SUPER GT第7戦タイ、37号車LC500がポール・トゥ・ウィン達成! 詳細ページ(11840) - イベント・レースレポート

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SUPER GT第7戦タイ、37号車LC500がポール・トゥ・ウィン達成!




10月8日、タイ・ブリラム県に位置するチャン・インターナショナル・サーキットにおいて、SUPER GT第7戦「Chang SUPER GT RACE」の決勝レースが行われた。66周の決戦を前に通り雨が降る不安定な天候となったが、その中で、予選ポールポジションスタートのNo.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)が、安定した速さでライバルを圧倒。第1戦岡山以来となる今季2勝目をマークし、同時にシリーズランキングにおいてもトップの座を奪回する活躍を見せた。


レースウィーク中、決勝日は雨模様と言われていたが、実際はさにあらず。レースウィーク一番の蒸し暑さの朝を迎え、そのままレース直前のウォームアップ走行へと突入する。だがあっという間に天候が急変。スターティンググリッドにGTマシンが整列したのを見計らったかのように、シャワーのような雨が降り始めた。幸いすぐに止んだものの、路面はウエット。これで大半の車両がウエットタイヤでのスタートを選択した。そんな中、あえてドライタイヤを選択したのは、予選7位のNo. 1 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/平手晃平組)、同11位のNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、そして最後尾スタートに甘んじたNo.19 WedsSport ADVAN LC500(関口雄飛/国本雄資組)の3台。いずれも決戦でのポジションアップを狙って勝負に出たと思われる


レースは2周のセーフティカーランを経てスタート。まず37号車のキャシディがトップをキープ、その直後に予選2番手、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rのヤン・マーデンボローがつけ、少し間を置いてNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTの塚越広大が続き、予選同様のポジションのまま周回を重ねていく。10周を過ぎるとほぼ路面も乾き、ウエットタイヤからドライタイヤ交換のタイミングを迎えたため、続々とピットインが始まり、慌ただしい展開を見せた。ピット作業でのポジション入れ替えが見られる中、レースは折り返しを迎えてもなお、37号車がレースをリード。逆に12号車はピット作業でのタイムロスが響き、代わって17号車が2位、そして予選4番手のNo. 6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)がじわりじわりとポジションアップ。さらにピット作業を利用し、17号車の前に出た。


レース終盤に向け、トップの37号車はますます後続との差を広げ、ひとり旅状態。2番手に6号車とレクサス勢がワン・ツーを形成し、これに17号車が続いた。一方、スリックタイヤでスタートを切った車両のうち、シリーズチャンピオン争い中の23号車はルーティンのピットインでドライバー交代と給油のみを行い、タイヤ無交換でコースへと復帰。ポイント獲得の可能性にかけると、最終的に9位でゴール。貴重な2点をもぎ取った。レースはその後も37号車が安定した速さと強さを遺憾なく発揮し、トップでチェッカー。開幕戦以来となるシーズン2勝目を上げ、同時にランキングでもトップへ返り咲いた。2位には6号車が続き、こちらもランキング2位へ浮上する躍進を見せている。なお、3位走行中だった12号車は今シーズン初の表彰台が目前ながら、ラスト2周でまさかのエンジントラブルで万事休す。代わって17号車が3位に浮上し、シーズン2度目の表彰台に上がることとなった。


一方のGT300クラス。タイヤ選択がチームによって大きな運命の分かれ道になったようだ。まず、2位に入ったNo. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)は迷うことなくウエットタイヤを選択。スタートドライバーの片岡が、乾き始める路面の中、20周終了までマシンを巧みにコントロール。谷口へとバトンを繋ぎ、予選4位から決勝2位へジャンプアップする活躍を見せた。この結果、暫定ランキングでトップを奪い、最終戦に向けてチームとして3度目の王者獲得を目指すことになった。また、No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組)は予選2位からスタートし、ドライバー交代が可能な最低周回数を踏まえてピットイン。どのチームより早くドライバー交代を含む作業を済ませてコースに復帰。見事な戦略をモノにして、第2戦富士以来シーズン2勝目を達成している。3位に入ったNo.33 D’station Porsche(藤井誠暢/スヴェン・ミューラー組)は、逆にスリックタイヤでスタート。不安定な足下をなんとかコントロールしたミューラーの活躍により、シーズン2度目の3位を手にした。



・第7戦タイ 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.37 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)66Laps 1:42’48.674
2.No. 6 WAKO’S 4CR LC500(大嶋和也/アンドレア・カルダレッリ組)+12.121
3.No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/小暮卓史組)+30.120

GT300
1.No.51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一/坪井翔組)61Laps 1:43’41.391
2.No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)+5.121
3.No.33 D’station Porsche(藤井誠暢/スヴェン・ミューラー組)+32.419

 

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