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SUPER GT第5戦富士 プレビュー




真夏の決戦は、初の500マイルレース!
 
連日厳しい暑さに見舞われている日本列島。その一方では豪雨や台風による災害も起っているが、今週末のSUPER GT第5戦富士は炎天下の戦いになりそうだ。富士での戦いは今季2回目。ちょうどシーズン後半戦の幕開けの一戦になる。前回のタイ戦は予選、決勝とも先の読みにくい展開にドラマ性を感じる戦いとなったが、今回の富士も不確定要素の多い、未知の世界が待ち受けているような感じだ。果たして過酷なレースを制するのは、どのチームになるのだろう。  

■初の500マイルレースに
富士でのシーズン2度の戦いはこれまで通り。だが、今回は例年より距離が長くなった。500マイル、およそ800キロ超の戦いが待ち受ける。昨年までは、日本のモータースポーツ界で屈指の伝統レースとして知られる「鈴鹿1000kmレース」がシリーズに組み込まれていたのだが、鈴鹿での1000kmレースは昨年をもって終了。結果、SUPER GTシリーズ戦に新たな最長レースが設けられることになった。それが、この富士500マイルレースなのだ。  

第4戦タイからおよそ1ヶ月ぶりの戦いに名乗りを上げるのは、GT500、GT300の両クラス44台。およそ800キロ、富士スピードウェイを177周する長距離戦のため、第5戦オリジナルのルールを設けている。まず戦うクルマの足元を支えるタイヤ。1台あたりドライタイヤ11セット、ウエットタイヤは13セットを上限とする(ただし、第1戦以降においてその供給先競技参加者のいずれもが優勝できなかったタイヤメーカーは、ドライタイヤの持ち込み本数を1台あたり1セット追加可能)。さらに、第3ドライバー登録の許可。GT500クラスでは現時点で第3ドライバー登録はないようだが、GT300クラスでは、複数のチームが追加登録を行っている。一方、戦略にも影響するものだが、ピットインの義務回数も明らかとなっている。決勝レーススタート後(フォーメーションラップを終了し、走路上のスタートラインを通過した後)、ドライバー交代を伴うピットインは最低4回を義務付けるという。  

このように、通常レースと異なるルール下、厳しい暑さの中での戦いは極めてタフな展開になることは容易に想像できる。だからこそ、戦いの前から存分な準備と柔軟な対応力をもってライバルを威嚇することも求められる。まさにチームとしての総合力が問われるというわけだ。様々なパーツをいかに丁寧に、いかにスピーディに、いかに巧妙に組み立て、完璧なものに仕上げるか。しかもその傍らにはいつもライバルが待ち受けている。まずは自分たちのレーススケジュールをミスなくこなし、その上でバトルに臨む必要があるため、待ったなしの戦略をもって挑む戦いになるのは言うまでもない。  

■GT500は混沌とするタイトル争いに
前回のタイでは、予選でHonda NSX-GT勢が速さをアピールしたにもかかわらず、決勝で実力を発揮したのは、LEXUS LC500勢。表彰台を独占する結果をもたらした。結果、今シーズン、3メーカーすべてが勝利することとなったが、後半戦はその中からどのメーカーが抜きん出てくるのだろうか。開幕戦岡山と第3戦鈴鹿を制したNSX-GTだが、とりわけ昨シーズンは厳しい暑さが先行するシーズン中盤はタイヤのピックアップ等、決勝でペースダウンを余儀なくされることがあっただけに、今回の戦いでのパフォーマンスも気になるところだ。一方、第2戦富士で勝利したNISSAN GT-R勢としては、得意なコースレイアウトをどのように味方につけるのか。GT-R勢としてランキングトップはNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rだが、ランキング3位で厳しいハンディウェイトを積んでいる。となれば、あと一歩で表彰台に届いていないNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rか、タイヤに強みを持つNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rあたりにチャンスが巡ってきそうだ。そして、後半戦に向けて反撃を開始しそうなのが、LC500勢。中でも、前回のタイではファイナルラップで勝利が手からこぼれてしまったNo.36 au TOM’S LC500が、そのリベンジを果たすのか注目が集まる。
  

■GT300もランキング争いが白熱
毎戦予測不可能な展開が多いのは、GT300クラスも同じこと。結果、ランキング争いでも獲得ポイントが分散することとなり、抜きん出たチームが存在していない。ということは、今回の富士でしっかりと結果を残すことができれば、シリーズ争いに加われることはもちろん、上位陣の中で好成績を収めることができれば、がぜん有利になるのは間違いない。また、FIA-GT3はもちろん、JAF GT300マザーシャシーの躍進にも期待がかかる。車両同士のBoP(性能調整)が厳しい中、やはり重要になってくるのはチームとしての総合力。コース上のバトルはもちろんだが、水面下で繰り広げられる戦略の行方を見守るのも楽しみのひとつといえるだろう。
  

■主なタイムスケジュール(現地時間)
8月4日(土)
07:00 – 07:45 オープンピット
08:40 – 10:25 公式練習
08:40 – 10:05 : GT500 & GT300
10:05 – 10:15 : GT300
10:15 – 10:25 : GT500
10:35 – 10:50 サーキットサファリ 
12:00 – 12:45 ピットウォーク
14:35 – 15:10 ノックアウト予選_Q1
14:35 – 14:50 : GT300
14:55 – 15:10 : GT500
15:20 – 15:48 ノックアウト予選_Q2
15:20 – 15:30 : GT300
15:38 – 15:48 : GT500
17:20 – 17:45 GTキッズウォーク1
17:50 – 18:15 GTキッズウォーク2

8月5日(日)
10:20 – ピットウォーク
10:45 – 選手紹介
11:55 – ウォームアップ走行、スタート進行
13:30 - 決勝レース(177Laps)










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