TopSpeed 2020 Nissan GT-R Nismo 詳細ページ(15658) - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 海外イベント・レースレポート
  3. TopSpeed 2020 Nissan GT-R Nismo

TopSpeed 2020 Nissan GT-R Nismo




2020nismo_gt-r - 1

2020 Nissan GT-R Nismoの完成度は非常に高く、20年後には最強のコレクターアイテムになり兼ねない。

 

2019 New York Auto Showで発表された2020 Nissan GT-R Nismo は年を重ねてきた「ゴジラ」の最新進化バージョンだ。GT-R GT3のパーツが可能な限り移植された。よりアグレッシブで、動きはもっと衝動的、そしてさらに実力がある。
 

日産がニューヨークで発表した後、GT-R はまるでアプリの様なものだと思うようになった。担当者の手により、常に改良される。2007年に初めて見たとき、GT-R R35は求めやすいパフォーマンスの常識を覆した。UKのCarMagazine は0-62マイルを3.6秒で計測。それと同じテストでは、2008 Nissan GT-Rは軽く190マイル以上突破した。
 

そして、11年が経ち(そう、そんなに経ってしまった) 2019 Nissan GT-R Nismoは0-62マイルを2.7秒でこなせる。とんでもない進化であり、それだけでも驚く実力だ。しかし、2018年はNissan GT-R Nismo最後の年ではなかった。最近になってゴジラの最新バージョンが発表され、それが2020 Nissan GT-R Nismoだ。ここで明言する。2020 Nissan GT-R は歴代ナンバーワンの日産GT-Rだ!
 

2020nismo_gt-r_thum - 7

2020nismo_gt-r_thum - 18

2020nismo_gt-r_thum - 10
 

年式 2020 メーカー Nissan
モデル GT-R エンジン V6
馬力 600hp トルク 481lb-ft /3600-5600 rpm
排気量

3.8L

価格(USD)

180,000 (Est.)

車両区分/用途 スポーツカー サイズ ミディアム
ボディースタイル クーペ 評価 8.7/10

 

【外装】
•カーボンファイバーエアロで23ポンド軽量化
•ダウンフォースを向上した新エアロ
•ばね下重量を下げた新しい軽量ホイール
•新Dunlopタイヤで接地面を11%アップ
•新しいチタンフィニッシャー
•細かいカーボンファイバーウィーブ
 

2020nismo_gt-r_thum - 21

2020nismo_gt-r_thum - 2

2020nismo_gt-r_thum - 13

 
日産GT-Rの外見に関していろいろなコメントが出ている。決して美しい車ではない。しかし個性がある。2020 Nissan GT-R Nismoの外見だとさらにそう感じる。サーキットで得たGT-R GT3のフィードバックと経験により、日産の技術者は各エアロの見直しと、ボディーの表面を見直してさらなるダンフォースと空力の効率アップを現実させた。もちろん全て追加された部品はカーボンファイバーで作られている。ビジュアル的なインパクトはもちろん、軽量化にも貢献しており23ポンドも軽くなっている。
 

2020 Nissan GT-R Nismo のカーボンファイバー部品は:バンパー、フェンダー、ルーフ、ボンネット、ロッカーパネルカバー、トランクリッド、リヤスポイラー
 
2020nismo_gt-r_thum - 24

2020nismo_gt-r_thum - 5

2020nismo_gt-r_thum - 16

新しい形生のカーボンファイバーパネルはさらにダンフォースを作り、車周りのエアフローを向上している。空気の流れをよりスムーズにコントロールすることにより、2020 Nissan GT-R Nismoは高速でもより安定している。実際もっと早く運転しても、さらに安心出来ると言うことだ。空力の改良はNissan GT-R GT3レーシングカーのチームが担当した。
 

フェンダーのダクトがあるでしょう?
冷却目的でもあるが、空気を車体から離れさせ、高速でGT-R Nismo車体の周りにできるスムーズなエアポケットを作ってくれる。
 

2020 Nissan GT-R Nismoの超軽量RAYSホイールと接地面コンタクトパッチを11%アップさせたDunlopタイヤは、特別な装備であり、より良いコーナリングとステアリングフィールを現実させている。全ての細かいディテールが向上され、Nissan GT-Rの外見もアグレッシブになり、サーキット性能も良くなった。実際2020 Nissan GT-R Nismoが改良された数にびっくりしている。これでやっとサーキットでも一人前の車になれる。タイヤだけでも必ず早くなるはず。
 

