スーパー耐久2024 Round.3 - イベント・レースレポート

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スーパー耐久2024 Round.3

2024年7月30日

スーパー耐久第3戦オートポリス、Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3が勝利


7月27、28日に大分・オートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの第3戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催され、No.81 DAISHIN GT-R GT3(今田信宏/藤波清斗/坂口夏月/渡会太一)がポールスタートを切ったが、終盤にトラブルが発生。代ってNo.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン)が総合優勝を飾った。
 

予選 DAISHIN GT-R GT3が今季初ポール

富士スピードウェイでの24時間レースからおよそ2ヶ月。今シーズン3戦目を迎えたスーパー耐久シリーズのオートポリスには、ST-2クラスとST-5クラスを除く7クラス37台が参戦し、真夏の一戦を繰り広げた。
 

まず、土曜の予選日。4台が参戦するST-Xでは、Aドライバー予選で81号車がトップタイムをマーク。続くBドライバーは2番手時計を叩き出し、合算タイムによって、0.213秒差のアタック合戦を制した81号車は、DAISHINカラーとなってから初、4年ぶりのポールポジション獲得を果たした。2位には、33号車が続いた。
 

続く、ST-1クラスでは安定感が定評のNo.2 シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)がクラスポールを獲得。さらにST-Zでは、No.26 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4(大塚隆一郎/富田竜一郎/篠原拓朗/荒聖治)がトップタイムをマーク。クラスポールは開幕戦から3戦連続となった。
 

そして、ようやく今シーズン初のレース参戦となるST-TCRクラス。こちらは、3台がエントリーし、No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/辻本始温/桝本隆介)がクラストップタイムをマークしている。また、ST-2クラスの予選トップは、No.6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10(冨桝朋広/菊地靖/大橋正澄)が獲得。ST-4クラスはNo.884 シェイドレーシング GR86(影山正彦/山田真之亮/国本雄資/鶴田哲平)が、さらにST-Qクラスでは、No.92 GR Supra Racing Concept(加藤恵三/松井孝允/河野駿佑/山下健太)がそれぞれクラスポールを掴み取った。
 

また、今回デビューレースを迎え、注目を集めたのがNo.61 SUBARU HighPerformanceX Future Concept(伊藤和広/山内英輝/井口卓人/花沢雅史)。こちらは、ST-Qクラス4番手、総合29番手につけることとなった。
 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.81 DAISHIN GT-R GT3 3’39.845
【ST-Z】No.26 raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4 3’54.708
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC 3’55.683
【ST-Q】No.92 GR Supra Racing Concept 3’55.736
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’47.667
【ST-2】No.6 新菱オートDXL夢住まい館EVO10 4’03.008
【ST-4】No.884 シェイドレーシング GR86 4’12.531
 

決勝 5時間レースの決勝は、思わぬ展開に

午前11時にスタートを切った決勝レース。澄み渡る青空の下、5時間に及ぶ戦いが幕を開けた。序盤こそ安定した展開を見せたが、1時間を過ぎると、セーフティカーがコースインするコンディションに。このあたりからポジションの入れ替わりがはじまるも、ポールスタートの81号車は順調に首位をキープして周回を重ねた。
 

折り返しを過ぎ、トップ争いは81号車と序盤のペナルティからセーフティカーランを利用してポジションを戻してきた33号車の2台に。そんななか、81号車がピット作業を済ませてコースへ向かおうとした際にトラブルが発生する。原因はスタータートラブル。自力でピットを離れるところができず、チームは苦渋の決断で押しがけでのコース復帰を行なったが、この行為に対してチームはレース結果から1周減算という大きなペナルティが課せられることとなった。
 

レース終盤、トップは81号車がキープ。タイム加算のペナルティを意識してか、できる限り後続との差を広げようとプッシュの走りが続く。2番手にはポジションを上げてきた33号車。81号車がトップでチェッカーを受けたが、前述のペナルティを受けて4位に甘んじることとなり、33号車が参戦2戦目にして初優勝を遂げている。
 

ST-Zクラスでは、ポールスタートの26号車が順調に周回。続く2位争いでは、No.52 埼玉 GB GR SupraGT4とNo.20 NANIWA DENSO TEAM IMPULが激しい攻防線の末に痛恨の接触。20号車がクラッシュを喫してリタイヤに。一方の52号車はそのまま走行を続け、次第に52号車との差を詰めていく。そして最終のピット作業でタイヤ無交換を敢行。これが逆転に繋がり、26号車を退けてシーズン2勝目を挙げている。
 

シーズン初レースとなったST-TCRクラス。クラスポールの97号車が安定感たっぷりの走行で優勝を遂げ、同じくST-Qもポールスタートの92号車がクラス優勝を果たし、総合でも9位入賞と善戦した。ST−1クラスでは、ノントラブルで5時間を走破した2号車が同クラスでのポール・トゥ・ウィンとなった。一方、ST−2クラスではクラスポールの6号車にトラブルが発生、序盤に早くも姿を消した。代わってトップに立ったNo.225 KTMS GR YARISが勝利している。そして、ST-4クラスは予選2位スタートのNo.41 エアバスターWINMAX GR86 EXEDYが粘り強い走りでクラストップを奪取。最後には後続に大きな差をつけて今シーズン初勝利を達成した。
 

真夏の一戦を終えたスーパー耐久。続く第4戦はS耐初のワンデーレースで開催される。場所は栃木・モビリティリゾートもてぎ。レースフォーマット等の詳細は後日発表とのことだ。
 

決勝結果・各クラストップ

【ST-X】No.33 Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン)150Laps 5H01’13.561
【ST-Z】No.52 埼玉 GB GR SupraGT4(山﨑学/吉田広樹/服部尚貴/野中誠太)143Laps
【ST-TCR】No.97 Racer ホンダカーズ桶川 CIVIC(遠藤光博/中野信治/辻本始温/桝本隆介)139Laps
【ST-Q】No.92 GR Supra Racing Concept(加藤恵三/松井孝允/河野駿佑/山下健太)142Laps
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM(井田太陽/加藤寛規/高橋一穂/吉本大樹)143Laps
【ST-2】No.225 KTMS GR YARIS(一條拳吾/奥本隼士/小林利徠斗/中村仁)136Laps
【ST-4】No.41 エアバスターWINMAX GR86 EXEDY(石井宏尚/冨林勇佑/尾崎俊介)134Laps





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