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SUPER FORMULA第1戦もてぎ プレビュー




ついに開幕、SFは有観客での開催へ!

 

8月23日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権が幕を開ける。新型コロナウィルス感染症拡大の防止策から開催が長らく延期されていたが、4月上旬の第1戦開催予定からほぼ5ヶ月弱遅れて一戦を迎える。コロナ禍で変則的なスケジュールを強いられる一方、有観客での開催が実現。待ちに待ったレースにドライバーもテンションアップして挑む戦いになりそうだ。
 

■初戦は19台でスタート

4月上旬に三重・鈴鹿サーキットで開幕を予定していた今シーズンのスーパーフォーミュラ。感染予防の観点から開催延期が発表され、開催カレンダーも大幅に変更されることになった。そんな中、海外ではフォーミュラレースの頂点でもあるFIA F1やフォーミュラeが次々と開幕。加えて国内でもひと足先にSUPER GTが7月に初戦を迎えていた。スーパーフォミュラの開催が8月下旬とかなり遅いタイミングでの開幕となっただけに、開催を待ちわびるモータースポーツファンの心境は穏やかではなかったはずだ。とはいえ、現時点でいまだ無観客開催を継続しているUPER GTとは異なり、このカテゴリーは開幕戦から観客を迎え入れての実施となる。両カテゴリーに参戦中のドライバーにとっては直に声援を受けながらの戦いを繰り広げられるのは喜ばしいことに違いない。
 

なお、今シーズンは11チーム、20名のドライバーによる戦いを予定していたが、今大会に出場するのは11チーム19名のドライバーとなる。また、シーズンエントリー予定だったドライバーのうち、日本への入国許可が下りていないドライバーが4選手おり、その代役として日本人の3選手がステアリングを握るチャンスを手にしている。
 

実のところ、開幕戦に出走出来るか否か、ぎりぎりまでわからなかった日本人も3選手いた。No.3 山下健太(ORIENTALBIO KONDO SF19)、No.7 小林可夢偉(KCMG Elyse SF19)、No.36 中嶋一貴(VANTELIN KOWA TOM’S SF19)の3選手は、今シーズンのWEC(世界耐久選手権)にシリーズ参戦しており、欧州と日本でレース活動をしている。スーパーフォーミュラ開幕に先立ち、実施が延期されていたWECも8月15、16日に再開され、3人はベルギー・スパ・フランコルシャンでの一戦に出場していた。レースを終えて日本にすぐさま帰国、PCR検査等を済ませて自主隔離を続けながら、スーパーフォーミュラへの参戦許可が出るのを待っていた。そして、この25日にJRP(日本レースプロモーション)が「万全の感染対策防止策を施し、大会期間中の行動範囲も厳しく管理した上で参戦すること」を決定。晴れてSF19のステアリングを握ることが確定している。
 

■感染拡大防止に対応したレースフォーマットを採用

場内では従来どおり有観客開催になるとはいえ、サーキットでのスケジュールでは、感染拡大防止を強く意識した対策が講じられている。予選を土曜日、決勝を日曜日に行うのではなく、日曜のみの1デイイベントにしたこともそのひとつ。またレース距離も250kmから開幕戦では160km強へと短縮され、給油、タイヤ交換のピット作業の義務は伴わない。つまり、スタートすればドライバー同士のガチンコ勝負に直結する展開を期待することができるのだ。
 

レース距離の短縮、タイヤ交換義務化撤廃という変更点に基づき、供給されるタイヤ(ドライタイヤ)もセット数が4から3へと削減。前レースからの持ち越しタイヤと合わせて6セットになることはこれまでどおりだが、1セット削減されたことがこの先の戦略にどのような影響を与えるかも興味深い。ノックアウト予選がQ1、Q2、Q3と3セッション実施されるスーパーフォーミュラならではの”悩みどころ”であり、”腕の見せどころ”になるかもしれない。
 

いずれにせよ、ピットでの”一発逆転”を戦略として取り入れることが極めて難しい状況になった今シーズン、ドライバーがまず最初に確実なものとしたいのが、予選での好グリッド獲得であることはもちろんだ。いっそう重要になるポジション争いに向け、短い時間のタイムアタックの駆け引きはヒリヒリとした緊迫感が伝わる見どころとなるだろう。なにしろ、この予選結果にも今シーズンはポイントが与えられる。従来はポールポジションのみ貴重な1ポイントが与えられたが、今シーズンはPPに3ポイント、予選2位に2ポイント、同3位に1本とを付与するため、トップ3をターゲットに腕を振るうドライバーの躍進にも注目したい。
 

今シーズンは、タイトル争いに関しても有効ポイント制を限定的に導入するスーパーフォーミュラ。まだまだ収束の方向がはっきりと見えてこない中でのイベント開催とあり、いかなる状況にもしなやかに対応できるよう、様々な策を講じてシーズンを進めていくことになる。
 

■主なタイムスケジュール

・8月30日(日)
08:00 – 08:20 フリー走行
10:05 – 公式予選(ノックアウト方式)
10:05 – 10:15 Q1(A組10台→7台)
10:25 – 10:35 Q1(B組10台→7台)
10:45 – 10:52 Q2(A+B上位7台・計14台→ 8台)
11:02 − 11:09 Q3

13:30 – 14:15 スタート進行
14:15 – 決勝(35Laps or 70minites・160kmレース)










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