2020 Toyota Supra Launch Edition First Test: ショータイム 詳細ページ(15546) - イベント・レースレポート

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2020 Toyota Supra Launch Edition First Test: ショータイム




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毎週水曜日に新しい乗用車とSUVがテストのためにカリフォルニアスピードウェイに集まる。我々のパフォーマンステストに参加するメンバーだ。時刻は午前7:30。車は予定通りセキュリティの前を通り、自己紹介のために整列する。彼らは既に不安そうな顔でお互いを見つめている。
 

その中でも桁違いの大きさを誇るKia Tellurideは上から彼らを見下ろし、この大きさで8の字をどうこなすのだろう。Kiaの隣りにはメルセデスGLE450が並んでいる。GLEは上下にジャンプ出来る新しい機能を持っている。これは絶対人気の出る機能であろう。本来はサハラ砂漠の砂から脱出する為のものだが、鍵のリモコンにこの機能ボタンを付けるべきだったと思う。メルセデスは大きなチャンスを見逃したと思う。ライブや遊園地帰りにこの機能を使えばすぐに車が見つかるのに。
 

そして、行列を見ると1番奥にスターウォーズのストームトルーパーに似ている車が一台止まっていた。真っ白な車体にボディーアーマーの様なパネルで包まれていた。しかし、そのヘルメットとアーマーには何か見覚えのある者がいた。
 

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「君のお父さんに会ったことあるよね?」と尋ねた。車は感情を見せず、前を向き、ドイツと日本語訛りで、「いや、そんなことはないと思います。」と答えた。父は20年以上前に居なくなったので。
 

そうだ!彼の父は1993 MkIV スープラターボだ!よく見ればそっくりだ!ロングノーズ、ショート、ダックテールスターン。「コテコテなアーマーを取ってもらえないか?」とお願いしてみる。
 

「いや、無理です。これが私の全てなので。」と断られる。「そうですが、ダースベイダーは近くにいるのかね?」と嫌味を言うと車のヘッドライトは私を睨みつけてくる。
 

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シングルシーターの印象を作り上げているのでキャビン部分がフロントでまとまるのは気に入っている。私はまたそこでフレンドリーに会話を始めた。「実は君のファミリー全てのセリカやスープラをテストして来たよ。」と言ってみる。
 

「今何歳?」と聞くとヘッドライトは大きくなる。前のモデルがスープラのイメージを確定したのは事実。しかし、車両は高くなり過ぎ、人は(当時)$39,900ならBMWが買えるとぼやき始めた。そして多くの人はそうした。私は軽く顎に指をつけ、「そして君はいくらするの?」と聞いてみた。「$56,180です。」とすぐに答えた。悪くないね。「そして私はドイツのハーフです。」とスープラは答えた。
 

そして落ち着かず、「これはConcours d’Eleganceみたいなショーじゃないよね?」とため息をしながら言った。ドラッグコース、8の字の走りで今後スーパーカーの比較テストに呼ばれるかどうかが決まる。Randy Pobstレースカムラップや動画、ドラッグコースと八の字の走りで今後のスーパーカー比較テストに呼ばれるかどうかが決まる。ここで失敗したら次はクライスラーパシフィカミニバンが止まっている長期テスト車両の駐車場行きだ。車重を計るために車を呼びつけた。
 

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車はゆっくりスケールの上に上がった。車重:3,363ポンド。重量配分はフロント52%リヤ48%。若干ノーズヘビーだ。
 

寸法は、前モデルに比べて一割小さい。5.2インチ短く、現代の安全装備を付けても142ポンド軽い。編集部のChris Waltonは、忙しくスペックを書いている。馬力は?1cc少ない4代目の320馬力に比べ、今回の3.0リッター直6エンジンからは335を発生。(トルクは4代目に比べ、2,400rpm低い回転数で50lbs ft多く発生する。)
 

大きな進歩はトランスミッションだ。昔の4速ミッションより2倍のギアを持ち、スムーズで早い8速パドルシフトミッションだ。
 

マニュアルミッションの鈍いロングストロークシフトより人差し指でシフトできるパドルシフトの方が良い。そこは信じてもらいたい。そして1番進化したものは誰も想像がつかないものだと思うタイヤである。Michelin Pilot Super Sports,フロント255/35R-19 、275/35-19 リヤはオフセットされ、1997年の 235/45-17と255/45-17-の Michelin Pilot SXに比べ、何倍もグリップ力がある。
 

