Personalizing the Dream: 1JZ-Swapped R34 Skyline GT 詳細ページ(18072) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. Personalizing the Dream: 1JZ-Swapped R34 Skyline GT

Personalizing the Dream: 1JZ-Swapped R34 Skyline GT




1
 

伝説的なプラットフォームに乗りたいけど、他とは違うことをやりたい。その場合どうすればいい?答えはTony Mirandaのトヨタエンジンを積んでいる日産スカイラインの様な、予想外のマシンを作ればいい。R34 Nissan Skyline GT-Rの人気は今まで以上に高まっており、ポップカルチャーの影響は大きい。20年前にグランツーリスモのゲームや、ワイルドスピードの映画作品が世界の若者達の想像力に火をつけた。Antonioもそのうちの1人だった。
 

コネクティカット州では家族の影響もあり、彼は小さい頃からカーショーやイベントに通っていた。「ゴジラ」はグランツーを通じて出会ったが、Need for Speed Undergroundで本格的に欲しいと思った。16才になり、免許取り立ての Tonyは他の子たちと同じく、いつかはR34 GTR に乗りたいと夢を見ていた。その夢は、近所にあるLincoln Tech専門学校で、生徒達が作成していたR34とNSXを見て、さらに具体化した。そして実物のスカイラインを見学するだけでなく、同乗もさせてもらい、ますます欲しくなった。
 

231 (3)

Will an R32 Do?

高校卒業後、彼は伝説的なJDM 車のそばにいるために日本で留学し、幼い頃から大事にしていた夢を追いかけることにした。グレーマーケット車の輸入を可能とした、北米の25年ルールを有効活用し、R32スカイラインを購入することを決めた。「爆発的な人気と日本車の価格が上がる前は、日本から9000ドルでR32を持ってくることができた。」とTonyは当時のことを思い出した。それはTonyにとって大きな成功であったが、踏み台に過ぎなかった。彼はまだR34を諦めておらず、最強のドリームカーを作成するプランに取り掛かった。
 

Ebisu Detour

何ヶ月にも渡り、数々のバイトを抱え、生活費も削り、再び来日することができ、友人たちとエビスサーキットのSPRING祭りに参加できるよう、JZX100 Toyota Cresta を購入した。( 初心者のために補足するが、サーキットに行けばそこで実際車を購入し、定期的な料金を払えば保管もしてくれる。)
彼はこの時点で地元のサーキットであるトンプソンスピードウェイモータースポーツパークでドリフトを学び、腕を磨いていたので、エビスでドリフトすることは彼の人生目標の一つだった。「エビスのドリフトコミュニティは何でも滑らせ、何でもドリフトする。何の偏見もなく、最高の時間を過ごしている。」とTonyは思い出す。「そこにいる誰もが互いに助け合い、成功できるように応援してくれる。」
 
465

TonyがR34GT-Rをサーキットで初めて目撃したのは。エビスで(ドリフトではなくグリップ走行)これまでゲームで見て、プレイしたものよりはるかに素晴らしかった。 その同じ日、彼はノーマルのRWD R34 GTがサーキットで横向きになり、ドライバーが楽しんでいたのがとても印象的だった。 突然、Tonyの頭の中でアイデアが浮かび上がり、RWD (AWDではなく)のR34がベストチョイスかもしれない!と気づいた。
 

考えれば考えるほど、良いアイディアだと確信した。R34 GT-Rはもちろん好きだったが、彼はすでに地元コネチカット州のカーショーで何台か見たことがあり、チューニングメニューは全て同じだった。しかし、 Skyline GTをベースにすれば、他と差別化が図れるメリットがあった。 さらに、GT-Rと「ベースモデル」スカイラインには大きな価格差があり、ドリフトは好きだったが、サーキット車のために高いお金を使うということは避けたかった。彼はそこで決心し、GT-Rではない、ベースR34スカイラインを探すことにした。
 

徹底的に調査をし、色々と電話をかけて、ようやく2019年に横浜から来た99スカイラインGTシャーシを見つけた。輸送中に屋根のダメージを受けていたがすぐに購入を決めた。Tonyはその日を「人生最高の日。R34スカイラインを買うという夢が叶った」と振り返った。
 
798

F the Internet

シャーシをガレージに設置してから数か月後、Tonyは本格的に作業を開始した。それと同時に彼はこの車と、他のプロジェクトカーを紹介するYouTubeチャンネルもはじめた。 今回のプロジェエクトはGT-Rではなく、R34GTベースだったので、一般ユーザーが低予算で取り掛かれるテーマにした。 コンテンツとして、最初からRBを載せるつもりはなかった。値段が高い上に、みんな同じことをやっていたからだ。 Tonyは、エビスでドリフトしたJZX100クレスタとの楽しいセッションを思い出し、その車に載っていた直列6気筒VVT-i1JZをこの日産スカイラインに載せ、ネット族を怒らせることにした。
 

