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'08モデルと'11モデルのGT-Rを用意し、デザインや仕様の違いを比較した。
2007年の登場以来、毎年改良が加えられ確実な進化を遂げるR35GT-R。発売当初480psだった最高出力も、'09モデルで485ps、後期型の'11年モデルでは最高出力530ps・最大トルク62.5kgf・mまで高められた。
'08年モデルのグレード構成は、「GT-R」「ブラックエディション」「プレミアムエディション」の3グレード。価格は、ベースグレード「GT-R」の777万円から「プレミアムエディション」の834万7500円になる。
'11年モデルのグレード構成は、「Pure edition」「Brack edition」「Premium edition」「Egoist」「Spec V」の5グレード。価格は、ベースグレード「Pure edition」の869万4000円から「Spec V」の1575万円に設定。'08モデルから'11年モデルへの進化の過程で車両価格は約92万円(ベースグレード)値上がりした計算になる。
搭載される3.8L V型6気筒DOHCツインターボエンジン「VR38DETT」に変更はないが、エンジンカバーが赤色華飾に変更。ブースト圧、バルブタイミング、バルブ径拡大、超低貴金属触媒、空燃比が変更され、吸排気系はインレッドパイプ、エキゾーストパイプ径が拡大された。
また、VDC-Rのセッティングにも改良が加えられ「Rモード」選択時の発進加速性能が向上。タイトコーナーブレーキング現象を緩和する2WDモードを追加した。
'11年モデルのニュルブルクリンク走行タイムは7分24秒22を記録し、'08年モデルに比べて2秒48の短縮を実現した。
エクステリアで目を引くのが、バンパー形状の変更だ。後期型は前後バンパーが新型デザインに変更され、ラジエター開口部の拡大、グリル形状が変更された。
バンパー両端の整流フィンが2つに増やされ、高輝度白色LEDハイパーデイライトを標準装備する。細かなところでは、リアディフューザーにダクトが設けられ、ミッションおよびデフの冷却性向上がはかる。アンダーディフューザーの先端に高輝度LEDリヤフォグランプを標準設定し、雨天時や降雪時の後続車からの視認性を向上。
これらの仕様変更によってCD値は0.27から0.26に低減し、ダウンフォースが前後とも約10%向上。ボディカラーは、メテオフレークブラックパール(2P)とオーロラフレアブルーパール(2P)の新色2色を追加し、全6色を設定する。
※画像の'11年モデルは、サンプル車両の一部にカーボン柄フィルム加工が施されています。
純正と異なる部分がございますのでご注意ください。
足廻りは、ブレーキローターが日産独自開発の薄型タイプに変更され、サイズも380mmから390mmに大径化。サスペンションは、アルミ製フリーピストン仕様の新型ダンパーに変更され、ジオメトリーやアライメントも変更。
標準タイヤ「ダンロップ・SP SPORT MAXX GT 600 DSST CTT」は新コンパウンドの採用と内部構造が刷新された。アルミホイールのデザインも細身の10本スポークタイプに変更され、バネ下重量低減を計る。
ボディ剛性では、エンジンルーム隔壁にアルミハニカム入りカーボンコンポジット製ストラットサポートバー、キャビン側ダッシュパネルにサポートメンバーを装着し、運転操作に対するレスポンスを向上した。
※画像の'11年モデルは、サンプル車両の一部にカーボン柄フィルム加工が施されています。
純正と異なる部分がございますのでご注意ください。