SUPER FORMULA第4戦、野尻智紀がポール・トゥ・フィニッシュを達成! 詳細ページ(17527) - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA第4戦、野尻智紀がポール・トゥ・フィニッシュを達成!




午後に入り、さらに日差しに恵まれたオートポリス。午後2時40分からの決勝直前の気温は22度、路面温度は28度まで上昇。11月中旬とは思えないほどの暖かなコンディションの中、戦いの幕が上がった。先述のとおりフォーメーションラップ2周からのスタートを切り、41周の戦いを迎える中、予選5番手のNo.65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)がクラッチトラブルによりダミーグリッドから自力でスタートできず。フォーメーションラップ中に自身のポジションに復帰はしたが、これがのちにドライブスルーペナルティの対象となる。
 

クリアスタートが切られ、ポールの野尻がホールショットを決めてトップをキープ。一方、後続では山本がスタートで出遅れ5番手にドロップ、宮田も6番手から8番手へと順位を下げた。レースは5周目を迎える中、予選9番手スタートから追い上げを見せていたNo.4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がスローダウン。ホイールナットが緩み、左リアタイヤが外れるというハプニングに見舞われ、そのままコースアウト。戦線離脱となる。だが、その停車位置がコース上に近く、車両回収が必要という判断が下り、7周目からセーフティカー(SC)が導入される。幸い、素早い作業でレースは9周目終わりでリスタート。さらにルーティンのピット作業が可能となる10周目を終えると、早速2台がピットイン。タイヤ交換を済ませてコースに復帰した。続く11周目終わりにも2台がピットへ。うち1台のNo.39 坪井 翔(JMS P.MU/CERUMO・INGING)は6.9秒という素早い作業でコースに復帰、だが、その直後の第1ヘアピンを走行中に左リアタイヤがパンク。グラベルへとクルマを止めてしまった。
 

このアクシデントを機に、多くの車両がルーティンのピットインを敢行。2度目のSCランの可能性が高いという判断からだ。まずトップの野尻がピットに滑り込んだが、作業に手間取ることに。なんとかひと足先に作業を終えてコースを周回していた牧野の前で復帰を果たすこととなった。牧野からの猛追に遭う野尻だったが、このタイミングで2度目のSCがコースイン。その直前には暫定トップを走る福住はじめ計8台がピットへとなだれ込んだ。この際、ピット作業の早さによってポジションを上げたのがNo.18 国本雄資(carrozzeria Team KCMG)とNo. 3 山下健太(KONDO RACING)の2台。コース上ではピットインを見送った残り3台が先を走り、実質4位からがレース順位ではあったが、国本が3位、山下が4位へとポジションを果たし、逆に福住はピットでのタイヤ交換でトラブルが発生。これでタイムロスが生じてポジションを大きく下げてしまった。
 

レースは15周終わりでリスタート。上位3台はレース終盤までルーティンのピットインを先延ばしする戦略を選択してるため、事実上のトップは4番手を走る野尻だったが、この時点でトップを走る山本が怒涛の追い上げで最速タイムをマークし続け、見えない敵である野尻とのタイムギャップを縮めにかかった。ピット作業後もトップに立つために最低でも28秒の差が必要である山本は、周回ごとにタイムを広げにかかり31周目には26秒1まで差をつける。だが、野尻はタイヤを労りつつペースアップを強いられるというタフな状況に耐え、その後は再び山本との差を縮めていく。その後、2台の差がほぼ変わることがなくなり、山本は39周目を終えてピットイン。粘りに粘ったタイミング、かつピット作業も6.6秒という短いものではあったが、コース復帰を果たすとすでに野尻は先行。しかし、後続の牧野を5秒以上離した2番手で復帰に成功した。
 

セミファイナルラップでようやく名実ともにトップへと返り咲いた野尻。再びプッシュする山本とは最後までオーバーテイクシステムを多用して応戦する形ではあったが、そのままトップを死守。待望の今季初優勝、自身3勝目となる勝利を掴み取った。
また、2位山本に続いて3位フィニッシュとなった牧野にとっては、スーパーフォーミュラ初表彰台となる。一方、タイトル争いでは、No.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がランキングトップを堅持。No. 1 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)がこれに続き、今大会で勝利した野尻が3番手へと浮上している。今シーズンは有効ポイント制でのタイトル争いとなるため、残り2大会3レースでは、優勝そして上位入賞を目指す戦いがよりいっそう激しくなりそうだ。
 

【第4戦オートポリス 決勝結果 トップ3】
1.No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)1:07’11.228 41Laps
2.No.5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)+0.663
3.No.64 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)+9.735










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