ル・マン24時間、波乱の展開を制したのはポルシェ! 詳細ページ(11448) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. ル・マン24時間、波乱の展開を制したのはポルシェ!

ル・マン24時間、波乱の展開を制したのはポルシェ!




好天気の中、レースが進んだ今年のル・マン。最上位クラスであるLMP1クラス5台のうち、トヨタの2台がすでに戦列を去り、残るのは、No.1 ポルシェ919ハイブリッド(N.ジャニ/A.ロッテラー/N.タンディ)、No.2 ポルシェ919ハイブリッド(T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー)の2台とNo.8 トヨタTS050ハイブリッド(S.ブエミ/A.デビッドソン/中嶋一貴)の3台。だが、ともにレース序盤の時点で車両トラブルが発生。2号車は1時間弱、8号車においては2時間弱の作業をピットで行ったことから、この2台は常時トップ争いをしていたのではなく、多数のLMP2クラスが先行して周回を重ねている状況だった。

一方で盤石な走りを続けていたのが1号車ポルシェ。ライバルや僚友が慌ただしい動きを見せる中、粛々とノーミスで着実に周回を重ねた結果、独走体制で優勝へと突き進んでいた。だが、今年のル・マンはこの独走体制を許さず、次なるハプニングを用意。その対象となったのが、トップを走る1号車だった。

午前11時10分、パーマネントのサーキットコースから公道に出てすぐ、テルトルルージュでギアがスタック、3速のままエンジンが止まり、モーターだけで走行する1号車の様子が映像に映し出された。スピードを失った1号車は力なくユノディエールの第1シケインでまず停車。一度は再スタートしたが、今度は第2シケインでまたもストップ。ついにドライバーのロッテラーはドアを開け、車外へ。再度クルマに乗り込むも、マーシャルの手を借りて、エスケープゾーンへとクルマを移動するに留まり、ピットへの帰還はならなかった。



エースカーを失ったポルシェ。残るは手負いの2号車。そしてトヨタは8号車がさらに遅れて周回を続けている。LMP2クラスをかき分けて、ともにポジションアップへのアプローチが始まった。午後2時を前にトップはP2クラスの38号車。じわりじわりと差を詰めた2号車は、インディアナポリスで逆転に成功。ついに総合トップに立った。一方で、9位走行中の8号車は、ファステストラップを更新するなど、意地を見せた。

結果、2号車はこのままトップをキープ。38号車に1周の差を着けて逃げ切りに成功し、ポルシェとしては3連覇を達成した。なお、8号車は9位でチェッカーを受けている。

 




◎ル・マン24時間レース決勝結果(総合トップ3および各クラストップ)

1.No.  2 ポルシェ919ハイブリッド(T.ベルンハルト/E.バンバー/B.ハートレー)367周
2.No.38 オレカ07・ギブソン(H-P.タン/T.ローラン/O.ジャービス)366周
3.No.13 オレカ07・ギブソン(N.ピケJr./D.ハイネマイヤー-ハンソン/M.ベッシェ 364周

LMGTE Pro
No.97 アストンマーチン・バンテージ(D.ターナー/J.アダム/D.セラ)340周

LMGTE Am
No.84 フェラーリ488 GTE(R.スミス/W.スティーブンス/D.バンスール)333周

 

17_GN_LeMans_Final_Finish



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Text&Photos:Motoko SHIMAMURA











スポーツカーの中古車情報ならGTNET