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SUPER GT第4戦もてぎ プレビュー




シーズン折返しの一戦、真夏のもてぎはどんな展開に!?

 

7月中旬に今シーズンの戦いが開幕した2020年のSUPER GT。コロナ禍で慌ただしく、そして”ニューノーマル”のスタイルに沿ったレース開催が続く中、早いもので今大会でシーズン前半戦が終わることになる。その戦いの場所となるのは、栃木・ツインリンクもてぎ。従来、シリーズ戦の大団円の舞台つまり最終戦として開催されていたが、今シーズンは残暑厳しい9月、そして11月の2大会が予定されている。これまでと異なるドラマが待ち受けてそうな、もてぎの一戦は果たしてどんな展開となるのだろうか。
 

■Supra、NSX-GTそしてGT-R

今シーズンがデビューイヤーとなる新型車両を投入したトヨタ。GR Supraが表彰台にとどまらずトップ5を独占する形で開幕戦が終わったが、続く第2戦では同じサーキットでの開催ながらホンダNSX-GT勢が反撃の狼煙を上げ、予選でフロントロウを独占。決勝ではポールポジションスタートの車両がそのままチェッカーを受けて存在感を知らしめた。そして舞台を鈴鹿サーキットに移した第3戦では、ポールポジションこそ逃したものの、ついに日産GT-Rが復活の走りを披露。2年ぶりの勝利を飾っている。つまり、コロナ禍で開幕が大きく遅れた今シーズンは、3レースを終えて各メーカーがそれぞれ1勝を上げ、仲良く!? 勝ち星を分け合っている形だ。
 

そして迎える第4戦、シーズン前半の最後となる今大会の舞台はツインリンクもてぎ。ホンダのホームサーキットであることは言わずもがな。レースを重ねるごとに調子を上げてきているNSX-GT勢にとっては、開幕戦での”GR Supra祭”さながらに、もてぎでの一戦を”NSX-GT祭”にしたいと願っているに違いない。近年、もてぎ開催はシリーズ最終戦につき、チャンピオン争いが絡む難しい一戦であったこと、また、ストップ&ゴーのレイアウトが旧NSX-GTにとって決して相性の良いものではなかったことが重なり、なかなか好成績に繋がらなかった。しかし、新生NSX-GTはエンジン搭載位置がミッドシップからフロントシップへと”進化”。この変革がもてぎとの相性を一新させたとも言われており、これまでとは異なる結果が期待できるのではないだろうか。加えて今シーズンはコロナ禍でスケジュールが大幅に見直されたことから、9月中旬と11月上旬の2戦が開催される。シーズンに2度、もてぎでの決戦が行われることをなんとかアドバンテージにしたいところだろう。
 

もちろん、前回の鈴鹿戦で強さと速さを見せつけることに成功した日産GT-R勢にも存分にチャンスの芽はある。鈴鹿で優勝した23号車は、他のGT-Rよりも先んじて今季2基目のエンジンを投入。その成果が勝利だったことを考えれば、2番目の勝利を狙うGT-R勢もいて当然だ。天候によって足下のコンディションも左右されやすいこの時期ならではの”ハプニング”を含め、ワクワクするようなドラマが待ち受けているかもしれない。
 

もちろん、第2戦以降はライバルの躍進を見つつ、開幕戦以来の優勝を狙うGR Supra勢も忘れてはならない。実はもてぎとの相性が良く、今大会でもしたたかな戦略をもってレースに挑んでくるのは当然だろう。安定して好成績を残すため、”お約束”のウェイトハンディが課せられるため、徐々に車両が重くなる、あるいは燃料流量リストリクターの制約が課せられるなど、いわゆる”足かせ”付き車両も少なくないのだが、そのようなタフなコンディションの中でも粘り強くレースで賢く生き残り、気がつけば上位入賞を果たすというスゴ技をやってみせる。それが今シーズンのGR Supraの強さであるため、もてぎでも優勝争いに絡んでくる可能性は極めて高いと考えられる。
 

いずれにせよ、残暑ゆえのコンディションに左右されない、あるいは落ち着かない状況を味方につけたものが、このもてぎ戦の勝者となるだろう。
 

■混戦続くGT300

勝者の予測が難しいのが、今シーズンのGT300クラス。一方、初戦から好調な車両がその後も上位で戦いを続けているのも、今シーズンの特徴だと言える。しかし、レギュレーションの一部変更により、各大会でクラス優勝を果たした車両にはそのウェイトハンディとして60kgが加算されることになり、この”足かせ”がかなり厳しい条件となったため、さすがに4戦目を迎える今回は厳しい戦いを強いられるのではないだろうか。
 

となると、これまで速さがありながらも好成績を残せずにいたチームにとっては、絶好のチャンス。ここぞとばかり躍進することで、タイトル争いに加わる可能性がグンと高くなることだろう。
 

今大会も開幕戦以降続く無観客開催での一戦となるが、リモート観戦で”熱い”戦いを見守る一方、新たな勝者が誕生するかどうか、お楽しみいただきたい。
 

■主なスケジュール

2020スーパーGT第4戦 MOTEGI GT 300km RACE
 
9月12日(土
10:00〜11:25 公式練習(GT300+GT500)
11:25〜11:35 公式練習(GT300専有)
11:35〜11:45 公式練習(GT500専有)
14:30〜14:40 公式予選Q1 GT300 A組
14:48〜14:58 公式予選Q1 GT300 B組
15:03〜15:13 公式予選Q1 GT500
15:23〜15:33 公式予選Q2 GT300
15:41〜15:51 公式予選Q2 GT500
 

9月13日(日)
09:40〜10:00 SGTドライバートークショー
10:30〜10:50 ドライバーアピアランス
11:40〜12:00 ウォームアップ
12:00〜13:00 スタート進行
13:00〜   決勝 300km RACE(63周)










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