天候が回復した決戦。予選5番手の福住仁嶺が自身初勝利を挙げる! 詳細ページ(18209) - イベント・レースレポート

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天候が回復した決戦。予選5番手の福住仁嶺が自身初勝利を挙げる!




6月20日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて決勝を迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権第4戦。梅雨入りしたばかりの前日は雨が降り続けるの中でのアタック合戦となったが、決勝日は一転して晴れ模様。がらりと変わったコンディションの中、序盤でポジションを上げ、速さと強さを武器にチャンスをもぎとったNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が自身初の優勝を達成。これに予選7番手のNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が強烈な追い上げで2位に続き、ポールスタートのNo.19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)が3位に入った。
 

薄曇りの朝を迎えたSUGO。午前9時から30分間にわたって行われたフリー走行では多少路面にウェットパッチが残っていたものの、全車スリックタイヤで感触を確かめつつ、決勝に向けてセットアップの最終確認に時間を費やすこととなった。一方、午後に入ると急激に天候が回復。日差しが照りつけ、午後1時30分からのフォーメーションラップを迎える頃には気温24度、路面温度は34度へと上昇していた。
 

まず、53周先のゴールに向けて好スタートを切ったのは、トップの関口。逆に2番手のNo. 6 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は加速が鈍り、3番手No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)がすぐさま2位、これに予選5番手のNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が続き、牧野は4番手までドロップした。2周目、福住は前方の阪口にオーバーテイクシステムを使ってアプローチ。3周目へと入るメインストレートで横並びになり、福住がアウト側、阪口がイン側で1コーナーから2コーナーに入った。ともにオーバースピード気味のまま、2台はどちらも譲らず。だがそこで阪口のリヤが流れて挙動が乱れるとその勢いで福住に接触。押し出される形となった福住だが、コース外のランオフエリアへと逃れながらも阪口の前でコースに復帰した。しかし阪口は態勢を乱した影響を受けたのか、大湯、牧野、さらにはNo.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)にも先行を許し、後退する。
 

序盤から激しい上位争いとなる中、トップスタートの関口は勢いに乗って2位福住との差をじりじりと広げていく。しかし7周目には2.5秒あった差がこの周を境に徐々に小さくなり、追い上げる福住のペースが関口を上回っていった。レースはトップが10周を終えると、後続車両のうち3台が立て続けにルーティンであるタイヤ交換のためにピットイン。上位争いの中では大湯が真っ先に実施したがタイヤ交換で大幅にタイムロス。ライバルよりも10秒近く時間がかかってしまった。だが、大湯はこの遅れを取り戻すべくタイヤが温まると、1分07秒279というこの時点でのファステストラップを叩き出し、その後もハイペースで周回を続けた。一方、トップの関口と2番手福住は依然として1秒1前後の差で周回。その中で17周を終えた関口がピットインを行い、チームは7.6秒の作業でコースに復帰。大湯の前で再び周回を始めた。すると、その翌周には福住がピットへ。関口がピットに入るとオーバーテイクシステムを多用し、タイムアップを図ったという福住。ピットで待ち構えたチームも7.1秒と関口を上回る時間で作業を終わらせて、福住を関口の前でコースに送り出した。
 

まだ冷えたタイヤで逃げる福住。その背後には関口と大湯が迫る。オーバーテイクシステムがまだ使えない福住だったが、なんとかこの苦しい状況を凌ぎ、逆転を阻止する。そんな中、20周目の1コーナーで勝負に出たのが大湯。オーバーテイクシステムを使って関口を鮮やかに逆転。この勢いで福住に迫っていく。だが、ペース的には福住が勝り、周回を重ねると、2台の差がやんわりと開いていった。27周目、暫定トップを走っていた宮田がピットイン。これでルーティンを消化していないのはNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)とNo. 3 山下健太(KONDO RACING)の2台となる。
 

周回を重ねたタイヤでなおも速いペースで周回を続けた野尻。山下が33周終わりでルーティンを消化するも野尻はその後も周回を重ね、41周終わりでようやくピットへと戻った。ここでチームは6.7秒という驚異の作業時間で野尻を送り出すと、6位でコースに復帰。すると44周目にはファステストラップとなる1分07秒072をマーク、前方の牧野に挑む。だが共にオーバーテイクシステムを使っての攻防戦となり、このあとも幾度となく激しい応戦が見られたが、最後まで順位が入れ替わることはなかった。
 

一方、トップの福住は次第に2番手との差を広げ、一時は6秒近くのマージンを確保。大湯も最後まで善戦したが福住を脅かすところまでは行かず。結果、福住が念願のスーパーフォーミュラ初優勝を達成。これに大湯が続き、開幕戦以来の表彰台に上がった。3位には関口が続き、今季初の表彰台獲得となった。
 

第4戦スポーツランドSUGO 決勝結果 トップ3

1.No.5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1:01’37.328
2.No.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)+3.746
3.No.19 関口雄飛(carenex TEAM IMPUL)+5.214










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