SUPER GT第2戦富士、ZENT CERUMO LC500が2年ぶりの勝利 詳細ページ(15249) - イベント・レースレポート

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SUPER GT第2戦富士、ZENT CERUMO LC500が2年ぶりの勝利




5月4日、2019年SUPER GT第2戦の決勝レースが静岡・富士スピードウェイにて行われ、レース開始直前から降り始めた雨によって前半は不安定なコンディションとなったが、予選7番手スタートのNo.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組)が流れを味方につけて大きくポジションアップ。度重なる激しいトップ争いを抜け出し、待望の勝利を飾っている。
 
前日の予選では爽やかな日差しに恵まれ、ドライコンディションでのセッションが行われた富士スピードウェイ。決勝日も午前中は汗ばむほどの陽気だったが、次第に陰りを見せ始め、レース直前のウォームアップ走行時からぽつりぽつりと雨が降り始めた。結果、午後2時30分からのレースは、フォーメーションラップではなくセーフティカーが先導。開幕戦に続いてのウエットレースが幕を開ける。まずはポールポジションスタートのNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが逃げるも、異なるメーカーのタイヤを装着するNo.37 KeePer TOM’S LC500がペースアップ。激しくトップの23号車を攻め立て、トップを奪取。しかし、23号車も足元が安定し始めると改めて攻防戦を展開。そこに38号車までが加わり、13周目には先頭に立った。だが、その直前から急変し始めた天候により、コース上には再びSCがコースイン、その後、雷鳴も報告されるなど激しい天候悪化を受けて、レースは一時赤旗中断へと追い込まれた。
 

幸い、およそ30分ほどでレースは再開。重く灰色の空ながら、雨は止み、次第に路面も乾いていく。そんな中、トップ38号車に迫ったのが37号車。さらにその背後から23号車が迫るという目まぐるしい展開になり、テール・トゥ・ノーズ、サイド・バイ・サイドの攻防戦を幾度となく繰り返した。レースは40周を過ぎ、トップグループが1回目のピットインを終えると、第2スティントでまずトップを奪ったのが23号車。しかし、38号車が逆転を果たすと、次第に2台の差がじわりじわりと広がる。一方で37号車は途中でオーバーランするなど次第に遅れを見せ始め、逆にペースアップを果たした他車が表彰台の一角を狙うべく、要所要所で激戦を続けるという見どころの多いバトルが繰り広げられた。
 

2度目のドライバー交代が終わる頃、レースを牽引していたのは23号車。このまま逃げ切ってしまうのかと思いきや、その背後にピタリとつけていた38号車が本領発揮。狙いを定め、残り10周の時点で23号車を逆転! その後はあっという間に23号車を置き去りに。最終的に20秒近い大差でトップチェッカーを受け、2017年第2戦以来となる美酒に酔うこととなった。23号車は開幕戦に続き2位に甘んじたが、ポイントランキングではトップに。また、3位は予選12位から躍進したNo. 1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)が獲得している。
 

GT300クラスもドラマの多い展開となった。クラスポールからスタートを切ったのは、今シーズンから参戦を始めたNo.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(平峰一貴/サッシャ・フェネストラズ組)。本降りの雨の中、トップをキープして周回を重ねたが、その後ろに迫ったのは予選4番手スタートのNo.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)。実のところ、11号車は前日の予選Q1で一度はノックアウトとなったが、その後、Q1通過車両の一台に走路外走行があり、ベストタイムを抹消されたことから”繰り上げ”でQ2進出の機会を手にしていた。
 

”九死に一生を得た”11号車は、得意とする雨の中で力走。早くも6周目で56号車を捉えてクラストップへ立ち、レースを牽引する。同様に不安定な天候の中で、予選7番手からNo.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組)が3番手まで浮上。試合巧者のドライバーたちが存在感を見せつける展開となった。
 

その後、SCラン、赤旗中断を経て再開したレースでは、路面コンディションが徐々に好転したことを受け、勢力図にも変化が現れる。昨年のクラスチャンピオン、No.65 LEON PYRAMID AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組)が2番手に浮上するなど、後方から次々と猛者が激しいポジション争いを繰り広げた。そして2度目のピット作業が終わると、トップ11号車に変動はないものの、最後のピットインでタイヤ交換をしなかった55号車が2位へ再浮上。その勢いでトップへと迫ったが、あと一歩及ばず。結果、11号車が昨年第4戦以来の勝利を達成し、55号車は2位でチェッカーを受けた。3位は、56号車にNo.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組)が迫り、終盤に大逆転! GT500から新境地で挑戦する小暮がGT300参戦2戦目で表彰台に上がっている。
 

第2戦富士 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路/石浦宏明組)3:40’46.358 110Laps
2.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)+19.693
3.No. 1 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)+44.890
 

GT300
1.No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)3:42’18.078 104Laps
2.No.55 ARTA NSX GT3(高木真一/福住仁嶺組)+0.239
3.No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組)+4.376

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