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最新のZが最良・最速のZ。まさに質実剛健というべく、4度にわたるエンジン変更、足廻りやインテリアも幾多と改良され、スポーツカーのランドマークとされる"ポルシェ911カレラ"に迫る着実な進化を遂げた先代Z33。世界的にも希な大排気量FRスポーツは、いい意味で国産車の概念を覆す熟成を重ね、ハイテク装備のGT-Rと"ピアスポーツ(=Z)"という2つのキャラクターで日産フラックスポーツの座を守り続けてきた。
そして、先代Z33のデビューから6年。初代S30のデビューから40年ほど経過した2008年11月19日、米国で開催された'08・ロサンゼルスオートショーにおいて6代目となるニューZ(写真は370Z北米仕様)のすべてが公開された。大本営発表による開発コンセプトは「すべては走りのために…」。ドライバーが意のままに操ることができる喜び、いわゆる人間の感性に素直なスポーツカーに仕上げられているという。
そのエクステリアは、先代Z33のイメージを踏襲するものだが、昭和30年代生まれのいわゆるS30現役世代の目には、青春時代がフラッシュバックする"どことなく懐かしい印象"に映るはず。また、ランエボ&インプレッサのAWDハイテク世代には、マシンを自由自在に操るドラテクの奥深さを教えてくれるだろう。
デビュー早々、チューニングのベース車輌としても注目を集めるニューZ。もっと詳細を知りたいZファンのために、GTNET USAスタッフがロサンゼルスオートショーに出向き"気になるポイント"を徹底チェックした。
のっぺりと平坦としたフロントマスクで精悍さに欠けた先代Z33。ニューZは、ヘッドライトやバンパー形状とも改良が加えられ"アグレッシブ"な印象を受ける。
ニューZに搭載されるエンジンは、スカイラインクーペと同じ、V型6気筒、3.7LのNAエンジン「VQ37VHR」。最高出力336psを発生する。