「idlers Games スプリント第一戦の2 in 富士スピードウェイ」レポート
アマチュアとは思えないハイスピードバトル!
まだまだ寒さが残る3月17日、富士スピードウェイで「idler Games スプリント第一戦の2」が開催されました。以前にレポートした筑波で開催された開幕戦の第2部になります。今回出場した車のジャンルは高速サーキットにあった、ポルシェ、フェアレディZを中心としたスポーツカーとなりました。天気は若干の曇り空でしたが概ねレースにはいいコンディションでした。
パドック・ピットに入るとポルシェ911のレースカー、チューニングカーが所狭しと置かれており着々と準備を進めていました。ポルシェが集結しているとなりのピットにいくとフェアレディZでいっぱいになっていました。場所が場所なだけに以前に取材した筑波サーキットでの同イベントよりも賑やかでした。またこのidlers Gamesと同時開催でマセラティオーナーズの走行会、フェラーリの走行会が行われました。フェラーリの走行会ではF40が走行してて観客の視線の注目を浴びていました。
日本車のスポーツカーでのバトル!一瞬のミスが命取りのドックファイト
最初に行われたのは80年代以降の国内外の車で競う「GT Cup」。スカイラインGT-R、FD3S RX-7からスターレット、プジョー106までバリエーション豊かなクラスです。レース開始して飛び出したのは上の写真のR32とFD3S!パワーに勝るGT-Rとコーナリングでの抜群の切れ味で攻め立てるRX-7、その後ろから虎視眈々とチャンスをうかがう180SXの3台がレースを引っ張っていきました。重量的にハンディがあるGT-Rはそれでもコーナーの飛び込みで白煙を出しながら懸命に食らいつき競り勝ちました。後方では初代インプレッサとシビックタイプR、ロードスターとプジョー106がそれぞれ抜きつ抜かれつのバトルを演じていました。
ポルシェオンリーのバトルは波乱含みの混戦!
チームメイト同士の激闘のフェアレディZワンメイクレース!
日も暮れ始めた夕方は日産が誇るピュアスポーツカーフェアレディZのワンメイクレースが開催されました。このレースで主役となったのは神奈川県でチューニングカー、レースカーを手がける「Garage4413」チームの2台のZがレースの主導権を握りました。この2台のすぐ後ろでは小倉クラッチのZ34、ダンロップ・ペトロナスチームとGarage4413のもう1台のZが激しい攻防をしていました。先頭の2台の1台、Z33はNISMOがレース向けに販売していた「380RS-C」がベースになっているようです。最初は26号車がトップを走っていましたが、後半で最終セクションで2位を走行していた46号車がインからパスをしそのままフィニッシュとなりました。
夕焼けの光に照らされるレーシングポルシェの激闘
最後に行われたのは「Super cup/Super cup-SS」でした。このクラスはポルシェでもレーシングモデル、或はそれに準するチューニングモデルでのレースです。その為レーススピードは段違いに上がり、アマチュアレースの最高峰とも言えるかもしれない豪華なものとなっています。既に開始時刻は5時を回っており、レース中のマシンに夕日の光が照らされ美しくも大迫力の光景が広がっていました。
レースはスタートから圧倒的なスピードで走り抜けた黄色の993GT2Rが2位に27秒という大差をつけて勝利しました。またこのレースにもエントリーした小倉クラッチの小倉康宏選手は黒の997GT3RSを駆り13位で完走を果たしました。上位完走はできませんでしたが、レース中でのかっこよさはピカイチでした。