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今シーズンの日本国内レース、稼働!




去る3月20〜21日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて「スーパー耐久シリーズ2021 Powered by Hankook」の第1戦「もてぎスーパー耐久 5Hours Race」が行われた。全9クラス、計51台がもてぎでシーズンオープニングの一戦を交えたが、決勝日はあいにくの天候に見舞われ、3時間半ほどで赤旗中止に。天候回復が見込めないという判断から、惜しくも赤旗終了となっている。
 

・今シーズンから9クラスになった”S耐”
もともとJAF(日本自動車連盟)が定めたN1規定に基づいて改造した市販車を用いたレースとして始まったのが、スーパー耐久の始まり。時代を追うごとにクラス分けも細分化され、ST-1クラス、ST-2クラス、ST-3クラス、ST-4クラス、ST-5クラスとなり、さらには世界の耐久レースと共通の規格に準拠した車両の参戦を踏まえてST-Xクラス、ST-Zクラス、ST-TCRクラスが設定されていたが、今シーズンからは、STOが参加を認めたメーカー開発車両、または各クラスに該当しない車両の参戦を認可し、新たにST-Qクラスが新設された。ちなみに、同クラスに参戦するのはROOKIE RacingのGR Supra。今シーズンは「各クラスに該当しない車両」として参戦するこの1台に留まるが、その活躍ぶりには注目が集まるはずだ。
 

・タイヤはピレリからハンコックへ
2010年からオフィシャルタイヤとしてタイヤ供給を行っていたのは、横浜ゴム。その後、2018年から昨シーズンまでピレリがタイヤ供給を行っていたのだが、2021年からはその責務をハンコックが担うこととなった。サプライヤー契約は3年で、オプションとして2年。最大5年の契約を見据えているという。近年のスーパー耐久には国内に留まらず、アジア各国から耐久レースに挑むチームの参戦も実現。昨年からはコロナ禍で難しい状況に陥っているが、終息次第ではグローバルなモータースポーツ活動を繰り広げているハンコックタイヤの供給が、海外参戦組の呼び水となる可能性も高いといえるだろう。
 

このレースを運営するSTO(スーパー耐久機構)では、ハンコックタイヤをサプライヤーとして迎え入れるのに合わせ、装着タイヤのスペックをリクエストしたという。最長24時間レースを開催するだけに、耐摩耗性を重視したタイヤを求めたようだ。というのも、参戦するチーム/ドライバーはプロフェッショナルに限らずアマチュアも多い。参戦コストを少しでも軽減するために、タイヤの耐久性を向上させれば、レースで使用するタイヤ本数を多少なりともセーブできるはず。そういう観点からではないだろうか。
 

開幕戦の予選。注目のタイム更新は!?

開幕戦を前に、2月下旬には富士スピードウェイで公式テストが行われ、コースレコードを更新するクラス車両も多かったこともあり、開幕戦では2016年に刻まれた1分49秒183を上回るのでは? という期待が膨らんだ。だが、実際はST-Xクラスでのアタックタイムは最速で1分49秒697(No.16 PC Okazaki 911 GT3RのBドライバー・上村優太がマーク)となり、惜しくもレコード更新とはならなかった。

 

予選結果・各クラストップ・A、Bドライバー合算タイム

【ST-X】No.16 PC Okazaki 911 GT3R 3’40.674
【ST-Z】No.47 D’station Vantage GT4 3’59.265
【ST-Q】No.28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA 3’59.852
【ST-TCR】No.75 おとぎの国CIVIC TCR 4’04.341
【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM 3’59.131
【ST-2】No.32 ORC ROOKIE Racing GR YARIS 4’07.637
【ST-3】No.52 埼玉トヨペットGBクラウンRS 4’06.388
【ST-4】No.310 GR Garage水戸インターGR86 4’20.272
【ST-5】No.456 odula Star5 ROADSTER 4’34.596
 

