前戦で涙を呑んだNo.36 au TOM’S LC500が勝利を掴む! 詳細ページ(13826) - イベント・レースレポート

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前戦で涙を呑んだNo.36 au TOM’S LC500が勝利を掴む!




決勝日も蒸し暑い天気となった第5戦富士。500マイル、およそ800kmの戦いは午後1時30分に幕を開けた。厳しいコンディションの中でレースは波乱含みの展開を見せたが、着実なレース運びを見せていたNo.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)が終盤に入ってからトップに浮上。そのまま177周を走り切り、今シーズン初勝利を果たしている。
  

予選日よりも気温、路面温度ともにじりじりと上昇した決勝日。気温32度、路面温度47度の中でまずポールポールポジションからスタートを切ったNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rが安定したスピードで徐々に後続を引き離すという力走を見せた。一方、予選でタイムアップのチャンスを逃していた3番手スタートのNo.36 au TOM’S LC500。早い時点でのポジションアップを狙い、予選2番手のNo.24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rを捕まえると、トップ23号車にも迫り、23号車がルーティンのピットインを行う隙に暫定トップに立つなど、しかと存在感をアピールした。
  

一方、23号車はトップをキープするも思いの外スピードが伸びず。結果、それに付き合わされていた36号車に代わり、予選5番手から怒涛の追い上げを見せたNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rがあっという間に2番手に浮上すると、その勢いをもって23号車を逆転。44周目にはテール・トゥ・ノーズの激しいバトルを繰り広げ、55周目にはしっかりトップの座についた。するとそれを見ていた36号車が応戦。瞬く間に23号車を抜き去ったが、その後はルーティンのピットワークでポジションが慌ただしく入れ替わることもあり、依然として23号車が2番手で周回を重ねることになった。
  

レースは前半を終え、12号車が快調にトップをキープ。すでに2番手の23号車の差は25秒以上開いており安泰の状態だった。逆に23号車は周回を重ねるごとに精彩を欠くことになり、ついには36号車の先行を許すだけでなく、他車との攻防戦にも苦戦してズルズルと後退。2番手36号車の背後には、チームメイトでもあるNo.1 KeePer TOM’S LC500が続いた。
  

このまま終盤を迎え、12号車が待望の勝利に近づくと誰もが思った148周目、その12号車がまさかのスロー走行。インタークーラーのトラブルに見舞われ、レーススピードを失った車両が力なくガレージに戻ってくる。3分もしないうちにコースへの復帰は果たしたものの、失ったものは大きく、優勝はもちろんのこと入賞すら難しいポジションでチェッカーを受けることになるという悲劇を被った。12号車のアクシデントにより、36号車はついにトップを獲得。チェッカーを迎えるまでの間、後方に迫る1号車の存在を気にしつつも最後まで攻めの走りを貫き通し僅差の中でフィニッシュ! 前タイ戦では勝利目前にガス欠で涙を呑んだリベンジを見事に果たす結果となった。2位の1号車に続いたのは、予選14番手からスタートしたNo.17 KEIHIN NSX-GT。エンジンのセンサー故障によって出走を断念した悔しさから躍進の結果を手にしている。
  

一方、GT300クラスはレース早々からトップ争いを展開。予選2番手のNo.55 ARTA BMW M6 GT3が序盤にトップを奪取すると、他車を圧倒する速さであっという間に後続との差を築き上げる。結果、独走体制のトップ55号車に対し、ライバルたちは2番手争いに特化する展開に甘んじてしまうことになったのだが、各車さまざまな戦略で果敢に500マイルに挑んでいく。クラスポールからスタートを切ったNo.25 HOPPY 86 MCは長らく表彰台圏内で周回を続けていたが、レース途中でコースアウト、スピンを喫して挽回を果たせなかった。逆に予選4番手スタートのNo.0 グッドスマイル 初音ミク AMGは攻めの態勢で2位に入り、今季初の表彰台を手に入れている。3位には重いウェイトを踏まえた上で着実なレースで粘りを見せたNo.31 TOYOTA PRIUS apr GTが前戦に続いて表彰台に上がった。なお、優勝の55号車を駆った高木真一は今回の勝利で暮らす最多勝を更新。さらに、コンビを組むS.ウォーキンショーとのコンビで富士スピードウェイで3連勝を達成。SUPER GT記録となる快進撃だった。
  

・第5戦富士 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.36 au TOM’S LC500(中嶋一貴/関口雄飛組)4:40’08.601 177L
2.No.1 KeePer TOM’S LC500(平川 亮/ニック・キャシディ組)+1.564
3.No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組)+21.184
  

GT300
1.No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー組)4:41’14.166 164Laps
2.No. 0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)1Lap
3.No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/平手晃平組)1Lap
  
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