スーパーフォーミュラ第6戦SUGO、関口雄飛が今季2勝目! 詳細ページ(11830) - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ第6戦SUGO、関口雄飛が今季2勝目!




9月24日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第6戦の決勝レースが行われ、予選2位のNo.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)がフロントローから好スタートを決め、チーム毎に異なる戦略の中で速さと強さを存分に発揮。第2戦岡山大会のレース2以来となる今シーズン2勝目をマークしている。



前日は終日薄曇りだったSUGOの上空。だが、決勝日は朝から鮮やかな青空がサーキット一面に広がり、まさに秋晴れのレース日和に恵まれた。午後の決勝に向けて陽射しが照り、少し汗ばむようなコンディションとなる中、決戦が午後2時10分にスタートする。なお、今大会からミディアムタイヤ1スペック装着のレギュレーションに戻っている。また、大会規定として、レース中のピットイン義務付けがないため、タイヤ交換や給油作業は戦略次第。よって、基本的にタイヤは無交換を選択するものの、ガソリンに関しては燃費が厳しいことから、いずれかのタイミングでピットインすることが定石と思われた。一方、予選で上位ポジションを手にできなかったチームでは、朝のフリー走行で燃費走行にトライする車両が出現。これは給油作業をせずに68周を走破する戦略を立て、それを敢行する準備をしていたものと考えられた。



気温26度、路面温度41度で幕を開けた戦い。初ポールポジションからのスタートに挑んだNo. 3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)がクラッチミートに失敗。関口と予選3番手のNo.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)、さらにはNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S) とNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) の2台にも先行され、オープニングラップを5番手で終えた。一方、レースはスタートから10周を迎えるまでにピットインを行う車両が早速現れる。これは、拮抗した中でのバトルを回避するために早めのピットインを行い、クリアなコースでタイムを稼ごうという狙いから。トップ争いの中ではロッテラーがこの戦略を採ったが、他の上位陣はその後も周回を重ねていく。



ところが、開始20周を前に思わぬ展開が訪れる。まず4位走行中だったキャシディに、そしてピットインを済ませていたロッテラーにそれぞれドライブスルーペナルティが科せられたのだ。キャシディは、スタート目前、フォーメーションスタート3分前までにクルマへステアリングを装着していなかったという「スタート手順違反」を、そしてロッテラーはピットインでの「ピットロードスピード違反」を問われたため。思わぬペナルティに2台は事実上上位でのフィニッシュチャンスを喪失することになった。


レース中盤に入ると、トップ争いは膠着状態に。だが、その中でトップを快走し続ける関口は、2番手につけるガスリーへのマージンを築き、レース後半へ向かう頃にはその差を7秒強とした。そして迎えたピットイン。周回遅れが出始めたこともあり、チームは42周終了時点で関口をピットに戻し、6.7秒の作業時間で給油を済ませてコースに復帰させる。これで関口は事実上トップをキープして残りの戦いを再開する。一方、見た目上でトップを走るガスリーは後方の一貴とのバトルを続けながらもその差はほぼ変わらず。この2台はまず前を走るガスリーがピットイン、それを見届けるようにその翌周に一貴がピットインを行うという、セオリーどおりの戦略を実施。ともに同じような作業時間であったため、コース復帰後も彼らのポジションに変化は見られなかった。これで表彰台圏内の車両がすべてピット作業を終了。再び関口がトップへ返り咲き、2秒〜3秒の差でガスリー、そして2秒を切る形で一貴がこの後に続く形でレース終盤を迎える



実のところ、ひと足先にピット作業を終えていた関口は給油時にガソリンがややこぼれてしまうハプニングがあり、チームが残量を正確に把握できないという事態に見舞われていた。このため、やや燃費走行が必要な状況となったことから、2番手ガスリーとの差が急激に縮まる。チェッカーまで残り2周の時点でわずか0,5秒まで縮まった2台だが、もはや逆転には至らず。結果、関口がシーズン2勝目を果たし、昨年に続いてSUGO戦を連覇することとなった。2位のガスリーに続いた一貴は、開幕戦鈴鹿以来の表彰台を獲得している。


いよいよ残すところ最終戦鈴鹿大会を残すのみとなった今年のスーパーフォーミュラ。鈴鹿は2レース制かつ勝者にはボーナスポイントが付与される変則レース。ポイント争いをリードするのはNo.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)だが、わずか0.5ポイント差でガスリーが2位につけ、試合巧者のNo. 7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)が3位へ浮上。他力本願を含めると、タイトル獲得の可能性を残すドライバーは8名。予選、決勝とも僅差の戦いを繰り広げるハイレベルのバトルは最後の鈴鹿でどのような決着を見せるのか。ますます気になるところだ。


■第6戦SUGO 決勝結果(TOP6)
1.No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1:19’00.439  68Laps
2.No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)+0.243
3.No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S) +1.174
4.No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)+6.754
5.No. 7 フェリックス・ローゼンクヴィスト(SUNOCO TEAM LEMANS)+11.472
6.No.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING) +12.646

 

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