タルガトップとMkIVスープラリヤウィングを付けA90 Supra GRコンセプト

Alex Kiersten –
Dec 23, 2020
 

Super Street: まず、これだけは言えるだろう。君はきっとBMW とトヨタがコラボして作ったA90スープラには反対だった。最新版2JZ-GTEエンジンとマニュアルミッションが欲しかったが、どんなにSNSで騒いでもそれは現実しないことも分かっている。そして最大の疑問は、80スープラにあれだけの人気とファンがあったのにも関わらずトヨタはそれを無視し、なぜこんな車を作ってしまったのかが理解できない。心配するな、我々も同じことを思っている。気持ちはよく分かる。
 

JZA80は伝説的な車であり、A90がすぐに認められるはずはなかった。業界全体がマニュアルミッションから離れるなか、新車を買う人は、我々の様に古い車を買って作り上げて行く車好きではない。この厳しい現実が最近明らかになってきた。トヨタの方向性に反対している人達は、このコンセプトカーを見て、伝説的なMkIVのタルガトップとリヤウィングが使われたことに怒りを感じているかもしれない。MotorTrend は気に入っていた様だが、君達はどう思う？
 

MotorTrend: SEMAショーがまだラスベガスで、実際足を運んで見に行ける展示会だった頃、トヨタはGR Supra Heritage Editionを披露し、パワーアップチューンと外装（８０スープラのリヤウィング付き）のアップグレードを行った。 しかし、MkIV のタルガトップ仕様はなかった。そこで今年のバージョンはそれを解決したそうだ。トヨタはそのGR Supra コンセプトを 「Sport Top Edition」と呼んでいる。SEMA360で最近発表され、車の制作動画や画像をリリースしている。
 

トヨタ曰く、このSport Top コンセプト は去年のHeritage car と同じ仲間であり、Toyota Motorsports Tech Center の Director of Operations、Marty Schwerterが動画でクルマの紹介をしている。
 

まず、Sport Top タルガトップは樹脂製の２ピース構造であり、トランクに収められる仕組みだ。今後は電動リモートでタルガラッチを外せる様にしたいそうだが、現段階では最終仕様はまだ決まっていない、とSchwerterは言う。
 

ルーフを切り取り、ボディー合成が減ったので、アンダーボディーにはさらなる補強を入れている。これでクーペ同様の剛性を保ったというが、考えてみればオープンカーのZ4も同様のシャーシを利用しており、十分な剛性も持っている。決して大胆な加工ではない。 そして、リヤウィング。これはHeritage Edition でも見た、最高のオマージュ品だ。MkVのプロポーションに合わせた、本物の８０スープラのリヤウィングを使用した。全体的に見ればかっこいい仕上がりである。Sport Top のシンプルホワイト塗装とHeritage Edition で初めて見た、８０スープラ風テールランプが特に印象的だ。このGR Supraは今回バーチャルSEMAデビューとなってしまったが、Sport Top コンセプトがいつか、本当に販売されることを願っている。
 

記事提供元：SUPER STREET ONLINE