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SUPER FORMULA第3戦オートポリス プレビュー




好調の野尻&ホンダの勢いを止めるのは誰!? テクニカルコースの一戦に注目!

 

緊急事態宣言が4都府県から6都府県に拡大、加えて蔓延防止等等重点措置も8道県に拡大。新型コロナウイルス感染拡大の勢いが止まらない中、全日本スーパーフォーミュラ選手権はシーズン3戦目を迎えることになる。舞台は九州・阿蘇に近いオートポリス。山間のテクニカルコースでは、どのような戦いが繰り広げられるのか。これまでの2戦を踏まえ、各チーム、ドライバーがどんな戦略で挑むのか期待が集まる。
 

レギュラードライバーの欠場続く

4月5日に開幕戦の決戦を終えてからまだ1ヶ月半というインターバルで迎える第3戦オートポリス。新緑が深まる中、天気に恵まれれば絶好のレース日和での一戦になることは間違いないだろう。一方で、仮に天候に優れず雨模様となれば、このサーキットでの戦いは結構難しいものに豹変する。なにせ海抜の高い場所にあり、コンディションによっては霧に悩まされることにもなりかねない。本格的な梅雨入りまでまだ時間はあるものの、できれば安定したドライコンディションでの一戦を望みたいものだ。
 

一方、参戦ドライバーのラインナップは依然として”不安定”が続く。5月上旬、ベルギーのスパ・フランコルシャンが舞台となった世界耐久選手権開幕戦(WEC)に参戦したNo.36 中嶋一貴(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)、No. 7 小林可夢偉(KCMG)、さらにはNo.12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond DragoCORSE)の3選手は、帰国後の自主隔離期間の対象となり出場を見送り、代役として36号車はジュリアーノ・アレジ、7号車は小高一斗、さらに12号車は塚越広大がステアリングを握ることとなった。代役参戦組の中では、前回の鈴鹿戦で初レースとは思えない果敢な攻めの走りを見せ、レギュラードライバーと丁々発止のバトルを披露したアレジの活躍が気になるところ。来日浅いながらも、鈴鹿はテストを含め自身には馴染みあるコースだった。レギュラードライバーとしてフル参戦するスーパーフォーミュラ・ライツとのダブルヘッダーで体力の消耗が気になるところではあったが、決勝ではミスのない走りに徹し、緩急をついた攻めと集中力の高さを見せるなど、そのパフォーマンスはさすが、と周囲を唸らした。鈴鹿で披露した実力が今回のオートポリスでどこまで通用するのか、その点が見どころになるのではないだろうか。一方、今シーズン、初参戦となる塚越。彼自身はゴールデンウィーク中に開催されたSUPER GT第2戦でシーズン初勝利を飾り、勢いに乗っている。クルマもタイヤも昨シーズンの参戦で得たノウハウがあり、”臨むところ”と意気込んでいることだろう。そんな中、うれしいニュースがひとつ。昨シーズン最終戦から病気療養を続けていたNo. 6 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がついに復帰を果たす。自身も待ちわびたフォーミュラでの初戦を迎えることになり、全19選手による一戦を繰り広げることになる。
 

勢いあるホンダ勢、オートポリスでも!?

富士、鈴鹿と好調さをしっかりとアピールしたのは、No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)。たとえ予選でポールポジションを獲得できずとも、レースを組み立て、強さと速さを存分に披露する__そんな戦いを続けているのが印象的だ。野尻自身、もともと速さをアピールできるドライバーではあったが、決勝での強さにおいてライバルと競り負けているところがあった。自身がその”ウィークポイント”をしかと受け止め、自分に足りないものがなにかを追求し、今や強くなる術を身につけたともいえる。それくらい、現在の野尻は速くて強いドライバーのひとりになったことは間違いない。
 

第2戦鈴鹿では、若手ドライバーに先を越されたものの、決勝ではしっかりと自分のレース運びを見せつけてライバルに先行。開幕戦に続いて勝利を手にした。昨年、オートポリス戦は第4戦ながら秋深まる中での一戦だったが、このときも予選最速タイムをマークして決勝ではポール・トゥ・ウィンを達成した。今、乗りに乗る野尻が、相性の良いオートポリスで第3戦を迎えるとなれば、その勢いは止まることがない。であれば、その勢いに待ったをかけるのがどのドライバーになるのか、とても気になるところだ。
 

速さ、という勢いをクローズアップすれば、やはりNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)の名前を真っ先に上げることとなるだろう。第2戦鈴鹿で自身初のポールポジションを獲得。決勝でも頭ひとつ抜き出た速さを見せていたが、その最中にタイヤバーストというまさかのトラブルに見舞われ、万事休すとなったが、今回はその悔しさをぶつける戦いにもなる。この他、好調が目立つホンダエンジンユーザーとしては、No.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)に要マークだ。一方、ディフェンディングチャンピオンのNo. 1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)は、決勝での粘り強さで結果を出してはいるものの、本来の速さが予選で見せられていない。今大会でどこまで巻き返してくるのかがチェックポイントとなる。
 

そして、トヨタエンジンユーザーもそろそろ黙ってはいないはずだ。速さの面ではどうしてもホンダ勢が目立ってしまうが、躍進あるレース展開を見せているドライバーが多く、中でもNo.38 坪井 翔(P.MU/CERUMO・INGING)やNo.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)が表彰台を狙う走りを見せるのではないだろうか。さらには、ベテランの試合巧者であるNo.20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)の存在も気になるところ。第2戦鈴鹿で今季初表彰台に上がり、現時点でランキング2位と手堅い走りを見せており、中盤戦にかけて猛追を見せてきそうだ。この他、序盤戦で波に乗れなかったドライバーたちも隙きあらば、と浮上のチャンスを虎視眈々と狙っている。オートポリスでは、野尻の独走を阻止するレース展開に期待したい。
 

主なタイムスケジュール

・5月15日(土)
09:30 – 11:00 フリー走行
14:50 – 公式予選(ノックアウト方式)
14:50 – 15:00 Q1(A組→上位7台がQ2へ)
15:10 – 15:20 Q1(B組→上位7台がQ2へ)
15:30 – 15:37 Q2(A+B上位7台・計14台→ 8台)
15:47 − 15:54 Q3
 

・5月16日(日)
10:20 − 10:50 フリー走行
13:30 – 14:15 スタート進行
14:15 – 決勝(42Laps)










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