【内装】
•サポート性がよくなった新しいシート
•去年のモデルと同じ内装レイアウト
•新しいテクノロジーは特にない
•デザインの完全見直しが必要
 

2020nismo_gt-r_thum - 19

2020nismo_gt-r_thum - 22

2020nismo_gt-r_thum - 3

2020nismo_gt-r_thum - 14

2020nismo_gt-r_thum - 25

2020nismo_gt-r_thum - 6

外見ルックスはとても気にいっているが、Nismoは内装にはあまり投資しなかった様だ。内装の雰囲気は2020年というより2000年という感じなのでインテリアにはもう少し力を入れてもらいたかった。GT-R内装の大きなアップデートは2016に行ったインフォテーンメントシステムの見直しだけで、ダッシュボードのボタンを大量に減らし、コントロールの配置を変更した。良いアップデートだったがGT-Rの内装はまだ改良が必要だ。メータークラスターのデザインだけはグランツーリスモデザイナーの手によってカッコ良く仕上がっている。
 

シートだけは新しくなった。肩と腰回りのサポートを増やす設計になっている。他の色でも注目できるはず。ここでは内装は黒と赤になっており、かなりいい感じだ。
 

【駆動系】
•新しい軽量カーボンセラミックブレーキ
•GT-R GT3から導入した新しいレース用ターボチャージャー
•新しいトランスミッション
•より早い加速 (0-60 マイル -2.5 秒)
 

2020nismo_gt-r_thum - 17

2020nismo_gt-r_thum - 20

2020nismo_gt-r_thum - 1

「 2020 GT-R NISMO はバランスの取れた究極のパフォーマンスカーへと進化した。」とGT-RチーフプロダクトスペシャリストTamura Hiroshiが語る。「GT-Rではドライビングプレジャーを追求することが1番大事なコンセットなので、新しいNismoのパフォーマンスを見てサーキット専用だと思うかもしれないが、ストリートでも気持ちよく走れる様になっている。」Nismo 技術者はGT-R Nismoのサーキット性能をアップするために様々な工夫と開発をして来た。その中でも足回り、ブレーキ、エンジンとミッションをアップデートした。
 

【ホイールとタイヤ】
まずは新しいタイヤだ。Dunlop はさらにワイドなトレッドで開発を進め、接地面を11%増やしている。これでコーナリング性能が大幅にアップする。軽いセラミック製ブレーキとホイールで組み合わせともっと敏感なステアリングが現実できるとNismoは言う。実際ストリートでどうなるかは見てみないと分からないが、サーキットでタイムは速くなるだろう。

【ブレーキ】
Bremboカーボンセラミックディスクはフロント410mm リヤ390mm. Bremboキャリパー、フェード防止ブレーキパッドとディスクと組み合わせてサーキットの戦闘力をかなり上げている。サーキット車両でタイヤの次に一番重要なアップグレードはブレーキだと思っている。素早いリアクションタイムと耐久性があればストリートの乗り心地もさらに快適になる。この新しいブレーキは通常のブレーキより軽く、性能も良い。100-0mphのブレーキパフォーマンスは2019 Nismoよりも良くなっているはず。
 

【エンジン】
2020 Nissan GT-R Nismo で1番大きい変更点は新しいターボチャージャーの使用でしょう。GT-R GT3レーシングカーから取ったタービンは羽の数が少なく、もっと良いエンジンレスポンスに繋がっている。しかし、3.8リッターのパワーは600馬力のままで、最高のパフォーマンスを発揮しているが2019 Nismoと変わらない。新しいタービンを使うということは、当然新しいECUチューニングが必要。パワーカーブも変わっているはず。そして加速は?軽くなったボディー、向上したグリップとレスポンスアップしたエンジンを考えるとより激しく加速するに違いない。0-60マイルを2.5秒で?可能性はある。
 

2020nismo_gt-r_thum - 23

2020nismo_gt-r_thum - 4

2020nismo_gt-r_thum - 26

【トランスミッション】
新しく開発された6速デュアルクラッチミッションのRace (R)モードを導入する事により、加速はもっと早くなったと推測できる。このモードを選択すると、ミッションはもっと早くシフトし、ドライバーの運転に合わせる様になる。サーキットを数週走ればGT-R Nismoは、もっと正確なギヤチェンジを予想してくれる様になる。オートモードでも素晴らしいシフトを現実させるテクノロジーはある。つまり、マニュアルモードでギヤチェンジをしても、Nissan GT-R Nismo コンピュータよりも早く、正確にシフト出来るわけではない。
 