1JZはもっと安い選択肢であり、さらにシングルターボだったので簡単にエンジンルームに載せることができた。 RBや2JZを購入しないことで節約したお金で、Tonyはターボとマニフォールドをアップグレードし、セッティング用のフルコンを購入することができた。 彼は当初、エンジンとシャーシのメーカーをミックスすることで米国カーコミュニティの怒りを喰らったと言うが、オーストラリア、ニュージーランド、イギリスの人はこのアイデアを気に入っており、アメリカ人よりもプロジェクトを支持してくれた。でもそれはTonyにとって全て関係なかった。 誰に何を言われようが、スワップを行うつもりだった。 「ネット族はプロジェクト費用を出してくれる訳でもないし、とにかく自分が好きなことをやることにした。」
 

カナダ、オーストラリア、日本で1JZスワップに成功した人達から情報を集め、作業を手伝ってくれるたくさんの友人と共に、Tony達はシャーシを手に入れてから約5か月後に車を完成した。 S-chassisとR-chassisのパーツを利用することで全てが完璧にフィット。「お陰様でかなり単純なスワップだった。」と彼は言う。 ニューイングランドの冬の間に、車は完成し、エンジンがかかった。
 
101211

GT to GT-R

Tonyは、ここでR34 GTのルックスについて考え始め、GT-R Zチューンスタイルを目指すことにした。 皮肉なことに、シャーシにはもともとGT-Rエアロが付いていたが、Tonyはそれを取り外し、売却してしまった。これは今でも後悔していることだそうだ。 結局、海外からOEMとFRPボディパーツを組み合わせ、日産バーントカッパーメタリックにオールペンした。 「日産とトヨタのOEMカラーが大好きで、カーショーでこの色を見た後、オールペンに踏み切ることにした。」
 

TonyのスカイラインGTの1JZは最初のドリフトイベントでノッキングを発生し、エンジンをすぐ降ろすことになった。「もともとジャンクだった」とオーナーは説明した。 その後、エンジンは完全にリビルトされ、1ヶ月後に載せられた。しかし、そのエンジンも再びノッキングを起こし、すぐ下ろすことになった。今回はTonyの責任だとオーナーは認めた。しかし、うまくいかない現状にモチベーションが下がり、しばらく車を放っておくことも考えたが、時の流れが物事を解決してくれ、GTに更なるお金と時間を投資することで 日産クーペは今や優れたパワーと信頼性を備えるようになった。
 

Tonyによると、この旅には約2年かかったが、結果には満足している。 伝説的なR34 Nissan Skylineを持つという、幼い頃からの夢を達成し、GT-RではなくGTだが、彼は1JZ スワップという独自の味を加えた。 何年も前にゲームを通じて強い印象を受けた様に、彼は車を見た時の周りの人たちの笑顔には気付いている。そして、間違いなく、自分のやり方で車を作り、その成果を受けられることが「最高の褒美だ。」と彼は思っている。
 

記事提供元:SUPER STREET ONLINE

Tuning Menu

オーナー: Antonio Miranda
出身地: Hartford, Conn.
職業: Bear’s Delivery Driver
Instagram: @koukitony7
パワー: 521hp, 500 lb.-ft. of torque
 

エンジン 1JZ-GTE VVTi w/ フロントサンプ; ARP ヘッドスタッド、メインスタッド; Garrett GT3076R デュアルボールベアリングターボ; Tial 44mm ウェーストゲート; SupraStore トップマウントターボマニホールド; Injector Dynamics 1050x フュエルインジェクター; Radium フュエルレール; ビレットアクセサリープーリー; AEM MAP & IAT センサー、ワイドバンド AFR メーター、Infinity フルコン ECU; セッティングTurboMike Tuning
駆動系 ACT 6-パッククラッチ; R154 ミッション
足回り&シャーシ Silver’s車高調、 12k フロント・10k リヤスプリング
ブレーキ Z32 300ZX フロントキャリパー、リヤデュアルキャリパー仕様
ホイール&タイヤ

Work Emotion T7R 18×9" +15 フロント、 18×10.5" +20 リヤ

外装 R34 GT to GT-R ボディーコンバージョン、w/ OEM, East Bear,  Seibon パーツ; Nissan Burnt Copper Metallic paint
内装 Corbeau ドライバーシート

 

131918

171615

14










スポーツカーの中古車情報ならGTNET