TCP Magicが仕立てた妥協なきFD3S RX-7 詳細ページ(29668) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. TCP Magicが仕立てた妥協なきFD3S RX-7

TCP Magicが仕立てた妥協なきFD3S RX-7




1
 
記事提供元:turnpike
 
By Dino Dalle Carbonare, Alec Pender
 

20年以上にわたり、Total Car Produce Magicの川人氏はロータリーエンジンから不可能を引き出し続けてきた。その名を世界へ知らしめたのは、Mad Mike Whiddettの常軌を逸したマシン群だ。
 

今や川人氏は、ハードチューンRX-7とロータリーエンジンにおける日本屈指の存在と言っていい。兵庫県西宮市の山間部に構えるショップでは、ドリフトマシン、タイムアタックカー、さらには唯一無二のPikes Peak International Hill Climb用マシンに至るまで、日々ロータリーエンジンを載せ替え続けている。
 

2
 

34
 

5
 

678
 

実際、川人氏と少数精鋭チームが競技車両の製作でこれほど多忙であることを考えると、一般顧客向けの車両製作に時間を割いていること自体が驚きだ。そして今回紹介するFD3S RX-7こそ、そのプライベートビルドのひとつ。インドネシアのオーナー向けにゼロから製作されたこのRX-7には、TCP Magic製サーキットスペック・ストリートカーとして考え得る最新ソリューションが惜しみなく投入されている。
 

製作は、徹底的なボディワークから始まった。FD3Sは完全に鉄板状態まで剥離され、全シームをチェック。わずかな歪みや劣化も見逃さず修正されている。さらにスポット増しによってシャシー剛性を大幅に向上。そして補強ガセット付きロールケージは、まるで最初から純正だったかのように自然に組み込まれている。完成後、むき出しとなった室内メタル部分は、外装と同じ鮮烈なブルーでペイントされた。
 

910
 

11
 

121314
 

1516
 

心臓部には、川人氏自身が組み上げたTCP Magic製13B-REWを搭載。ブリッジポート加工が施され、Garrett製シングルターボを組み合わせる。ブースト制御はTurbosmart製ツインエクスターナルウェイストゲートが担当し、吸気温度管理にはGReddy製Vマウントインタークーラーを採用。最終的に13Bは、信頼性を確保しながらも500psを発生する仕様へ仕上げられている。
 

制御系にはHaltech Nexus ECUを投入。センターコンソールにはHaltech IC-7 LCDディスプレイが美しく収まる。Nexusシステムにより、細かなキャリブレーション、データロギング、そして高い環境適応力を実現。高温多湿なジャカルタ環境や安定しない燃料品質を考えると、この制御精度は極めて重要になる。最終的なECUセッティングは、川人氏自らインドネシアへ渡航し、現地環境に合わせて仕上げる予定だという。
 

17
 

1819
 

20
 

212223
 

24
 

そしてインテリアには見当たらないものが一つある。そう、シフトレバーだ。純正5速MTは完全撤去され、このFDにはHGT製シーケンシャルトランスミッションを搭載。ステアリング裏のパドルによるエアシフト制御となっている。このシステムによってドライビング体験は劇的に変化し、同時にロータリーのパフォーマンスを最大限引き出せる仕様となった。
 

外装にはTCP Magic Type TT Version 2フルエアロキットを装着。ワイドフェンダーの下にはWork Emotion CR 2Pを収める。スタンスは低く、見るからに戦闘的。しかしインドネシアの道路事情を考慮すると、高価なエアロを守るために車高は若干上げる必要がありそうだ。ブレーキには巨大2ピースローターとEndless製6ポットキャリパーを採用し、その制動力も完全に競技レベル。
 

25
 

2627
 

282930
 

31
 

3233
 

34
 

3536
 

今回の製作において川人氏は、一切妥協しなかった。必要なパーツが手に入るまで待ち続け、本当にベストな構成だけを選び抜いたのである。90年代ネオクラシック車両全般に言えることだが、純正部品もアフターパーツも年々入手困難になっており、このプロジェクト自体が忍耐との戦いでもあった。しかし完成した姿を見れば、その時間すべてが報われたことは明らかだ。オーナーは間もなく、この圧倒的なFD3Sを受け取ることになる。
 

レーシングカーの魂を持つストリートカー。そしてそれを生み出したのは、日本最高峰のロータリービルダー。RX-7に、これ以上何を求めるというのだろうか。
 










スポーツカーの中古車情報ならGTNET