「究極のサーキット、ストリートカーとして2020 GT-R Nismo をお客様のために開発しました。」と田村は語り、「トータルバランスマネージメントが重要で、馬力だけではありません。新しいNismo は次のレベルまで上げ、さらなるエンジン、ハンドリング、ブレーキングとエアロパフォーマンスを現実させています。」
 

Nismoは今までよりも2020 Nissan GT-R Nismo に力を入れ、 Porsche 911 Turbo Sと戦える様にした。厳しい戦いの中、日産の勝利も少なかった。しかし、激しい競争から素晴らしいものが生まれた- 今までのゴジラよりも格段に良くなった2020 Nissan GT-R Nismo。これが最後の車になってもおかしくないと思っている。
 

【価格】
ニスモブランドのGT-Rでは価格がいつも問題だ。2019 Nissan GT-R Nismoは175,000ドルの車だ。しかし2020 Nissan GT-R Nismoはさらなるテクノロジーを組み込んでいるので価格もさらに高くなると思う。恐らく2020 Nissan GT-R Nismoは180,000ドル位のになってしまうだろう。日産にそんなお金を払う覚悟のできているお客様は少ないと思うし、何人いるか分からない。しかし、歴代GT-Rでこれは1番良い車だと思うので間違っているかもしれない。
 

2020nismo_gt-r_thum - 8

2020nismo_gt-r_thum - 22

2020nismo_gt-r_thum - 9

【競合】
Porsche 911 Turbo S
最強スポーツカーの世界ではPorsche 911 Turbo Sがベンチマークだ。日産は2007年からこの車を追いかけて2020 GT-R Nismoで直線だけでもやっと並ぶことができたかもしれない。 調子の良い時Porscheは0-62マイルで2.6秒、そして205mph最高速をマークできる。これは 2020 Nissan GT-R Nismoよりも早い。そしてステアリングももっと良い。しかし、2019年Porsche 911 Turbo Sの価格は190,700ドルからのスタートだ。それは様々なオプション前の価格でありオプションだけで30,000ドルから50,000ドル簡単に値上がりする。
 

Jaguar F-Type SVR
ベース価格が123,600ドルの2019 Jaguar F-Type SVRはNissan GT-R Nismoの理想的なライバルにも見える。しかし現実として575馬力を発生するスーパーチャージャー付きV8 5リッターエンジンは古くて重い。AWDを付けているがGT-R Nismoより遅い。(0-60マイル= 3.5秒) しかしキャラクターはもっと面白い。ダイナミックなカーボンファイバーリアウィング、アルミ製シフトノブ、チタンマフラー、パフォーマンスシートと20インチホイールが付いてくる。これはGT-R Nismoに似ている仕様。しかし、信じられないくらいの価格の差がある。
 

Chevrolet Corvette Z06
コストパフォーマンスでCorvette Z06に勝てる車は今ないだろう。導入時からそういう車だ。911やGT-R Nismoより遅いが100,000ドルセーブ出来るなら文句は言えない。
 

【まとめ】
カーボンファイバーで軽量化されたホイールとブレーキで日産は2020 Nissan GT-R Nismoを67ポンドも軽くした。さらに進化したタイヤ、カーボンセラミックホイール、改善されたミッションとニューエンジンを載せた。エアロも見直した。
 

そのお陰で歴代Nissan GT-Rの中でも最強の車が仕上がったと思う。日産の栃木工場ではGT-R1台(スタンダードモデル)を作るのに60時間以上かかり、その中でショールームで売れ残る車両も少なくないだろう。この2020 Nissan GT-R Nismoは20年後に車好きやカーコレクターの最強品になる可能性が高い。
 

•好きなポイント
oこれは本物のゴジラだ
o非常に速い
o今までで一番ドライビング性能に優れたGT-R
oNissan GT-Rの全てでベスト
 

•嫌いなポイント
o$175,000以上の価格は高すぎ
o古いシャーシ技術を使用
o値段の割にはインパクトのない内装
 

記事提供元
TopSpeed










スポーツカーの中古車情報ならGTNET