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SUPER GT第2戦富士 プレビュー




2年ぶりの500kmレース、富士で号砲

ゴールデンウィーク中、富士での戦いが2年ぶりに戻ってくる! 5月2、3日に行われるSUPER GT第2戦富士大会は、このシーズン恒例の戦い——500kmレースが復活。新緑がまぶしい絶好のレース日和の中、白熱の戦いを繰り広げてくれるに違いない。
 

■開幕戦覇者のSupra勢、ホームコースでの活躍は?

4月25日、東京都を含む4都府県に発令された緊急事態宣言。3度目の事態となり対象となる都府県下でのイベント関係は無観客での開催が要請されている。一方、第2戦の舞台となるのは静岡・富士スピードウェイ。レース関係者はもちろん現地は有観客での開催のため、サーキット施設での感染拡大奉仕対策を遵守しながら実施されるのは言うまでもない。特に関係者は事前にPCR検査が義務付けられており、万全の体制を保つ中での開催を目指している。
 

さて、話を開幕戦岡山大会へと戻そう。開催初日の朝、フリー走行が行われ、そこではホンダNSX-GT勢がガッツリと速さあるパフォーマンスでライバル勢を威嚇していた。しかし、午後からのノックアウト予選が始まると事態が一変。今シーズンのGT500参加台数全15台の内訳はトヨタが6台、ホンダが5台、そして日産が4台だが、Q2へ進出できる8台(開幕戦のQ2では1台が出走を取りやめ)にトヨタが全車進出を果たしたが、ホンダは2台、日産においては全車がQ1で敗退するという明暗くっきり分かれる結果となった。
 

さらに決勝でもトヨタ勢の速さにライバル勢は歯が立たない。あちこちで繰り広げられたバトルではあったが、最終的に手に汗握るトップ争いや上位争いはいずれもトヨタ勢同士によるもの。レース結果は、トップ4台をトヨタが独占、ホンダが5位、日産是のトップは9位というものだった。この結果に対し、当日のコンディションと選択したタイヤのマッチング、さらにトヨタエンジンのパフォーマンスがピタリと当てはまった、という見解がなされている。
 

ところで、SUPER GTでは決勝結果を元にしたウェイトを搭載し、シーズンを通して限りなくイコールコンディションでの戦いを繰り広げることを定義としている。昨シーズンまではこのウェイトを「ハンデ」という名称にしていたが、今シーズンからは「サクセスウェイト」と名称変更。好成績を得たクルマに与えられる”名誉ある”ウェイトとして表現することになっている。搭載されるウェイトは、獲得したポイントに対し、1ポイントあたり2kgで換算される。参考までに開幕戦のウィナーであるNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraは20点を獲得しているため、富士で搭載するウェイトは40kgということになる。このウェイトが「まだ余裕の範囲」であるかどうかは戦いの蓋を開けてみなければわからないが、かといって、まだシーズン序盤のため、ものすごく足かせになるとも言い難い。そもそも富士スピードウェイはトヨタのホームサーキットでもあり、また昨年、コロナ禍で大幅にスケジュールが変更されたものの、第1戦富士戦の決戦ではトップ5をトヨタ勢が独占するという結果を収めている。開幕戦の勢いを考慮しても、この”トヨタ旋風”は今大会でも継続されるのではないだろうか。
 

迎え撃つライバルの動き

トヨタが富士で速い、というイメージがしっかりと植え付けられている一方、昨年の実績を見ると全4戦開催された富士での勝利は2勝。勝率5割と聞けば、決して悪くない数字ではあるものの、残り2つを奪っているのがホンダであり、彼らの勝率もまた5割。つまりイーブンの戦歴を残している。となれば、今大会での好敵手として真っ先に名前が上がると言って良いだろう。何しろ、先の岡山大会でしかと速さは見せつけた。予選アタックではトヨタ勢に先行を許すも、決勝では後方からジャンプアップを果たした車両も少なくなく、500kmの長距離戦ともなれば、決して予選一発の速さよりむしろ決勝でのコンスタントなスピードが求められる。安定した速さを武器にした上で、タイヤと路面のマッチングが決まれば、トヨタ勢の独壇場を阻止できると見て良いだろう。昨年、富士の予選では2度のポールポジションを獲得しているNo.8 ARTA NSX-GTはじめ、決勝でのコンスタントな速さがウリのNo.17 Astemo NSX-GT、さらには最終戦で劇的逆転王者となったNo.1 STANLEY NSX-GTとそれぞれ持ち味を活かした戦いに期待がかかる。なお、1号車のレギュラードライバーながら、病気療養中で開幕戦を欠場した牧野任祐が今大会では第3ドライバーとしてエントリーリストに名を刻んだ。久々の出走にも注目したい。そして、徐々にパフォーマンスが向上している日産勢の巻き返しも気になるところ。開幕戦ではGT300クラスとの接触でレースを落としたNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rは、ミシュランタイヤを武器に、さらに松下信治の加入によって新コンビで勢いを見せるNo.12 カルソニック IMPUL GT-Rらのパフォーマンスからも目が離せない。
 

GT300は今季も僅差の戦いに

開幕戦では予選順位こそやや明暗分かれた結果となったが、フタを開けてみれば、実力派チームがじわりじわりとポジションアップに成功、終盤は激しいバトルを展開したGT300クラス。そこに顔を揃えたのは、昨シーズンにタイトル争いをしたツワモノばかりだった。これを見れば、GT300クラスがいかに実力伯仲なのかがよく分かる。
 

今シーズンも同様の展開になるかと思う一方、メインストレートが長く、高速サーキットであるという富士の特性を踏まえると、開幕戦で得た”サクセスウェイト”がどう響いてくるかが気になるところだ。GT500クラスと異なり、300クラスは獲得ポイントの3倍——つまり、1ポイントあたり3kgで換算されるため、開幕戦のウィナーであるNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rには60kgのウェイトが搭載されることになるため、”凌ぐ”戦いになるやもしれない。
 

いずれにせよ、富士のロングストレートをGT300クラスならではのバラエティ豊かな参戦車両がいかに戦いを攻略するか、クルマの特性の違いを押さえた上で観戦するのも楽しみのひとつと言えるだろう。
 

主なスケジュール

たかのこのホテル FUJI GT 500km RACE
 

5月3日(月)
09:05〜10:30 公式練習(GT300+GT500)
10:30〜10:40 公式練習(GT300専有)
10:40〜10:50 公式練習(GT500専有)
14:30〜14:40 公式予選Q1 GT300 A組
14:48〜14:58 公式予選Q1 GT300 B組
15:03〜15:13 公式予選Q1 GT500
15:23〜15:33 公式予選Q2 GT300
15:41〜15:51 公式予選Q2 GT500
 

5月4日(火)
09:20〜09:40 SGTドライバートークショー
12:15〜12:40 ドライバーアピアランス
12:55〜13:15 ウォームアップ
13:15〜14:30 スタート進行
14:30〜決勝 500km RACE(110周)
 










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