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様々な困難と批判を乗り越え、ベルギーのアウディーメカニックが夢のR32 Skyline GTS-Tを完成




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Sam Du – Mar 13, 2020

 

今回のR32は普段のスカイラインと一味違うが、その違いこそが見どころだ。まず、この車はみんなが長年愛してきた伝説の AWD GT-Rではない。GTS-Tという、もっとお手頃な価格で手に入るFRベース モデルだ。もう想像つくと思うが、エンジンもあの有名なツインターボ仕様RB26DETT ではなく、2リッター直6ターボRB20DET を積んでいる。そして、スカイラインマニアは気に入らないがこのR32はエアサスペンションで車高を下げている。
 

スカイラインを名乗る車にエアサス付けるのは邪道かもしれないが、オーナーのKen Leemans はそれを全く気にしていなかった。彼は、ユーロスタンスのチューニングスタイルが盛んなベルギー出身で、完全オリジナルな車が作りたかった。彼のスカイライン仕様は変わっているが、新鮮だからこそ5000マイル以上遠い国にいても、我々の目についた。
 

今回は、ヨーロッパ在中のカメラマンJack Howells のお陰でKenのR32を見つけることができた。Jackはつい最近、イギリスのJay Pescagliniが作ったエメラルドグリーン日産S14も紹介してくれた。この車もエアサス仕様だった。
 

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TURN THE TV OFF

みんなは理解できないかもしれないが、小さい頃はずっとテレビを見ていた。漫画やWWFプロレスを見たり、スーパーマリオゲームをやっていた。しかし、Kenは幼い頃から車に夢中だった。「父はずっとガレージにいて、母はずっと家の中でテレビ見ていた。僕はテレビが好きじゃなかった。車が人生だった。父と僕は今日までずっと一緒に車をいじってきたけど、最近は僕が手伝うということより、彼の方が手伝ってくれている。メカニックになるということは僕の運命だったかもしれない。」家でずっと父と一緒に車をいじってきた結果、アウディーの正式メカニックになれた。
 

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WORKS FOR THE VAG BUT LOVES JDM

Kenのストーリーで面白くてクールなことがもう一つある。彼は毎日アウディーに囲まれて生きている。そしてベルギー出身なので走っている車はほとんどフォルクスワーゲン、アウディーとメルセデスベンツ。だからこそ日産に乗るのが良かった!「僕は昔からみんなと一味違う車が欲しかった。アウディーで働いていたので、スカイラインを選ぶことは簡単だった。みんなと同じアウディーに乗って並ぶのは嫌だった。僕の上司も予想していなかったし、僕はとにかくいつもオリジナルを目指している!」
 

IMPORTING A R32 SKYLINE GTS-T

オリジナリティーを追求するKenは 、アストラクーペを数台購入し、日産200SXも輸入した。 SシャーシのS13は大好きだったが、タービンとシール破損を含むエンジントラブルが多く、次のプロジェクトカーを探し始めたという。「友人の様な180SXを探していたが、良いのが見つからなかった。しかし、車探し中、最後に会った人はBN-Performance CarsのNico Baelenだった。彼は日本から180SXを輸入することができたが、会話の途中でスカイラインの話題になった。彼は僕の予算に合った白いR32 GTS-Tを見つけくれ、信じられなかった。通常ならシャーシしか買えなかったが、とても良い値段を提示してくれたのですぐ購入した。」そして、そこからは言うまでもない。我々も10回のうち、9回はS13よりR32を選んだので、よくやったKen!
 

RB20DET: THE RB FAMILY’S “LITTLEST” BROTHER

みんなはGT-Rの RB26DETTや少し小さいRB25DETは詳しいと思うが、RB20はどう? RBファミリーの一番小さいエンジンはL20の後継者として1985にリリースされた。この2リッターエンジンは日産ローレル、セフィーロやR32スカイラインによく使われていた。Kenのスカイラインはツインカム、ターボチャージャー付きRB20DET を積んでいる。馬力はノーマルで212hp、トルクは195 lb-ft 。SR20DETとほぼ同じだが8000回転のレッドゾーンとタービン交換でブーストをすぐ上げられる事から、当時は人気の高いエンジンだった。ブーストアップはもちろん、KenはさらにAutobahn88テストパイプ、Japspeed マフラー・インタークーラー、GReddy ブローオフバルブなど取り付けた。パワーは安全な馬力314whp,トルク 290 lb-ft 。「 RB20DET はRBの中でも一番直感的で一番欲しかったエンジンだ。 RB20はエレクトロニックインジェクション、コイルパックや当時最先端の電子パーツを使っていたので、とてもハイテクなエンジンだった。扱いにも注意すればとても頑丈だ。このエンジンが出た当時、ヨーロッパではみんなまだキャブを使っていた。個人的には絶対RB26DETT にスワップはしない。RB20のレスポンスはシャープで走りもスムーズ、音も最高だ。FRレイアウトと組み合わせれば最強のコンビネーションだと思う。」
 

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CUSTOM AIR RIDE SETUP FROM KEAN SUSPENSIONS

Kenの車は足回りのセットアップで差別化を図っている。これも簡単なことではなかった。既に持っていたRacing Logic 車高調ダンパーをKean Suspensions に送り、そのダンパーボディーを使い、エアサスキットをカスタム作成してもらった。「ベルギーの道でも走れるスタンスっぽいルックスが欲しかった。フロントリップスポイラーを何度も壊したくなかったのでエアサスが最適だと思った。半分機能性、半分ショーだね。最初は批判が多かったので、僕は必ず‘走り専用 じゃないエアサスR32’だと強調している。しかし、日本の名門車はエアサスなんて使わない、とよく言われる。でもこのエアサスは15年前の安いキットとはワケが違う。乗り心地も硬く、ハンドリングもとてもいい!」
 

JDM AND HOMEMADE HIGHLIGHTS

このプロジェクトカーの作業は、エアサス以外、すべて自宅で行われたとKenは真っ先に言う。パーツはほとんど日本から輸入され、足りないものは友人Jeroenの手によって作成された。エアロは純正とJDMパーツをミックスしたものだが、サイドステップはR32用に存在しなかったため、完全ワンオフだ。Fujimura Auto Rocket Dancerのガーニーフラップが一番手に入れにくかったと言う。 GT-Rフロントバンパーとリヤウィングは自然にマッチングするが、Abflug フロントスポイラーとTop Secret リヤディフューザーも加えさらにバランスが良くなった。ゴールドカラーのWedsホイールはカスタムではないが、ベルギーで手に入れるのは難しかった。イギリスの代理店から注文し、届くまで7ヶ月もかかった。
 

LAST WORDS

「この車はお金をいっぱいかけて作ったものではない。あるお金で、自宅で作った車だ。それ以上でもないし、それ以下でもない。さらに、交通事故に遭い、修理もした。その時は金銭的な問題で車を売却することも考えた。無くならないと思っていた友達も無くし、順調だったはずの恋愛も失敗した。家族とも毎日ケンカだったが、とにかく前に向いて進んだ。この車は世の中で重要、そうでないこと、欲しいもののために戦うこと、そして、夢を捨てないことを教えてくれた。色々な人生勉強をさせてくれた。」
 
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記事提供元
SUPER STREET ONLINE










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