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SUPER GT第4戦富士 プレビュー




今季2度目の”450km”は、真夏の一戦に!
 

およそ2ヶ月という長い”サマーブレイク”を経て、シーズン中盤戦へと突入するSUPER GT。第4戦の舞台となるのは、今季2度目の静岡・富士スピードウェイ。暑さ厳しい中、久々のレースは450kmという長距離戦に挑むこととなるが、インターバルを活用し、”リスタート”を切ることとなるチームやドライバーの躍進に期待が集まる。
 

ブレイク明けの2戦は、450kmのサバイバルレースに!

例年にないほどの早い梅雨明けとなった2022年。あっという間に厳しい暑さに見舞われたと思ったら突然の豪雨など、何やら落ち着かない天気が続いている。先週は、九州地方を中心に台風の影響を受けることになったが、今週末の天気は今のところ暑いながらも安定しそうな予報だ。そんな中、富士スピードウェイで迎える第4戦は、各チーム、ドライバーにとってはシーズン2度目の戦いとなるため、ベースとなるデータは収集済みと言えよう。しかしながら、前回は5月の一戦だっただけに、気温や路面温度などコンディションにおいては当然のことながら未知数となる。とりわけ、強い日差しに照らされる路面や気温の推移などはレースにおける豊富なデータを最大限活用しつつ、気まぐれに変化する当日のコンディションに適時合わせた対応が必要となる。近年は、ライバルに対して先行するための手段として可視化されたデータを積極的に活用しながら実戦に挑むチームも多いだけに、各チームがどのようなセッティング、タイヤ選択を行うのかを含めて真夏の対決の行方に否が応でも注目が集まる。
 

開幕戦の岡山大会以降、躍進が目立つのはなんと言ってもNissan Z GT500ではないだろうか。今シーズン、これまでのGT-Rからバトンを譲り受け、鳴り物入りでデビューを果たすと第3戦鈴鹿で待望のシーズン初優勝。ちなみに、新型Zとしての最初の一勝を果たしたのは、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組)だが、3号車は一つ前の第2戦富士でレース中に大クラッシュしていただけに、復帰戦初戦の鈴鹿で見事な優勝、しかもポール・トゥ・ウィンを果たしたことは今シーズン序盤のハイライトであったと言えよう。
 

3戦を終えた時点で、勝ち星はGR Supra、NSX-GTそしてNissan Zが各1勝ずつ上げており、拮抗状態となっている。その中で、日産勢は昨シーズンまでGT-Rがサーキットによって苦手意識が否めなかったものの、新型Zの投入によって状況が一転。予選での速さ、決勝での強さに安定感が増しており、ライバルたちと互角の戦いを展開している。それだけに、今大会でも3メーカーがガチバトルを繰り広げる可能性が高く、ライバルを出し抜くには綿密な戦略はもちろんのこと、外的要因となるコース上でのアクシデント等を回避するためにも勝利を引き寄せる強運が必要となってくるのではないだろうか。
 

各メーカーが1勝を挙げているため、現時点のランキング争いも3メーカーが1台ずつトップ3に名を刻んでいる。そろそろサクセスウェイトの影響が出始めるころであり、中でも昨今の厳しい暑さが与えるタイヤへの負荷は、想像以上になるやもしれない。となれば、まだ今シーズン思うような結果を残せていないチームにとっては、大きなチャンス到来となるわけで、その中でも注目したいのは富士がホームサーキットであるGR Supra勢ではないだろうか。元々得意なコースであるため、第2戦でポールポジションを手にしたNo.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組)当たりが台風の目になりそうだ。さらには、速さはあるものの思うように結果へとつながっていないNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組)あたりが、本領発揮の走りを見せるかも。一方、NSX-GTでは、No.8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)の存在が気になる。すでに第2戦富士で勝利したが、このレースは大きなアクシデントが発生し、本来の450kmを走り切らずに終わっている。いわば8号車の勝利は時間切れ、かつペナルティ等で転がり込んできた”棚ぼた勝利”であったため、今大会で真の勝者となるべく研鑽を積んで決戦に臨むはずだ。もちろん、日産勢とて指をくわえているわけではない。各車が存分に速さと巧みなレース運びを見せることで、表彰台争いに名乗りを挙げることだろう。
 

GT300はBRZが強さを見せるか?

群雄割拠の戦いが続く今シーズンのGT300クラス。さまざまな状況が味方になったり、敵となったり、その中で確実に勝機をつかんだチームが成績を残してきている。シーズン序盤は、予選で申し分のない速さを披露してきたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)にとっては、今回の富士戦こそが大量得点の好機になるのではないだろうか。これまでマイナートラブルで泣かされてきたところがあるが、サマーブレイクを活用し、そのシューティングも進んだはず。ファンが待望する”表彰台の真ん中”が実現するかどうかが、ひとつの見どころとなるだろう。
 

今大会は、第3ドライバーの登録が可能となることに加え、レースでは最低2回の給油が義務づけられるが、ドライバー交代については言及されておらず、連続して一人のドライバーがステアリングを握ることは可能だ。5月の第2戦ではアクシデントにより規定の450km、100周のレースが消化されず、時間レースで終了しているだけに、今大会ではタフな暑さをも吹っ飛ばすようなガチバトルが待たれる。
 

主なスケジュール

FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE
 
8月6日(土)
09:00〜10:25 公式練習(GT300+GT500)
10:25〜10:35 公式練習(GT300専有)
10:35〜10:45 公式練習(GT500専有)
11:20〜11:40 サーキットサファリ
12:30〜13:10 ピットウォーク
15:00〜15:10 公式予選Q1 GT300 A組
15:18〜15:28 公式予選Q1 GT300 B組
15:33〜15:43 公式予選Q1 GT500
15:53〜16:03 公式予選Q2 GT300
16:11〜16:21 公式予選Q2 GT500
 

8月7日(日)
09:25〜10:05 ピットウォーク
11:50〜12:15 ドライバーアピアランス
12:30〜12:50 ウォームアップ
12:50〜14:00 スタート進行
14:00〜決勝 450km RACE(100周)










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