現在、アメリカ・デトロイトで行われている「北米国際自動車ショー(通称:デトロイトモーターショー)」でスバルはその登場が待たれていた2015年型 WRX STIをアンベールした。このクルマは1月10~12日まで幕張メッセで開催されたカスタムカーショー「東京オートサロン」で同社が公開したニュルブルクリンク24時間レース参戦車両のベースモデルである。今回発表されたのはあくまでも北米仕様であることを留意して頂きたい。 スバルのフラッグシップモデル・レガシィに新世代直噴ターボエンジン「DIT」が搭載され、次期WRX、WRX STIにもDITが搭載されるのではないかと多くの人が期待した。実際昨年11月に発表されたWRX(日本未発表)は2.0L DITが搭載されたので発表を前に益々現実味を帯びていたのであった。また現在ワークス活動を休止しているWRC(世界ラリー選手権)のトップカテゴリーのエンジンは1.6Lエンジン+ターボ。WRX STIは1.6L DIT+ターボハイパワーユニットでWRC復活という噂も一部で囁かれてた。しかし少なくとも北米ではそうはならなかった。搭載されるエンジンは先代STIと同じEJ25型エンジンで305馬力を発揮する。基本的には先代から特に変更点は少ないと思われる。一定速度での長時間走行、高地などの峠道でのトルクの余裕、そして信頼性からのEJ25が選択されたのだろう。同一エンジンがこれだけ長い間使われ続けれているのはスバルの技術力の高さを改めて証明したとも言える。日本でも先だって東京オートサロンで公開された2014年ニュルブルクリンク24時間耐久レース仕様車のエンジンがEJ20を搭載しているのが明らかになったので日本市販モデルもEJ20搭載とみて間違いないだろう。期待されたDITエンジンは搭載されず、実績のあるEJ25を採用
駆動系は熟成の域、しかし進化はまだまだ続く
足回り、駆動系は従来型からほぼ引き継いでいると言うが、ボディとサスペンション各部の剛性を強化、サスペンションジオメトリーの最適化を図ることでドライバーのステアリング操作への車両の反応を素早くしたことによってコーナリングの限界性能を高めた。スバルAWDシステム「シンメトリカルAWDシステム」にマルチモード VDC、旋回時にフロント内側の車輪にブレーキをかけることによってコーナリングフォースを増加させるアクティブトルクベクタリングの採用することによって車を操る愉しさを向上させた。またステアリングギア比をクイックにセッティングすることによって従来型より正確な操舵性を得ることが出来た。トランスミッションは従来型と同様の6MTを採用している。より攻撃性の増したエクステリア、欧州車並みのプレミアムスポーツ感漂うインテリア
エクステリアは今までのGRB、GVB型に比べて直線的なデザイン、スバルの最新スポーツワゴン「レヴォーグ」を始めとしたスバルの統一デザインモチーフであるヘキサゴングリル、精悍な形状の新開発ホークアイヘッドランプを採用し今までにないアグレッシブなデザインを実現した。フロントフェンダーダクト、シャープな造形の専用サイドシルスポイラー、リアはディフューザー一体型バンパーやツインデュアルタイプのテールパイプ、専用開発したリヤコンビランプを薄型の造形とすることで、車両のワイド感を強調している。また、大型リヤスポイラーの採用により、高速走行時の空力性能の向上も果たした。その他にもヘッドランプ(ロービーム、クリアランスランプ)、テール&ストップランプ、ハイマウントストップランプの光源にLEDを採用し、省電力化による燃費向上を図った。
インテリアは近年のスバルに見られる高品質な、本来の車格より1ランク上といえる上質感あふれるものとなっている。インテリアの各所や操作部を中心に、カーボン調加飾パネルや金属調アクセントを配置、シートやシフトノブ、インパネ中央部への赤アクセントは専用仕様だ。ルーフからフロアまで黒で統一し、室内全体を引き締め、ドライバーが運転に集中できる空間を演出している。ステアリングには、小径、かつ握りやすさを追求したグリップ形状を持つスポーティなDシェイプステアリングを初採用。 メーターには、2眼水平指針レイアウト+3.5 インチフルカラー液晶やアルミ調シルバーリングを採用。マルチファンクションディスプレイには、走りの象徴として、ブースト圧表示画面を設定している。
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