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トヨタ プリウスα サーキットインプレッション

プリウス初の派生モデルを青木孝行選手がセントラルサーキットで全開インプレッション

2011年7月21日更新

プリウスαの走りの味はローハイト・ミニバンそのもの
利便性を大幅に向上させつつ、セントラルの最高速はプリウスと遜色ナシ!

発売されたばかりのプリウスαをセントラルサーキットに持ち込み、GTドライバーの青木孝行選手が速攻インプレッション。プリウスとの違いをはじめ、5人乗りと7人乗りによる走りの違いを検証した。


  • PRIUS α
  • PRIUS α

●プリウスαをドライブした第一印象は?

今回、セントラルサーキットでプリウスとプリウスαを乗り比べてみたわけですが、両車のスペックを比較すると、プリウスαの方が車体重量が100kg以上重く、ホイールベースも80mm長いので、プリウスとの走りの違いは明らかです。プリウスαの乗り味をひとことで例えるなら、スペックが示すとおり「ミニバンの走り」そのものですね。基本的なハンドリングは、終始アンダーステアを示し、ステアリング応答性もどちらかと言えばマイルドです。しかし、ひとことでアンダーステアといっても決して悪い意味ではありません。アンダーステアが出始めた状態からさらにハンドルを切り足した場合でも、クルマが曲がってくれるからです。初めて走行する道の場合、コーナーの奥が予想以上にキツくてとっさにハンドルを切り足すことも十分考えられるわけですから、パニック状態でもキッチリ曲がってくれることはとても重要なことです。スポーツカーのような切れ味は期待できませんが、ミニバンならミニバンらしく、使用用途を的確に理解したハンドリングに仕上げられていると思います。

●5人乗りと7人乗りの違いは?

プリウスαは、車体重量がプリウスに比べて100~150kgぐらい重く、試乗するにあたり「加速性能が劣るのでは?」と思っていました。しかし、実際にサーキットを走ってみると加速性能の低下はまったく感じさせず、ストレートエンドの最高速もプリウスと同等であることが判明しました。メーカーの説明によると、3列シート化にともなう重量増加分をファイナルのローギア化で対処しているようでが、僕の個人的な見解では100kg以上に及ぶ重量差をギヤ比の補正だけ補うことは困難だと思いますので総合的な対策が施されているかもしれません。ローギヤ化はエンジンの高回転域を多用することになりますので静粛性の低下が気になりますが、プリウスよりも静かだったので驚きました。また、プリウスαは7人乗りと5人乗りで搭載されるバッテリーの種類が異なりますが、今回ニッケル水素電池とリチウムイオン電池を単純比較した限りでは、加速性能に大きな違いは見当たりませんでした。アクセル全開を多用するサーキットにおいては、バッテリー容量をメインストレート区間で消費してしまうため、実質エンジンだけで走行する状態になってしまうからです。しかし、試しに回生ブレーキを多用した走行をすると、リチウムイオン電池の方が、メーターに表示される充電スピードが速く感じました。リチウムイオン電池は、次世代バッテリとして「効率」に優れるわけですから、走り方や走行状況によっては燃費に違いが出るかもしれませんね。5人乗りと7人乗りではバッテリーの搭載位置が異なりますが、バランスが良かったのは5人乗りモデルの方です。センターコンソール内にバッテリーを搭載する7人乗りモデルは、若干ですがフロントヘビーな印象を受けました。

●プリウスとの走行フィーリングの違いは?

プリウスとプリウスαを乗り比べてみると、電子デバイス(S-VSCなど)の介入や回生ブレーキのフィーリングが30プリウス初期のモデルに比べてマイルドに改善されていますね。以前、GTNETでテストしたときの30プリウスはプログラム変更前の初期モデルでしたので、ブレーキング時にワンテンポ遅れて回生ブレーキが加わり、とてもコントロールしづらかった記憶があります。また、ハイスピードでコーナーに進入するとS-VSCが作動し、必要以上にスピード(スロットル)が抑制され「走るのをやめろ!」と失速感を感じました。アメリカにおけるブレーキ問題をきかっかけに、回生ブレーキシステムの再セッティングが施されたとの情報もあり、対策後の30プリウスと今回試乗したプリウスαは、基本的に同じフィーリングであることが確認できました。回生ブレーキの介入度がきわめて自然で、ブレーキング時のコントロール性も格段にアップ。S-VSCの効きも自然なフィーリングに改善されていています。機械的な違和感が払拭された印象ですね。スポーツカーのような走りは期待できませんが、無理な走行をしてもスピンに陥ることありませんので「移動手段」としては、より賢いシステムに進化したのではないでしょうか。ただし、S-VSCはキャンセルすることができませんので、サーキット走行時にはすべてのコーナーで作動します。これはプリウスもプリウスαも同じ傾向でした。

●個人的にはどちらを選びますか?

僕がプリウスαを購入するなら、きっと7人乗りを選択するでしょうね。正直な話、このクルマに大人7人が長時間乗車するのはツライと思いますし、その場合、荷物が積めなくなります。また、7人乗りを重視するなら車両価格の安いウィッシュなどを選択するのもアリだと思います。あえてプリウスαを選ぶわけですから、当然ハイブリッドシステムが搭載されていることが大きな要素になります。プリウスαの場合、5人乗りと7人乗りでは搭載されるバッテリーの種類が異なりますが、今回試乗した限りでは最高速やラップタイムに大きな違いはありませんでした。しかし「リチウムイオンバッテリーの方が充電スピードが速いのでは?」と感じるシーンがあったのも事実です。充放電が速いということはハイブリッドシステムとしての効率が言いわけですから、僕はこの点を重視して7人乗りを選びます。その反面、センターコンソール内にバッテリーを搭載する関係で、収納フタを開けると内部が「上げ底状態」になっていて、CD数枚程度しか収納できません。利用頻度が高いだけに事前に確認しておいた方がいいかもしれません。燃費については、大阪市内から兵庫県のセントラルサーキットまで往復した場合、燃費が20km/Lを切ることはありませんでした。サーキットを10周以上周回してもガソリン残量が一目盛りも減りませんでしたので、どちらのバッテリーを選んだとしても相当期待できると思いますよ。

 

 

プリウスα
GTドライバー:青木 孝行選手
テストDATA
日時:2011年7月6日
場所:セントラルサーキット
天気:晴れ 気温:32℃
プリウスαの7人乗りシートに座ってみました。
インテリア
1列目 ヘッドクリアランス:拳2個半程度
足元のクリアランス:5cmほど余裕あり
マニュアルシフト
2列目 ヘッドクリアランス:拳2個半程度
足元のクリアランス:10cmほど余裕あり
マニュアルシフト
3列目 ヘッドクリアランス:若干窮屈
足元のクリアランス:窮屈

 

プリウスαセントラルサーキット最高速
プリウスα(5人乗り) 146km/h
プリウスα(7人乗り) 147km/h
プリウス 146km/h
※メインストレートで計測

 

プリウスαセントラルサーキットベストラップ
プリウスα(5人乗り) 1分56秒242
プリウスα(7人乗り) 1分56秒960
プリウス 1分54秒057
※プリウスはブレーキロム対策前

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