エッセン・モーターショー2025 ビギナーズガイド 詳細ページ(28489) - イベント・レースレポート

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エッセン・モーターショー2025 ビギナーズガイド




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記事提供元:turnpike
 

2025年エッセン・モーターショー取材の第2弾。今回は視点を切り替え、これまで長年にわたり会場を知り尽くしてきたイェルーン・ウィレムセンに代わり、イベント初体験に近い立場からスティーブ・エドワードがその印象を語る。
 

— マリオ・クリストウ
 

エッセン・モーターショー(EMS)の開催は、ヨーロッパにおけるもうひとつの素晴らしいモータリングイヤーの締めくくりを告げる出来事だ。
 

57年の歴史を重ねてきたEMSは、中欧における自動車イベントの一年を締めくくる存在として、すでに確固たる伝統となっている。あらゆるジャンルのヨーロッパ車シーンのハイライトをひとつ屋根の下に集約するその知名度と求心力は、毎年を締めるにふさわしい舞台だ。
 

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今回で私がEMSを訪れるのは4回目となる。シーン自体は年ごとに変化していくものの、そこには一貫した空気感と親しみやすさが保たれており、その時代のヨーロッパ自動車カルチャーの空気を映し出す、エクレクティックな体験が常に待っている。
 

EMSの楽しみ方はいくつもあるが、私のルートは決まっている。スタート地点は、最寄りの地下鉄駅に隣接するメッセ・エッセン東側入口のホール8だ。ここでは、草の根レベルのモータースポーツや小規模なカークラブが集い、あまり知られていないレーシングカーたちが来場者を迎えてくれる。
 

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隣のホールへ足を進めると、EMSの“主食”とも言える業界展示ゾーンが現れる。2つのホールには、ライフスタイル系プロダクトからオーディオ機器、ラッピング、ホイール、エキゾースト、そして各種パフォーマンス系アフターマーケットパーツまで、自動車に関わるあらゆるものが所狭しと並ぶ。
 

毎年変わらず展開されているのが、ドイツ自動車チューナー協会(Verband der Automobil Tuner e.V.)による「Tune It! Safe!」キャンペーンだ。州警察との協力、ドイツ連邦運輸省およびハンコックタイヤのサポートを受け、合法で安全なチューニング文化を啓蒙するこの取り組みは、EMSの恒例行事となっている。今年のキャンペーンカーは、チューナーのSTEEDAが手がけたS650世代のフォード・マスタングGTで、ちょうど私がホールを回っているタイミングでブースに姿を現した。ドイツ警察のカラーリングを纏ったアメリカンマッスルという組み合わせは強烈なコントラストだが、実はこのキャンペーンでアメリカ車が使われるのは今回が初めてではない。
 

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近年のEMSにおいて、もうひとつの常連となっているのがJPパフォーマンスだ。
 

国内最大級のコンテンツクリエイターであり、自動車ビルダーでもあるJPパフォーマンスは、今年も期待を裏切らない。スカイラインのデュオという首がもげそうな新作ビルドに加え、ベアメタル状態で進行中のカスタム・ジャガーEタイプなど、現在進行形のプロジェクトも惜しみなく披露していた。
 

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ホール5のチューニング・エクスペリエンスは、昔から私の“ど真ん中”だ。このホールには個人オーナーによる約150台のマシンが並び、そのセレクションはヨーロッパのチューニングシーンの空気感、そして現在のカルチャーの嗜好をそのまま映し出している。スタンス系が大勢を占めているのは事実だが、Team Schirmerが手がけ、S55エンジンをスワップしたBMW E36のようなリングツールも、しっかりと居場所を確保している。
 

さらに、2JZを搭載したタイムアタック仕様のマツダRX-7といった、完全に振り切ったレーシングカーも忘れてはならない。ロータリーファンからすれば冒涜と映るかもしれないが、間違いなくこのホールを代表するハイライトのひとつだ。
 

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だが、チューニング・エクスペリエンスに並ぶのは新作ばかりではない。中には、長年にわたる改良と積み重ねの末に辿り着いた完成形も存在する。このマラケシュ・ブラウンのエアサス仕様BMW Z1は、ドイツのチューニングシーンで何十年も活動してきたベテランの手による一台だ。
確かに、トランク内のエアタンク用カスタムFRPレイアウトや、ポリッシュ仕上げのクロームOZフューチュラなど、往年のチューニングテイストを感じさせる要素は随所に見て取れる。だが誤解してはいけない。このZ1は毎年進化を続けており、ホール内でも屈指の“作り込み系”マシンのひとつだ。レザーで巻かれたフューエルキャップやストラットを見れば、そのディテールレベルは一目瞭然で、その徹底ぶりはクルマの隅々にまで及び、手が入っていない場所は存在しない。今年の最新アップデートは、500台限定という希少なヴィースマン製ハードトップで、ボディカラーに合わせてペイントされ、全体に完璧に溶け込んでいる。
 

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さらに2つのホールは、クラシックカーの展示とヴィンテージ系オートモーティブアイテムに特化したエリアだ。モデルカー、カタログ、ポスターなど、挙げ出したらキリがない。ただし注意してほしい。往年の名車を写した美しいプリントを目にした瞬間、財布のヒモは確実に緩むことになる…
 

…実際、私自身も1974年式ポルシェ911のブローシャーに、ペイントサンプル付きの1985年911カレラ3.2のフルカタログ、さらにはホンダ・ビートの日本語カタログまで手にして会場を後にすることになった。やってしまった。
 

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最後のホール(メッセ・エッセン西側入口から入った場合は最初のホールになる)は、EMSでも最大級の展示スペースで、ADAC、KWサスペンション、メルセデス・ベンツ、ニュルブルクリンクといった大手ブランドの業界展示が並ぶ。ひとつ気になったのは、例年このエリアの一角を占めていたヒストリック・レーシングカーの列が、今年は姿を見せていなかったことだ。
 

23か国から500を超える出展者が集まるEMSを、たった1日で把握しきるのは正直言って不可能に近い。あらゆることが同時多発的に起こるため、1台1台に注ぎ込まれた何百時間もの手間や情熱を見落としてしまいがちだが、それこそがこの規模のカーショーの本質でもある。だからこそEMSは1週間にわたって開催され、ヨーロッパ各地から来場者を集め、その年のハイライトを体感させてくれるのだ。
 

フォトギャラリー

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