GTNETニュース :輸入車販売、20年ぶりの活況

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輸入車販売、20年ぶりの活況

コラム

(2017/12/12)

このほど「日本カー・オブ・ザ・イヤー」に、スウェーデンのボルボXC60が選出された。日本国内で販売された新車の中から優れた一台を表彰する影響力ある賞だが、これに合わせたかのように、今年は輸入車市場が賑わっていることが報告されている。年間の販売台数が30万台を超えることがほぼ確実となったのだ。30万台超えは20年ぶりになるというが、その背景に見え隠れするものはいったい何なのか。若年層のクルマ離れがじわりと広がる中で気を吐く輸入車の”快走”事情を探ってみた。

・ドイツ車が人気を牽引
日本自動車輸入組合が12月6日にリリースした速報によると、11月度における輸入車新規登録台数は2万5770台。前年同月比では、8.0%増と好調の様子。単月ペースで見ると、前年実績を超えるのは4ヶ月連続になる。加えて今年1月からの累計台数が27万4595台となり、同比3.6%増となった。これにより、年間での販売台数が30万台を突破することがほぼ確実となり、これは20年ぶり。ちょうど消費増税の駆け込み需要の影響を受けた1997年以来になる。

ブランド別では、メルセデス・ベンツが同比4.7%増の5413台が販売され、これで33ヶ月連続でトップをキープした。なお同社は2015、16年と2年連続で輸入車首位であり、12月も11月同様の調子を維持できれば、2017年の輸入車販売トップを獲得する可能性が高い。2位に続くのは、BMW。同比3.2%増の4526台を販売し、さらに3番手のフォルクスワーゲン(VW)においては同比28.6%増とダントツの高さを誇り、4236台を販売した。なお、VWに関しては、排ガス不正問題の影響で昨年は販売台数が伸び悩んだこともあり、同比の伸び率が高くなったと考えられるが、もともと人気の高いメーカーだけに、信頼回復が順調であることがうかがえる。

・広がる顧客層
「外車=高級」というイメージが先行したのも遠い昔の話であり、今や輸入車は日本車と比較しても格段に高額な車両とは言い切れなくなっている。メーカーが日本車を意識した低価格帯の車種を用意し、顧客層を広げたことも一因であると思われる。例えば、価格帯の高い車両も数多くリリースするメルセデス・ベンツが販売する「GLA」やアウディの「Q2」などは価格が300~400万円。これなら日本車と変わらない価格で購入可能になるため、若年層や輸入車ビギナーなどの新規ユーザーを開拓することに繋がった。また、かつては保険料なども割高感があったが、現在は総体的に輸入車オーナーになることへのハードルが低くなり、ユーザーが選択肢を広げる助長になっている。

一方、高額車両の販売も堅調だという。この背景にあるのは、最近の株価上昇。富裕層が購入する車両価格の単価が向上しているというわけだ。各社がメインターゲットと考える価格帯は400万から999万円。その販売台数は11月までの20ヶ月間、前年度を上回っている。さらに、1千万円以上という超高額車両においても伸び率は上昇しており、今年1月から11月までの累計でみても、前年比6.7%増という数字を記録している。

・強いブランド力が後押し
日本における自動車産業は国を代表する自慢のビジネスであり、海外でも日本車のブランド力は高い。だが、その一方で、日本国内でその日本車をも超える魅力を感じさせるのが輸入車であり、なかでもドイツ車はその代表格だと言えるだろう。欧州では問題となったドイツメーカーのクリーンディーゼル問題も日本国内ではさほど大きなスキャンダルにもなることなく、VW車の販売もすぐ”V字復活”を果たしたのは記憶に新しい。

”ガイシャ”のオーナーになることが日本ではまだステイタスとして十分に残っているのは明らかなのだが、それよりも増して大きいのは、目の肥えたユーザーが日本車にさほど魅力を感じていないから、その結果として輸入車を選択することになっているのではないだろうか。日本車は、良くも悪くも平均点の高い、万人受けするクルマが多いイメージがある。”痒いところに手が届く”的な細やかな機能もふんだんに搭載され、今や軽自動車ですら快適な空間を作り出すほどのハイクォリティは誰もが認めるところ。だがその一方で、クルマが単なる移動手段として開発が進められているように感じるユーザーもいるのではないだろうか。これに対し、輸入車の場合はデザイン性や機能性が少々偏っていてもそれを魅了と感じ、自身の好みとして受け入れるユーザーも少なくない。その結果が、輸入車ユーザーの拡張につながっているように思われる。個性ある自動車がちょっと背伸びをすれば、あるいは背伸びをせずとも手に入る時代であるからこそ、輸入車ユーザーになろうという流れが生まれているのではないだろうか。日本のお家芸としての国産車も、輸入車に負けない魅力ある車両作りを求められそうだ。

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