライン手前で前のクルマをパスするというミスを犯し、
ドライブスルーペナルティ。1号車との差を逆に広げてしまった。
レースは10周を終えて1号車がピットイン。ルーティンワークのドライバー交代とタイヤ交換を終えてコースへと復帰する。ところがその翌周、1台の車両が1コーナーから2コーナーへのアプローチでコースアウトし、タイヤバリアに激しくヒット。すぐさまセーフティカーが導入され、その直後にレースは赤旗中断になってしまった。
マシントラブルが発生した1台の車両がオイルをはきながら周回したことで、メインストレートエンドから1コーナーにかけて滑りやすい路面状況になっていたのが裏目に出たようだ。結果、規定によりレースは赤旗中断をもって成立することになった。

スーパー耐久シリーズ第5戦・鈴鹿 決勝結果

<第1レース>
1.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/D・アン/F・ハイルマン組)9Laps 20’43.120
2.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN組) 21’14.128
3.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター/M・モー組)21’31.380

・各クラス第1レーストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 51 DIAMANGO BMW Z4(余郷敦/石原将光組)21’58.719
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)22’38.101
ST-3 No.34 assetテクノ Z34(佐々木雅弘/前嶋秀司組)22’46.453
ST-4 No.95 リジカラS2000(松井猛敏/中島保典組) 21’09.401(8Laps)
ST-5 No.26 エンドレス アドバン Cyber Formula SIN ヴィッツ(山本幸彦/いとうりな組) 22’47.019(8Laps)

 

(記事:島村元子)



2012年10月20日

スーパー耐久第5戦鈴鹿、第1、第2レースのポールをPETRONAS SYNTIUMチームが分け合う!


およそ2ヶ月ぶりとなるスーパー耐久シリーズ。三重・鈴鹿サーキットで迎えた第5戦の舞台は、世界ツーリングカー選手権(WTCC)との併催イベントでもある。10月20日、予選が行われたサーキットは終日秋晴れの好天気に恵まれ、その中で予選タイムアタックが行われた。

今回は第1、第2レースという2レース制で実施されるS耐。それぞれ1時間のレースでドライバー交代およびタイヤ交換が義務づけとなり、給油を行わないルールのもとに行われる。予選では、AドライバーでGT3クラスのNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3を駆る片岡龍也がチームメイトであり、最大のライバルでもあるNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の谷口信輝を1000分の8秒という僅差で抑えてトップに立ち、Bドライバーのタイムアタックを待った。その予選でトップタイムをマークしたのは、片岡と同じ28号車を駆るジョノ・レスター。1号車のドミニク・アンに対して0.723秒という大差をつけて文句なしのポールポジション獲得かと思われたのだが…。セッション中、デグナーコーナーでスピンを喫し、コースに復帰する際、他車の走路を塞いだとしてペナルティを科せられ、28号車は第1レースのグリッドから3グリッド降格となり、4位スタートに甘んじることになった。結果、第1レースのポールは1号車のもとに。タイトル争いを繰り広げる中で、1号車は貴重な1ポイント加点を果たしたことになる。

一方、第2レースのグリッドは、各アタックラップのセカンドベストタイムを採用。A、Bドライバーの合算タイムによって、28号車がポールポジションを獲得している。

明日、21日の決勝日は、まず午前8時にフリー走行を行い、第1レースは10時、第2レースは12時35分にスタート予定となっている。

スーパー耐久シリーズ第5戦・鈴鹿 予選結果(タイムはA、Bドライバー合算による)

<第1レース>
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター/M・モー組)4’07.428
2.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/D・アン/F・ハイルマン組)4’08.159
3.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN組) 4’12.377
(※No.28:第1レースグリッドは3グリッド降格)

・各クラストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 3 ENDLESS ADVAN 380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)4’27.005
(※No.3:第1レースグリッドは5グリッド降格)
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)4’34.592
ST-3 No.34 assetテクノ Z34(佐々木雅弘/前嶋秀司組)4’34.536
ST-4 No.95 リジカラS2000(松井猛敏/中島保典組) 4’44.677
ST-5 No.19 BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’Sフィット(奥村浩一/松田智也組) 5’11.461

<第2レース>
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター/M・モー組)4’08.591
2.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(谷口信輝/D・アン/F・ハイルマン組)4’10.823
3.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(藤井誠暢/GAMISAN組) 4’13.174

・各クラストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 3 ENDLESS ADVAN 380RS-C(峰尾恭輔/谷口行規/高木真一組)4’29.137
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/花岡翔太組)4’35.301
ST-3 No.34 assetテクノ Z34(佐々木雅弘/前嶋秀司組)4’35.727
ST-4 No.339 GPO+KOTA RACING(北野浩正/佐々木孝太/橋本達也組) 4’45.884
ST-5 No.36 エンドレス アドバン トラスト ヴィッツ(添田正/岩谷昇/井尻薫組) 5’12.176

(記事:島村元子)



2012年10月19日

レースプレビュー・SUPER耐久第5戦鈴鹿


およそ2ヶ月ぶりの戦いを迎えるスーパー耐久シリーズ。第5戦の舞台は、三重・鈴鹿サーキット。今回は世界ツーリングカー選手権(WTCC)との併催イベントとなる。日本屈指の国際サーキットで繰り広げられる今回の戦いは、なんとロードコースでスプリントレースを2戦実施するという、“イレギュラー”なイベント。耐久レースのシリーズではありながら、趣向の異なるレース形式の中、異なるバトルが繰り広げられる可能性もありそうだ。秋晴れの中、シリーズ終盤戦の戦いとして大いに盛り上がることを期待したい。

 

決勝は2レース!

