第43回 東京モーターショー 2013 スペシャルレポート
世界よ、これがGT-Rだ!MY2014 R35 GT-R NISMOがそのベールを脱ぐ!& 80周年記念コンセプトカーは意外とレトロチック!-日産ブース-
GT-R NISMO
日産ブースでは3台のコンセプトカーが発表されたが、メディア・一般来場客の注目は”あのクルマ”に注がれていた。GT-R NISMOである。日産自動車が昨年からジュークNISMOを始め展開を始めた「NISMOブランド」の市販車開発・販売。そのシリーズに遂にGT-Rが加わった。当初GT-Rの生産システムなどから限定車ではないかと予想されていたが(株)オーテックジャパンでの持ち込み登録となるがカタログモデルとして生産されることが発表された。標準車にNISMOがSUPER GT、FIA-GT3、スーパー耐久などから得た膨大なデータ、世界の名だたるスポーツカーより早く、安全に駆け抜けるにはどうすればいいのか、今年2月末カルロス・ゴーン氏が「1年以内にGT-R NISMOをご覧になり、乗っていただけるようにする」という発言から僅か9ヶ月という異例とも言える短さで完成した。ニュルブルクリンク・ノルドシュライフェでのベストタイムは7分8秒679という量産車最速のタイムを記録した。特徴はGT-R GT3マシンを彷彿させるエアロダイナミクス。SUPER GTマシンの開発陣が出掛け、その空力ノウハウを惜しげも無く注ぎ込んだ。ボディもレーシングカーのボディと同じように補強され高速走行時の安定性が更に増した。足回りも強化されタイヤの路面追従性能が向上、だが決して乗り心地を犠牲にしてないという。心臓部のVR38DETTはGT3マシンに使用されているタービン、専用燃料ポンプ、リザーバータンクを設け600馬力というビッグパワーを発揮する。インテリアにもNISMOブランドとしての拘りが随所に伺える。専用リクライニング付きカーボンバックバケットシート、センターマーク付アルカンターラ巻ステアリング、専用カーボン調コンビメーターが装着される。またマルチファンクションディスプレイもアップデートされサーキット走行時の車両状態を記録したテレメトリーデータをUSBに保存、PCで分析することが出来る。さらに12月5日に発売予定のPlayStation 3 専用ソフト「グランツーリスモ6」上で同ゲーム内に収録されているコースであればテレメトリデータを元にゲーム上で走りを鑑賞することが出来るというサービスが備わっている。これだけの”おもてなし”が付いて1501万5000円というプライスは「大丈夫?」と思ってしまうほど。既にGT-R取り扱いディーラーで商談は始まっており、デリバリー開始が来年2月なので約束どおり1年以内にハンドルを握ることが出来る。またニュルブルクリンクのタイムを記録したのはGT-R NISMOに更に軽量化、サスペンション、エアロダイナミクスにチューンを施した「ニュルパック」と呼ばれ、来年夏にNISMO大森ファクトリーで取り扱いが開始されるという。
IDx Freeflow/NISMO 〜日産のホープ達が”80年”を表現〜
このIDxを一目見て「あ、このデザイン…」と思う人が多いと思う。このコンセプトカーは日産創立80周年を記念して製作されたクルマだ。エクステリアはフロントを見ると”ハコスカ”の愛称で有名なKPGC10型 スカイラインGT-Rを彷彿させるスタイリングとなっている。リアのスタイリングは3代目510型ブルーバード1600SSSを感じさせる。インテリアは至る所にジーンズで使われるデニム生地が使われており非常にファッション性が高い。もう1台のコンセプトカーIDx nismoはこのクルマが掲げるコンセプト「レーシングゲームの興奮を、そのままクルマに」が確かに感じられる。インテリアがFreeflowとは異なり、赤とカーボンの黒でレーシー感満載だ。スピード・タコメーターはアナログストップウォッチのデザインを取り入れている。センターコンソールにはスイッチ類は必要最小限、タッチパネル式のモニターを備えている。IDx NISMOの外観は昔のレーシングカーのような無骨さを全体的に感じられるが、ポイントで注目するとカナードやリアディフューザーなどの現代のエアロダイナミクスを取り入れている。2台の製作にあたって開発チームは日産自動車の若い世代で構成されているのに驚きだ。具体的なメカニズムはまだ構想段階で決まっていないが1.2~1.6LのFRが一番マッチするのではないかと思う。このままデザインスタディで終わってほしくない1台である。











