2014 HKS PREMIUM DAY イベントレポート
1月の寒さを吹き飛ばすホットなイベント!
1月26日、まだまだ寒さが厳しい富士スピードウェイで開催されたのは「2014 HKS PREMIUM DAY」。このイベントはチューニングパーツメーカー・HKSが主催するチューニングカー、ハイパワーマシンの為のイベントである。その2週間前に開催された「東京オートサロン」で展示されていたスペシャルマシンがここ富士スピードウェイで全開走行する姿を見ることが出来る。またHKSのデモカーを自分で運転して体感することも可能だ。ピット&パドックにはHKSの製品を使用している有名チューニングショップ、各パーツメーカーが自慢のデモカー、製品を展示していて車内に座ることも出来るブースもあった。
ピット&パドック -驚きのチューニングマシンも!-
イベントのメイン会場であるピット裏のパドックでは多くのクルマが展示されていた。HKSブースではこのイベントのラストに走行するスペシャルマシン「R35 GT-R GT1000+」がピット内でメンテナンスを受けていた。各ピットでもタイムアタックに備えた準備を行なっていた。来場者はその様子を間近で見ることが出来るので普段見ることがないチューニングマシンの内部を興味津々に覗いて、カメラのシャッターを切ったりしていた。パドックでも86、GT-RだけではなくD1GPに出場してたM3等が各ショップブースに展示されており、来場者はそのマシンに取り付けられているパーツについて聞いてみたり、実際に運転席に座ってみたりしていた。主催者であるHKSもチューニングカーだけではなく、天然ガスとガソリンの両方で走行することができるハイブリッドシステム「Bi-Fuel」を搭載したクルマを展示、先着順で86,CR-Z,GT-R、ヴェルファイア等のHKSのパーツを組み込んだデモカーの体験試乗を行なっていた。パドック・ヘアピン側奥ではユーザー参加型イベント「HIPER CHALLENGE」で走行するクルマが置かれていて、同じクルマを乗るオーナー同士でそれぞれのチューニングの話で盛り上がっていた。その中にはアルテッツァのボディに日産の名機・RB26を搭載した”痛車(アニメ・キャラクターの絵をラッピングで貼り付けドレスアップ、SUPER GTで活躍した初音ミクBMW Z4が代表例)”が注目を集めていた。
HIPER CHALLENGE -自慢の愛車の速さを見せつけろ!-
午前、午後で行われたユーザー参加型サーキット走行イベント「HIPER CHALLENGE」はプライベートからチューニングショップ製のハードチューンを施した様々なチューニングマシンが思い思いに富士スピードウェイの本コースを走行するアトラクションだ。クルマによってA-Cグループの3グループ(各50台ずつ)に分けられてサーキットを埋め尽くした。午前中は当日未明に降った雨でスリッパリーなコンディションとなりスピンしてしまった参加者もいたが、完全ドライとなって本来のスピードとなったマシンはプロドライバーが操るデモカーに迫るスピードを見せたマシンもいた。
グループA
1位 24 伊藤 直人 1’48.945 スカイラインGT-R BNR32 ピスト
2位 32 横川 博志 1’50.185 スカイラインGT-R BNR34 オートギャラリー横浜
3位 23 勝又 裕介 1’50.223 スカイラインGT-R BNR32 ピスト
グループB
1位 103 村田 実 1’52.031 スカイラインGT-R BNR34 オートセレクトジャパン
2位 102 三桝 晃之 1’54.701 スカイラインGT-R BNR34 オートセレクトジャパン
3位 83 西 竜次 1’59.499 ロードスター NA6CE ガレージヴァンナ
グループC
1位 165 藤井 亮 1’52.819 スカイラインGT-R BNR34 オートセレクトジャパン
2位 125 船本 正 1’59.094 スカイラインGT-R BNR32 ワーキーメイト
3位 166 乾 高彰 2’03.661 スカイラインGT-R BCNR33 オートセレクトジャパン
GT1000+タイムアタック-世界最速のGT-Rを目指して-
イベントのラストに本コースを走ったのはたった1台のGT-R、HKSが持つチューニングノウハウのすべてを注ぎ込んだマシン「R35 GT-R GT1000+」、HKSが販売するGT-R専用のフルタービンキット「GT1000」。4.1LにボアアップしたVR38DETT改に装着し1000馬力を発揮する。今回のGT1000+はそれを凌ぐ1200馬力に近いハイパワーを秘めているという。そのハイパフォーマンスを生かしきるように製作されたR35 GT-Rは徹底的な軽量化、GTレーシングカーを彷彿される大型フルエアロを装備、レーシングスリックタイヤを装着した。去年走行した「GT1000R」が記録した1’39秒887を超える為、谷口信輝選手のドライビングでコースに飛び出した。しかし、午後から強い向かい風がホームストレートに吹き、ほんの僅かにタイム更新するに留まった。