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21年SUPER FORMULA、初戦を制したのはポールスタートの野尻!




4月4日、決勝レースを迎えた全日本スーパーフォーミュラ選手権。緩やかに天候が下り坂となる中、富士スピードウェイでの41周に渡る戦いは終盤に雨の心配もあったが、ポールポジションからスタートを切ったNo.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)が速さと強さを存分に発揮し、勝利。シーズン開幕戦をポール・トゥ・ウィンで飾っている。
 

灰色の雲がサーキット一面に広がった早朝の富士スピードウェイ。午前9時25分から始まった30分間のフリー走行中に雨が落ちることはなかったが、各車はセットアップを継続するとともに、雨のレースを想定した下準備も進めていたようだ。
 

心配された雨は、午後に入っても落ちてくることはなく、そのままスタート進行が始まる。一方で8分間のウォームアップ走行では朝のフリー走行時よりも強く冷たい風が吹き、決勝での天候の急変が心配された。午後2時10分、41周の戦いが幕を開けると、予選トップの野尻よりも予選2番手のNo.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がクリアスタートを決め、ホールショットを奪いとる。その大湯はオープニングラップで2番手になった野尻に対し、1秒7の差をつけて快調に周回を重ねていった。
 

一方、スタートで大湯に先行を許した野尻には焦りがなかった。大湯の背後から自分のほうが有利だと思うポイントを見出し、逆転のタイミングを伺っていた。そして迎えた10周目のヘアピン。立ち上がりでアウトサイドにクルマを振り、鮮やかにトップを奪取した。なお、同じ10周目に勝負へ出たのが、No. 1 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)。チーム移籍後初の予選ではQ1止まりというまさかの結果で16番手スタートに甘んじたが、オープニングラップで10番手までジャンプアップすると、速さを武器に着々と自身の戦略を遂行。レース中に降り出す可能性がある雨を気にかけてピットインのタイミングを決めかねているライバルたちを気にかけず、真っ先にルーティンワークのタイヤ交換に取り掛かった。惜しむらくはピット作業で左のリアタイヤ交換を手間取り、タイムロスしたことか。それでも以後、確実にポイントを上げ、最終的には6位でチェッカーを受け、厳しい戦いの中でもポイント獲得を果たした。
 

レース中盤には、激しいポイント争いをするクルマがあちこちで出現。今シーズンからオーバーテイクシステムが従来の100秒から200秒へと倍増したこともあり、互いを牽制しつつ、より優位にシステムを使おうとする姿が見られた。中でもルーキー同士の戦いとして、No.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)とNo.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)のドッグファイトは見どころ満載。幼い頃から切磋琢磨してきたライバルでもある二人は抜きつ抜かれつ、果敢なせめぎ合いを見せてレースを盛り上げた。初戦はスピードを生かした宮田が先行し、7位でチェッカー。一方の阪口も9位でフィニッシュ。ともに入賞を果たし、実力の高さをしっかりアピールした。
 

レースは残り12周の時点で雨脚が強くなり、ウエット宣言が出される。この時点で上位を走る5台はタイヤ交換をせずにステイアウトしていたが、雨は大きく崩れることなく膠着状態となり、いっそうドライバーやチームを悩ませることに。結果、しびれを切らせたかのように、1台また1台とピットに戻ると、33周の時点では残り3台となった。そして、残り3周となる38周を終えて、2台がピットイン。唯一ステイアウトしていたトップの野尻は、まるで満を持したかのように39周目でピットイン。ライバルたちよりも早いピットストップタイム_7.3秒で作業を終え、コース復帰を果たした。チェッカーまで残り2周の時点で2位の大湯との差は3.8秒強。最後まで諦めない大湯はファイナルラップでファステストラップを叩き出す猛追を見せたが、あと一歩届かず。結局、野尻が冷静なレース運びと速さを存分に発揮し、初戦を制することとなった。2位の大湯に続いたのは、予選4番手スタートのNo. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。オープニングラップで3位に浮上すると、大湯を追う形で周回を重ねて途中何度も詰め寄ったが、逆転には至らなかった。
 

予選からホンダエンジンユーザーがトップ3を独占した開幕戦。決勝でも同様にホンダユーザーが表彰台を占める結果に終わった。続く第2戦の舞台は三重・鈴鹿サーキット。ホンダのお膝元であるサーキットでも、再びホンダ勢が好調の走りを見せるのか、はたまたトヨタエンジンユーザーが復活の狼煙を上げるのか。興味深いところだ。
 

第1戦富士 決勝結果 トップ3

1.No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)58’30.222 41L
2.No.64 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)+1.576
3.No. 5 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+3.737










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