SGTxDTM特別交流戦、初日レースはキャシディが制す! 詳細ページ(16204) - イベント・レースレポート

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SGTxDTM特別交流戦、初日レースはキャシディが制す!




ようやく現実のものとなった、SUPER GTとドイツツーリングカー選手権(DTM)とのコラボレーションレース。11月22〜24日、静岡・富士スピードウェイにおいて「AUTOBACS 45th Anniversary presents SUPER GT X DTM 特別交流戦」として開催される。23日には、レース1の予選および決勝が行われ、SUPER GT参戦組のNo.37 KeePer TOM’S LC500を駆るニック・キャシディがポール・トゥ・ウィンを達成した。
 

10月上旬にはDTM最終戦が行われたドイツ・ホッケンハイムへ3台のSUPER GT車両が渡欧してゲスト参戦。デモランではなく本番レースに仲間入りしての出走ではあったが、初めて装着するハンコックタイヤは内圧はじめ使用制限が厳しく、また、クルマ自体も国内サーキットでの車高とは異なるセッティングを用いるなど、何もかもが”イレギュラー”な状態を強いられたと言っても過言ではない。結果、DTM勢の後塵を拝することとなり、今回の富士では是が非でもそのリベンジを果たしたいという思いが大きかったようだ。一方、DTM組は、日本に馴染みあるブノワ・トレルイエや、元F1ドライバーでありCARTでのチャンピオン経験もあるアレッサンドロ・ザナルディもスポット参戦するなど、話題を集めていた。
 

レース1の予選を迎えるまでに、SUPER GT勢には4度のタイヤテスト、DTM勢と2度の混走テスト、そして同じく混走での公式練習が2度と2日間でたくさんの走行機会が与えられたが、初日を除き雨の中での走行が続き、クルマのセットアップを進めるのも決して容易ではなかった。だが、予選を迎える頃にはSUPER GT勢も総力を上げてDTM勢にじわりじわりと詰め寄り、白霧がうっすらと広がる中でのレース1予選で、ついに本領を発揮。滑りやすい不安定な路面コンディションを十分把握した上でアタックに入り、キャシディが1分41秒827のトップタイムをマーク。DTM勢トップは日本でのレース経験が豊富なNo.28 BMC Airfilter Audi RS5 DTMのロイック・デュバルとなった。
 

SUPER GTとは異なり、1日で予選と決勝レースを行うDTM。今回の特別交流戦でも同等のフォーマットが採られ、午後2時半すぎには早速にレース1決勝を迎えた。ドライバー交代はないものの、1度のタイヤ交換が義務付けられている。レースは55分プラス1周のスタイルで行われた。フロントロウにSUPER GTとDTMが両雄が並び、SUPER GTで言うところのウォームアップ走行、DTMでのレコノサンスラップが行われたが、ここでまさかのアクシデントが発生。フロントロウにつけるデュバルがダンロップコーナー進入でコントロールを失ってコースアウト、クラッシュするという事態となる。デュバルの車両は左フロントを激しく損傷。決勝への出走を断念せざるを得ない事態となってしまった。
 

デュバルの出走見送りで俄然有利になったのは、キャシディ。クリアスタートを決めるとすぐさま後続との差を広げ、レースを牽引していく。一方、その後方では団子状態での走行を避けようと早めのピットインでタイヤ交換を行うクルマや、乾き始めたダンプコンディションを得意とするドライバーが攻めの走りを遺憾なく発揮。バンパー・トゥ・バンパーの激しいバトルが要所要所で見られた。
 

そんな中、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rの佐々木大樹がメインストレートで失速、エンジンの不調によりピットロード出口付近で止めてしまう。これを受け、コースにはセーフティカーが導入。車両回収のため、およそ2周費やすことになった。レース再会となったのは、33周目から。残り時間としてはわずか1分30秒だったが、DTM方式に沿って車両同士の間隔がほとんどない状態で隊列を作る”インディアナポリス式”のスタイルでリスタートした。
 

後方車両がせめぎ合う中でもトップをキープしたキャシディ。まさに万全のレース運びを見せ続け、トップでチェッカー。リスタートでのバトルで激しいポジション争いを繰り広げ、接触など荒れた展開になったのとは対照的なクリーンスタートを見せ、特別交流戦初レースでの覇者となっている。2位に続いたのはダンプコンディションを得意とするNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大。これにNo. 1 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴が続き、SUPER GT勢が表彰台を独占する形でレース1が終了した。なお、DTM勢トップは、予選16番手スタートだったNo.21 Audi Sport Japan RS5 DTMのブノワ・トレルイエ。久々の日本でのレース、初のDTMレースながら変動の展開で粘りある走りを見せるという、ベテランの意地を見せつける結果を残している。
 

■SUPER GT X DTM 特別交流戦レース1決勝結果(TOP6)
1.No.37(SGT)KeePer TOM’S LC500(N.キャシディ)35Laps
2.No.17(SGT)KEIHIN NSX-GT(塚越広大)+0.433
3.No.1 (SGT)RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴)+5.862
4.No.6(SGT)WAKO’S 4CR LC500(山下健太)+6.974
5.No.19(SGT)WedsSport ADVAN LC500(坪井翔)+9.966
6.No.21(DTM)Audi Sport Japan RS5 DTM(B.トレルイエ)+11.242
 
 
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