SUPER GT第5戦、観客の声援を受けDENSO KOBELCO SARD GR Supraが初勝利! 詳細ページ(17317) - イベント・レースレポート

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SUPER GT第5戦、観客の声援を受けDENSO KOBELCO SARD GR Supraが初勝利!




前日に続き、薄曇りとなった富士スピードウェイ。観客を迎えての第5戦の戦いは、混乱をうまく味方につけたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)が予選5位から戦略を活かしきり、32周目にトップに立つと後続とのマージンを構築。盤石の戦いを披露してシーズン初勝利を収めている。
 

朝早くから今シーズン初のライブ観戦を堪能しようとファンが訪れる中、連日エアレース・パイロットの室屋義秀選手によるフライトパフォーマンスも行われるなど賑わいを少しずつ取り戻しての一戦となった。
 

気温21度、路面温度29度のコンディションの中で号砲となった66周の戦い。レースはオープニングラップから荒れ模様の展開となる。まず、ポールポジションのNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)に予選2番手のNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/平峰一貴組)が襲いかかるも、12号車が逆に2コーナーで止まりきれずラインを崩して、ポジションダウン。代わって予選4番手のNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN GT-R(高星明誠/ヤン・マーデンボロー組)が8号車を猛追。ダンロップコーナーで逆転を果たすとトップに立った。一方、その後方ではNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/笹原右京組)が1コーナー先でスピン、そこに後方のNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正組)が追突し、2コーナー先でボンネットが飛ぶアクシデントとなる。結果、レースは2周目の時点でセーフティカーがコースイン。5周目に再開となった。
 

レースはその後も激しいポジション争いが繰り広げられた。まずトップ争いは24号車を先頭に、8号車、さらに12号車、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)と続く。だが、13周目に8号車が再びトップを奪還。24号車は12号車に追い立てられたが、その12号車はSC中の追い越しがペナルティとして問われ、のちにドライビングスルーペナルティを課せられ上位争いから脱落することになった。結果、逃げる8号車に続くのは、24号車、一方、23号車を逆転して3番手に浮上したのが39号車だった。
 

レース3分の1が過ぎると、ルーティンのピットインが始まる。25周目、上位陣でまず最初に動いたのが24号車。さらに23号車、No.14 WAKO’S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井 翔組)らが次々に戻ってくる。翌周にはトップの8号車さらに39号車もピットイン。結果として、上位陣はこのピットインを挟み、イン/アウトラップ、加えてピット作業の合算タイムの差が、この後の戦いに影響を与えることになる。
 

31周終わりにGT500最後のピットインが完了すると、トップに立ったのは39号車。2位には予選11番手だったNo.37 KeePer TOM’S GR Supra(平川 亮/ニック・キャシディ組)、さらに同13番手のNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組) 、そして24号車というオーダーに。ところがその中で24号車が35周目に突然のスローダウン。電装系トラブルに見舞われ、大きく後退。表彰台の好機を逸した。
 

レースは終盤に入ると、39号車が後方を5秒以上離して盤石の走り。2番手37号車はウェイトが重く、軽量の8号車からしばし追い立てられる形となっていた。だが、そんな2台の背後に迫ったのが14号車。ウェイトが重いにも関わらず、ライバルたちを蹴散らす力走で52周目には2位へと浮上。この時点でトップ39号車が築いてきた10秒近くの差を着実に削り取っていく。だが、残り周回数もわずかとなり、トップとの攻防戦までには至らず。一方の39号車もガス欠症状が出ていたという、まさに首の皮一枚の状態だったが、なんとかトップの座を守りきってチェッカー! 昨年第6戦のオートポリス以来となる優勝は、今シーズン初勝利でもあった。14号車が2位でレースを終えたことで、シリーズランキングでは暫定トップに浮上。また3位となった8号車は念願の今季初表彰台に上がっている。
 

一方、GT300では過去4戦の結果により、積載ウェイトが100kg超というクルマが3台に。規則により、上限100kgの搭載となるが、戦いになるとハンディをものともしない戦いが繰り広げられた。SC明け、予選トップのNo. 6 ADVICS muta MC86(阪口良平/小高一斗組)を筆頭にしていた戦いが、予選6番手から追い上げを見せるNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)に追い立てられる形となり、15周目にはトップを奪取。その流れで2位以下も激しい攻防戦を展開し、No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)、No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組)が追随した。

GT500同様、順位に変動が出始めたのはルーティンのピット作業後。もはや定石ともいえる戦略を見せたのが、No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)。ライバルよりやや遅いタイミングでピットインすると、今回も左2本のみタイヤ交換を行い、コースに復帰。また、序盤から上位に浮上していた52号車においては無交換作戦を敢行するという形で上位争いが混沌としたものになった。結果として52号車は暫定トップに着くも、一旦2番手に下がった56号車が怒涛の追い上げ。あっという間に52号車へと襲いかかり47周目のメインストレートでスリップにつき、1コーナーで逆転すると、みるみるうちに後続との差を大きく引き離した。これで56号車の逃げ切りトップチェッカーが確定。チームとして初となるクラス優勝を果たしている。一方、2位争いは最後まで息をつかせぬ戦いになった。まず、52号車を65号車が攻め立てていたが、その背後にいたNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組)も加わり、三つ巴に。60周目のストレートでは縦一列だった3台から55号車が52号車と65号車の間に割って入るとその勢いで3台の先頭に立つと、そのまま2位の座を死守してチェッカーを受けた。また65号車はファイナルラップで52号車を逆転。表彰台をもぎ取る力走を見せた。
 

・第5戦富士 決勝結果 各クラストップ3

GT500
1.No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(ヘイキ・コバライネン/中山雄一組)1:47’01.279
2.No.14 WAKO’S 4CR GR Supra(大嶋和也/坪井 翔組)+10.216
3.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)+11.162

GT300
1.No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1:48’14.287
2.No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/大湯都史樹組)+23.787
3.No.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟組)+25.076

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