10月15日、秋晴れの好天気の下、FIA世界耐久選手権(WEC)第7戦富士の予選が行われ、LMP1およびLMP2のセッションでは、より白熱したアタックで観客が盛り上がることとなった。結果、日本でもおなじみのロイック・デュバルがベストタイムをマークする活躍で、8号車のポール獲得に貢献している。
今季でWEC、プロドライバーからの引退を表明している1号車ポルシェのウェーバー。まずアタックを担当し、ライバルたちより速いタイミングでベルンハルトへとスイッチした。予選のベストラップとして、各車両2選手のベストタイムのアベレージを採用するWEC。今回の富士では、コンディションが徐々に向上したこともあり、最初にアタックしたドライバーが改めてアタックを行なうチームが続出。中でもいい流れを作ったのが、8号車アウディ、そして6号車トヨタだったといえる。6号車のセカンドアタックを務めた小林可夢偉は、自身のエスとラップタイムが5、6号車2台のベストタイムとなる活躍。チームにおけるホームコースの富士で、2年ぶりの優勝も視野に入れた躍進を見せている。
日曜日の決勝レースは午前11時にスタート。32台の車両が、6時間後の午後5時のチェッカーを目指す。
予選結果(トップ6および各クラストップ)
1.No.8 アウディR18(ルーカス・ディ・グラッシ/ロイック・デュバル/オリバー・ジャービス組)1’23.570
2.No.1 ポルシェ919ハイブリッド(ティモ・ベルンハルト/マーク・ウェバー/ブレンドン・ハートレー組)1’23.595
3.No.5 トヨタTS050ハイブリッド(アンソニー・デビッドソン/セバスチャン・ブエミ/中嶋一貴組)1’23.739
4.No.6 トヨタTS050ハイブリッド(ステファン・サラザン/マイク・コンウェイ/小林可夢偉組)1’23.781
5.No.7 アウディR18(マルセル・ファスラー/アンドレ・ロッテラー/ブノワ・トレルイエ組)1’23.856
6.No.2 ポルシェ919ハイブリッド(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組)1’24.134
LMP2
1.No.26 オレカ05ニッサン(ルシノフ/ブランディール/スティーブンス組)1’31.698
GTE PRO
1.No.66 フォードGT(ステファン・ミュッケ/オリビエ・プラ組)1′37.681
GTE AM
1.No.98 アストンマーチンV8バンテージ(ポール・ダラ-ラナ/ペドロ・ラミー/マティアス・ラウダ組)1’39.490