普段は、「耐久レース」という名前のとおり、2、ないし3選手がチームとなり、3-4時間の長時間を戦うのがこのシリーズの特徴。過去にはツインリンクもてぎのオーバルコースを使った2レースイベントを開催した経験をもつスーパー耐久だが、鈴鹿サーキットでの2レースは初めて。第1、第2レースともに1時間のスプリント戦。しかしながら、ドライバー交代は必須。タイヤ交換もしなければならない。逆に給油は禁止される。いかに短時間でピットワークを消化するか、はチームワークの見せどころ。スプリントレースだからこそ、より一層キビキビしたピットワークが求められるということにもなり、かなり緊迫した状況での作業となる。

耐久だけど耐久じゃない!?

先述のとおり、スプリントレース的な要素が増えるということは、つまり、燃費計算やらタイヤのマネージメントやら、つまり耐久レースだからこそ求められる様々なコントロールは今回少なくなる。つまり、ピットを離れたら、つねに全開でGO!というわけ。たしかに、タイヤやブレーキに必要以上の負荷をかけるのはNGなのは当然のこと。ということで、サジ加減はドライバーのテクニックと腕次第、という展開になるやもしれない。

 

そろそろ、チャンピオン確定!?

今シーズンのS耐は早いもので、残すところこの鈴鹿、そしてオートポリスの2戦。気になるのがやはりシリーズタイトル争いだ。今シーズンのGT3クラスは、シーズンエントリーをしているPETRONAS SYNTIUMチームが2台体制である
ため、チーム内での争いになっているのだが、1号車が無敵の4連勝(第4戦岡山は欠場、マレーシア12時間レースに参戦し、優勝)で大量リードを保っているため、今回の結果次第で1号車の連覇が確定する可能性もある。

しかし、そのペトロナス号2台の独走を許すまい、と血気盛んなのは、24号車のGT-Rだろう。ライバル不在とはいえ、岡山大会でポール・トゥ・ウィンを果たしているだけに、鼻息も荒いと見られる。テクニカルコースの鈴鹿でどこまでペトロナスに食い下がるのか、あるいは先行するのか。これも見どころのひとつとなるだろう。

GT3クラス同様、クラス王者決定の可能性を持つのがST5クラス。36号エンドレスアドバントラストヴィッツが連勝次第でタイトル獲得、となる。いずれにせよ、今回はスプリントレースならではの展開、ハプニングがあってもおかしくないだけに、ドラマチックなレースになりそうだ。

 

WTCCも盛り上がる!

もうひとつ忘れないでいただきたいのが、激しいバトルがマストのツーリングカー選手権!
すでに日本では激しいバトルがお馴染みとなったWTCCだが、今年もそのド迫力のガチンコ勝負を目の当たりにすることができそうだ。

参戦車輌はおもにヨーロッパで走るハコ車、ツーリングカーなのだが、今回はホンダの新型シビックがデビューを迎える注目すべき一戦でもあるのだ。本格的な参戦は来シーズンからだが、前倒しで今回日本のレースファンにお披露目することになるとは、なんともウレシイ限り。

ドライブするガブリエーレ・タルクィーニとティアゴ・モンテイロのふたりはキャリア十分のドライバーだけに、彼らのドライブする新生シビックの熱い走りに注目してほしい。

 

主なスケジュール

FIA WTCC日本ラウンド/スーパー耐久シリーズ第5戦
・10月20日(土)
09:30~10:00 WTCC フリープラクティス セッション1
10:20~11:30 ピットウォーク/コースアトラクション
12:00~12:30 WTCC フリープラクティス セッション2
13:00~13:30 スーパー耐久 予選(Aドライバー)
13:50~14:20 スーパー耐久 予選(Bドライバー)
14:40~15:00 スーパー耐久 予選(Cドライバー)
15:30~15:50 WTCC 予選1回目
15:55~16:05 WTCC 予選2回目

・10月21日(日)
08:00~08:30 スーパー耐久 フリー走行
08:50~09:05 WTCC ウォームアップ
10:00~11:00 スーパー耐久 第1レース 60分
11:15~12:05 ピットウォーク/コースアトラクション
12:35~13:35 スーパー耐久 第2レース 60分
14:30~15:00 WTCC レース1(26Laps)
15:45~16:15 WTCC レース2(26Lpas)

(記事:島村元子)





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