MAZDA TUNING FESTA 2013 in TSUKUBA Circult 詳細ページ(6512) - イベント・レースレポート

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MAZDA TUNING FESTA 2013 in TSUKUBA Circult





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夏のロータリーフェスティバル!

 

あるクルマ好きにとって毎年7月は特別なものである。「7」…この数字はロータリー使いにとって特別な数字、マツダRX-7の日である。それに先駆け、7月5日(金)に筑波サーキットにてRX-7を中心にしたスペシャルイベント「MAZDA TUNING FESTA in TSUKUBA 2013」が開催された。しかし年に一度しか無い日にもかかわらず朝は時折雨が降り、蒸し暑さが厳しいものとなってしまった。さらに平日という悪条件が重なってしまった。しかし、開催時間には駐車場に多くのRX-7が集結していた。

名車が集結!

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会場となる筑波サーキットのピット・パドック内に入るとすぐに量産ロータリーエンジンを初搭載した初代コスモスポーツが列をなしており、 その中の1台には1960年代に行われていた耐久レース「マラソン・デ・ラルート84時間レース」のカラーリングを忠実に再現した個体もあった。現代のクルマではほとんど見ることはないだろう風を切り裂くようなデザイン、スペック上では決して高いわけではないが、スポーツカーとしてのオーラは45年経過した今もまったく色褪せることはない。

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ピット・パドックでは有名アフターパーツメーカー、ショップが製作したチューンドRX-7達が自分の出番を今か今かと待ちながら準備を進めていた。今回、R-Magicのデモカー「ぴんく6号」やRE雨宮の「SUPER-7」など雑誌、オートサロンといったイベントで見たことがあるスペシャルマシンが多く参加しており、しかもそれが筑波サーキットで目の前で走るというのだから老若男女問わず注目を集めていた。 朝早くから既にサーキット上では一般のRX-7、RX-8オーナーによる走行会が始まっており、走り終えたドライバーはその足でショップのチューナーか、ブースを開いているメーカーに相談する姿を時折見かけることもあった。MAZDA TUNING FESTA_05


しかし、参加者も含めこの場に来ているロータリーファンはこのロータリーレーシングマシン767Bが自分達の目の前で走るというデモ走行時間を今か今かとコースのあちこちでカメラやビデオを構えて待ち焦がれていた。セルスターターを回して4ローターロータリー独特のサウンドに時折歓声も聞こえた。午前中のデモンストレーションは小雨がぱらつくセミウェット状態だったのでなかなか全開までとはいかなったがそのサウンドは決して忘れること無いだろう。午後にも再びデモ走行が行われ今度は天気も回復したのでストレートでは甲高いロータリーサウンドを筑波サーキットに響かせることができた。MAZDA TUNING FESTA_010 MAZDA TUNING FESTA_020


サーキットではドリフト・デモラン、ビデオ・オプションが主催するロータリーチューンドのみのレースの予選などが行われていた。昼ごはん時にはただ聞いて、見るだけではなくプロドライバーのドライブを間近に体感できる同乗試乗会も開かれ、受付は瞬く間に人でいっぱいに。憧れのドライバーに憧れのクルマのサーキットでの走りを体感できるのだから当然だ。

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圧倒的な早さ!-V-OPT ROTARY RACE 2013-

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天候も回復した午後3時に今イベントのメインでもある「V-OPT ROTARY RACE 2013」が行われた。ライトチューンからハード・コアなマシン、全11台のバトルになるはずだったが、老舗ナイトスポーツのFD3Sはマシントラブルでスタートを取り止めになってしまった。スタートはNo.8 安岡選手が乗る「通勤用 FD3S」が先頭に始まった。すぐ後ろにNo.5 R Magic ぴんく6号が迫っていたが、マシントラブルで早々にリタイアとなってしまった。トップに踊りでたのはNo.1 末永正雄選手 RE雨宮SUNOCO with YOKOHAMA RX7だ。そのすぐ後ろには最後尾スタートから一気にごぼう抜きしたNo.6 島谷篤史選手 R Magic まる号。このマシンは筑波サーキットで57秒134を記録したスペシャルマシン、今回出展したどのマシンよりも筑波サーキットを早く駆け抜ける為に作られたマシンだ。あっという間に末永選手もオーバーテイクをし、7周というスプリントレースにもかかわらず5秒前後の差を築いて圧勝!


既にRX-7の生産が終了してから11年が経過しようとしてる、RX-8も生産終了から1年経過し、今ロータリーエンジン車は生産されていない。様々な方面から新型ロータリーエンジンの噂などが囁かれているが、マツダから次世代ロータリーエンジンの具体的なビジョンまだ出てこない。もしかすると噂は噂で終わってしまってしまうのかもしれない。しかし、今現在ロータリーエンジン車に乗っている人、チューナーは「そんなの関係ねぇ」と言わんばかり、さらにロータリー熱が高まっているようにこのイベントを通じて感じた。

Text&Photo:栗原 淳

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