スーパーフォーミュラ第3戦オートポリス、代役参戦のアレジがポールを獲得 詳細ページ(18123) - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ第3戦オートポリス、代役参戦のアレジがポールを獲得




5月15日、大分・オートポリスにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第3戦の予選が行われた。折しも、当日には大分や熊本を含む九州北部の梅雨入り宣言が出され、朝から雨模様となったサーキットでは、天候不良を鑑みて従来のノックアウト方式から計時方式での予選へと変更された。その中で、今大会を欠場した中嶋一貴に代わり出場するNo.36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)がポールポジションを獲得、勢いを見せた。
 

新型コロナウイルスの変異株拡大によって緊急事態宣言の発令対象区域が拡大される中で迎えた第3戦。有観客での開催は三密を回避しての開催に変わりはない。一方で予選日は時折強い風が吹く荒れた天候でのセッション実施となった。まず午前9時30分、1時間30分に渡る公式練習がスタート。この時点で雨は小康状態だったが、コース上では車両がスピンして停止するなど足元がおぼつかない状態となり、開始10分後には早速赤旗中断となった。この後、開始30分を前にNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)が最終的にセッショントップとなる1分37秒589のタイムをマークしたが、この先は雨脚が強まり、各車ベストタイムを更新する機会を失うことになる。状況の悪化により出走を見送る車両が増えたが、中にはウェットタイヤの皮むきを行うためにアウト─インを繰り返す車両も。いずれにせよ、午後からの予選は従来のノックアウト方式に代わり、40分の計時方式でのアタック合戦になることから、各車その準備に勤しんだようだ。
 

午後に入っても雨は断続的に降り続け、その量も大幅に増えていく。また、予選時刻もサポートレースのスケジュール遅れの影響を受け、当初の予定から45分遅れの午後3時35分にスタート。依然として最終コーナーはじめ、場所によっては霧が立ち込める状況ではあるが、待ちわびた各車が続々コースへと向かった。だが、アウトラップを終えて計測に入ったばかりのNo.14 大嶋和也(NTT Communications ROOKIE)が左100Rでコースアウト、クラッシュパッドに車両をヒットさせて停止する。これでセッションは赤旗が提示され、15分後に再開。一方、セッションが停止している間に雨も上がり、天候が回復し始める。限りあるチャンスの中、計測に入ると次々ベストタイムをマークする車両が出始め、さらなるタイムアップが期待された。だが、アタック中のNo. 4 中山雄一(KONDO RACING)が複合コーナーでコースアウト。縁石に乗った車両がスピンし、コース上に停止したことで2度目の赤旗中断を迎えた。
 

仕切り直しは午後4時9分。霧もなく雨も上がり、さらに回復傾向にある中、残り時間は27分ほど。慌ただしく各車アタックラップに入るとNo.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が1分38秒337のトップタイムをマーク。続いて朝のフリー走行でトップにつけた大湯が2番手へ浮上する。だがその矢先、3度目の赤旗によってセッションが中断。今度はNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースアウト、スポンジバリアに衝突してしまった。残った16台によるセッション再開は午後4時26分。今度は逆に天候が悪化し、再び雨が落ち始める。我先にとコースへ向かうと、No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が果敢なアタックで2番手タイムをマーク。さらにアタック中のアレジが1分38秒252という驚きのタイムを叩き出し、自己ベストタイムを大幅に縮める走りを見せてトップを奪取した。これに続けとばかり、大湯もセクタータイムで全体ベストを刻んでいたが、100R進入で足元をすくわれて痛恨のスピン。コースアウトを喫した大湯は自力でピットへと帰還できたが、バリア修復が必要なために4度目の赤旗が提示された。
 

赤旗中断から9分が過ぎ、15台によるアタックが再開。このセッションでもっともコンディションが悪化する中、車両確認を兼ねてコースへと向かうドライバーも少なくなかったが、コース上にはあちこちで川ができてアタックできる状況とは言い難い。このまま静かに時間が経過することとなり、長く荒れた予選アタックが終了。ポールポジションを手にしたアレジは、わずか2戦目しかも代役参戦という立場ながら自身がフル参戦するスーパーフォーミュラ・ライツとのダブルヘッダーをものともしない躍進を見せた。また、2位宮田、3位阪口といずれも若手ドライバーがトップ3を独占する結果になった。
 

予選で大きな影響を及ぼした雨は、決勝日も”居座る”模様。果たしてスケジュールどおりに決戦を迎えることができるのか、そしてポールスタートのアレジはどのような戦いを見せるのか。話題は尽きない。
 

第3戦オートポリす 予選結果 トップ3

1.No.36 ジュリアーノ・アレジ(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)1’38.252
2.No.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)1’38.337
3.No.39 阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)1’38.511










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