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決勝は悪天候が”水を差す”ことに

土曜日は薄曇りだったもてぎだが、決勝日はあいにくの雨模様。となると、慎重にならざるを得なかったのがウエットタイヤでのレースバトル。というのも、ハンコックタイヤでの一戦は今大会が初めて。事前の公式テストではウエットタイヤを装着しておらず、まさに”ぶっつけ本番”での戦いだけに、かなりタフな条件でのレースを強いられることになるからだ。この状況を受け、スケジュールを変更して急きょ15分間のウォームアップ走行が設けられることになった。周回数としてはわずかではあっても、ドライバーはもちろんのことチームスタッフやエンジニアにとっても、大きなフィードバックとなったことだろう。
 

結果、決勝レースのスタートはセーフティカーに先導される形で正午に幕を開ける。3周目の終了をもってセーフティカーが排除、各車は激しく上がる水しぶきの中でバトルを繰り広げていく。一方、雨は一向に小康状態とならず本降り状態のまま。そんな中、午後2時6分には、55周を終えた時点でセーフティカーがコースイン。これは悪天候を受けてのこと。3周に渡り導入された後、60周目にリスタートしたのだが再び激しい雨へと変わったため、コース上ではコースアウトやスピンが相次ぎ、極めて危険な状況へと陥ってしまった。レースはこの事態を受け、2度目のセーフティカーが71周完了時点でコースへと向かう。その後、セーフティカーが10周に渡り先導。しばし低速で周回を重ねていたが、午後3時25分にはついに赤旗が提示され、レースが中断してしまった。
 

重苦しい鉛色の空、そして降り続く雨の中、レース再開を今かと待っていたが、午後4時を迎えた各チームにはとうとうレース終了が発表される。天候回復の見込みがないというのがその理由だった。一方、この時点でレース時間は当初の予定の3分の2を消化していたことにより、レースは成立。結果により与えられるポイントもフルポイントが適用された。
 

ハンコックタイヤ、新しいカテゴライズ等、新たなシーズンインを迎えて開幕した2021年のスーパー耐久シリーズだったが、残念ながら赤旗中止のままもてぎ戦は終了。天候不良には勝てなかった。次戦は4月17〜18日。「SUGOスーパー耐久3時間レース」として、宮城・スポーツランドSUGOにて開催される。
 

決勝結果・各クラストップ
【ST-X】No.777 D’station Vantage GT3(星野敏/藤井誠暢/近藤翼)80周
スタート直後からトップ争いを演じ、シーズン初戦を制した。
 

【ST-Z】No.22 WAIMARAMA EBI 718 Cayman GT4(KIZUNA/千代勝正/山野直也/大草りき)78周
TCRクラスからST-Zクラスへとスイッチし、開幕戦でのデビューウィンを果たしている。
 

【ST-Q】No.28 ORC ROOKIE Racing GR SUPRA(蒲生尚弥/豊田大輔/山下健太/小倉康宏)75周 ※ST-Qクラスは賞典外
 

【ST-TCR】No.75 おとぎの国CIVIC TCR(芳賀邦行/蘇武善和/霜野誠友/谷岡力)73周
 

【ST-1】No.2 シンティアム アップル KTM(飯田太陽/⾼橋⼀穂/加藤寛規)77周
レース経験豊富なトリオが盤石の走りで開幕戦優勝を果たす。
 

【ST-2】No.225 KTMS GR YARIS(野中誠太/平良響/翁長美希)74周
予選3位からスタート。シーズン初優勝を実現。
 

【ST-3】No.244 QUEEN EYES 34Z(田中徹/田中哲也/三宅淳詞)75周
予選4位からジャンプアップを果たし、開幕戦勝利を達成。
 

【ST-4】No.884 林テレンプ SHADERACING 86(国本雄資/石川京侍)73周
荒れたコンディションの中、2位との差を44秒強まで築き上げての勝利。
 

【ST-5】No.66 odula TONE MOTULロードスター(武地孝幸/太⽥達也/⼤野尊久/猪股京介)70周
2位とは37秒強の大差をつけて予選2番手からの逆転勝利となった。
 

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