スーパー耐久 2017
2クラス新設で、8クラスへ。ますますヒートアップ
2012年、FIA-GT3車両での参戦が可能となり、ハイレベルの戦いがますますヒートアップしたスーパー耐久。かつてはアマチュアドライバーの趣味的レースだったが、今ではすっかり様相が変わり、トップレベルのジェントルマンドライバーとプロドライバーがコンビを組んで出場するなど、参加型レースは大いに賑わいを見せている。
その「S耐」には今年からTCR企画車両の「ST-R」クラスが新設され、開幕戦のもてぎでは、Audi RS3 LMSとHONDA CIVIC Type-Rが新規参戦。さらに第3戦鈴鹿からフォルクスワーゲン・ゴルフの出場も決定しているという。なお、開幕前にはこの新たなクラスを「ST-R」と名付けて設定していたが、このほど、TCRインターナショナルシリーズとのパートナーシップをSTO(スーパー耐久機構)が締結。併せて、「ST-TCR」クラスに名称が改められるという。
参加型モータースポーツとして長い歴史があるS耐は、これまでのアジアを意識した海外進出も目論んではいたが、単独での拡張は思うように行かなかった経緯がある。だが、近年、人気を集めるレースカテゴリーを展開するTCRとのパートナーシップ締結により、すでにTCRがシリーズ戦を実施している中国やタイで活躍中のチームが、日本でのS耐参戦に挑むことになれば、グローバル化が一気に進むことも考えられる。
進化を意識したプロモーションは参戦車両に留まらない。今シーズンのS耐では、「メディアプロジェクト」を発足。アマチュアレースのカラーが強いS耐は、残念ながら既存のモータースポーツ専門誌やウェブサイトでの露出度が低いという現実問題があった。そこで、自ら情報発信することを強化したのだ。レース開催中は、YouTubeLIVEやSNSを駆使。現場から文字通りライブ情報に取り組むとしている。
・スーパー耐久シリーズ 2017年カレンダー
第1戦:ツインリンクもてぎ(200分レース・クラス別2レース制)
第2戦:スポーツランドSUGO(3時間・クラス別2レース制)
第3戦:鈴鹿サーキット(4時間)
第4戦:オートポリス(3時間)
第5戦:富士スピードウェイ(10時間)
第6戦:岡山国際サーキット(3時間)