スーパーフォーミュラ第5戦岡山、レース2は国本雄資が初優勝! 詳細ページ(10977) - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ第5戦岡山、レース2は国本雄資が初優勝!




9月11日、岡山国際サーキットにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のレース2が行われた。すでに前日、レース1の予選、決勝が行なわれたが、この日も朝から予選アタックを実施、午後3時から51周にわたる戦いが繰り広げられ、予選5位スタートだったNo. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がピット戦略を味方につけ、自身トップフォーミュラでの初勝利を手にしている。

この日は、前日と異なり、朝のフリー走行は行われず、いきなり予選を実施。しかも今回は計時方式ではなく、Q1、Q2のノックアウト方式が実施された。通常のレースイベントでは、Q1からQ3まで計3回のノックアウト予選だが、今回は20分のQ1、そして10分でのQ2と、また変則的なものではあったが、セッション中はいつもと同様に、ライバルとの絶妙な駆け引きもあり、チームとして、またドライバーとしてのポテンシャルが問われるセッションになった。

Q1で1分14秒690をマークし、トップに着けたのは、先のもてぎ戦で勝利したNo.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。後続に0.335秒という差をつけ、圧倒する。だが、レースでのポールポジションが決定するQ2でより速さを見せたのは、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。Q1で2番手につけていた野尻。Q2では、他車同様、残り7分の時点でコースインし、アタックラップへの準備に入る。だが、この直後、1台の車両がコースアウトし、クラッシュ。セッションが赤旗中断となった。他車よりも遅いタイミングでコースインしていた野尻は、1周でもアタックラップを多く確保しようと、セッション再開後からハードプッシュ。結果、これが奏功し、1分14秒822でまず2番手に浮上。さらにラストアタックで1分14秒404とタイムを削り取る好走を見せた。SUPER FORMULA参戦初年度に初優勝し、今年でシーズン3年目を迎える野尻だが、ポールポジションは初めてとなる。

■第5戦岡山 予選結果(レース2)(TOP6)


1.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’14.404
2.No.  1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)1’14.656
3.No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’14.712(※)
4.No. 3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)1’14.836
5.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’14.914
6.No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)1’14.928
(※)No.41は車両安全確認の違反により、3グリッド降格に。

 

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前日よりも強い日差しが照りつけた岡山。気温も路面温度も午後に向けて急上昇。午後3時からの51周レースでは、タイヤ交換義務が伴う。このタイミングもチーム戦略の見どころのひとつとなった。まず、フロントローの野尻、そして石浦がクリアスタートを決めて1コーナーへ。だが、その背後では車両の安全確認違反で3グリッド降格したバンドーンに変わり、3番手スタートとなったロシターがスタートで失敗。後方車両に飲み込まれた。そして、オープニングラップを終えて、6台の車両がピットイン。早速タイヤ交換を行ない、コースへと復帰していった。

そして、この6台のうち、優勝を果たした国本がその1台であり、この先戦いをリードすることになる。レースはポールスタートの野尻がレースを牽引。真後ろには第2戦岡山の覇者、石浦が迫るも、逆転までには至らず。トップ野尻は21周終わりでピットイン、タイヤ交換を済ませ、7.8秒でコース復帰を果たした。だが、その前にはすでに国本、そしてNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が…。この2台は、オープニングラップ終了直後にピットインしており、事実上、野尻よりも前のポジションにいるドライバー。つまり、ピットインのタイミングの違いがその後のポジション変動に繋がる展開になったのは明らかで、野尻はバトルすることなく2台に先行を許すことになってしまった

そして野尻同様、フロントロースタートだった石浦もまだピットインを果たしておらず、そのタイミングが今か今かと待たれた30周目、2コーナー立ち上がりでアクシデントが発生する。1台の車両がスピンし、コースサイドにストップ。これを回収するためセーフティカーがコースイン、レースがコントロールされてしまった。石浦は、SCコースインの直前にピットインを敢行。作業後、難なくレースには合流できたが、黄旗提示中につき、追い越しが一切できない状態。国本、そして一貴の後塵を拝することに。さらに野尻においては、この石浦がコースに復帰する瞬間、並走から石浦の前に出て逆転したことで、後にドライブスルーペナルティが科せられるなど、フロントロースタートの2台は、惜しくも流れを味方につけることができなかった。

レース再開後、しばらくしてペナルティを消化した野尻は表彰台圏内から大きく後退。一方、上位陣の中で一番遅くにタイヤ交換を行なった石浦は、終盤に入ってペースアップ。ファステストラップを連発しながら2位の中嶋にじりじりと詰め寄り、チェッカーまで残り5周の時点から激しい攻防戦を繰り広げた。だが、抜きどころのない岡山での逆転は難しく、このままチェッカー。結果、国本がトップフォーミュラデビューから5年目にして、うれしい初優勝を達成。同時に、シリーズポイントでもトップに立った。2位の一貴は、前日のレース1で、ケアレスミスからポールポジションの座を喪失、厳しい戦いを強いられたが、レース2で見事なリベンジを見せている。

■第5戦岡山 決勝結果(レース2)(TOP6)


1.No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)1H11′31.812 51Laps
2.No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)+1.168
3.No.  1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)+1.683
4.No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM’S)+5.267
5.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)+9.490
6.No.16 山本尚貴(TEAM 無限)+11.519

 

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