チェックイン作業も終わりChrisはVBOXを助手席にマウントしドラッグコースまで車を移動させる。
 

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スープラの名前についている「GR」と「Launch Edition」の文字に気づいたかもしれない。最初の二文字は、Gazoo Racingの略でルマン、ラリーチャンピオンシップとニュルブルクリンクで叩き上げたスープラのドライビングダイナミクスを代表するトヨタのパフォーマンスブランドだ。実は豊田社長が前のモデルをニュルで乗り、今回のスープラが生まれた。
 

Launch Editionには、赤いサイドミラー、ブレーキキャリパーとインテリアデザインが特徴的であるが、Waltonはローンチコントロールソフトウェアにしか興味ない。コックピット内のメモを読むと、スポーツボタンを押し、TCボタンを押し、「SPORT TRACTION」を表示させる。
 

両ペダルを踏みチェッカーフラッグアイコン表示を確認する。回転数は2,000回転に落ち着く。そこでスープラは、今にでも飛びだすような感じでスクワットをする。そこでブレーキペダルを離す。ホイルスピンは、スロットルコントロールとショートシフトで抑えている。安定したスタートを何回か繰り返し、次はシステム無しでローンチしてみた。結果は100分の1で2回もローンチコントロールの結果に近づけた。
 
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ベストタイムは、0〜60mphまで3.9秒で400mまでは12.5秒@111.2マイル。これがタイヤのグリップの限界かもしれない。
 

その実力は、この過去5年間でテストしてきた SUVとトラック以外のトップ19%に入る。そして、2017 Porsche 911 Carrera, Alfa Romeo Giulia Quadrifoglio, やCorvette Grand Sportなど素晴らしい車と同じクラスに入る。前モデルは60mphまで5.1秒で走れたが、ニューモデルは同じタイムで70mphまで行ける。
 

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スポーツカーは、止まることも重要だ。Waltonのメモに寄ると、「100マイルからリヤが揺れ、マイルドなABSが掛かる。スペインで乗ったプロトタイプよりしっかりしたショートストロークのペダル。フェードは無く、このブレーキは少し熱を好むようだ。1番短いブレーキング距離は、8回のうち、7回目だった: 103, 102, 103, 102, 101, 100, 99, 101 フィートの順番だった。」かなりレアだ。
 

99ftだと500台のトップ12%に入り、Ferrari 812 Superfast, Civic Type RやPorsche 911 GT3の領域に入る。
 

Chrisは、ドラッグコースから戻り、赤い本革のシートを1番気に入っている後方のポジションに動かす。癖でサイドミラーを調整し、シートベルトを付け、コクピットを見る。前モデルのボタンだらけの戦闘機ダッシュボードに比べ、今回のはおとなしい。6フィート以上の身長で高いシートポジションを使うと帽子を深く被っているような感じだ。
 

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8の字テストでタイヤ音を聞くために普段は窓を全開に開けるが、両方開いているにも関わらず風の響きがひどい。私はペースを上げ、パイロンのあいだを走り、速度を上げ、メモする:
 

「ほとんど3速を使っていて、2速は短すぎる。スロットルを抜くと楽しいエギゾースト音が聞こえ、ノーズを落とせば予測できるブレーキングも可能になる。ブレーキペダルを外し、ステアリングを切ると素早いロールが出る。大げさな動きではないが気づく程度だ。」
 

ターンインで車はかなりヨーする。これはドリフト車なのかスポーツカーなのか?リヤはすぐに出てくるのでスロットルコントロールと手の動きで制御しなければならない。それでもドリフトは永遠に止まらない。バランスは出来るけどリヤへの負担は大きいはず。
 

コーナー出口でスロットルを踏むとリヤはさらに出てくるがすぐに修正しないとスピードが落ちてしまう。アクセルを全開にすると気持ちいい低速トルクが体を押し付け、一気に6,500rpmのレッドゾーンまで回る。
 

コーナリングの横Gはトップ13%に入る1.01g。これはType Rと2017 Audi R8 V10 Plusと並ぶ実力だ。24秒の8の字タイムはトップ17%になり、Aston Martin Vantage とJaguar F Type SVRと同じ。
 

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クールダウンラップを済ませ、私とスープラは停止する。横にいたTellurideとGLEはびっくりした表情でずっと見ており、拍手し始める。トヨタはお辞儀する。
 

今回のステージで出たテストデータはスープラのポテンシャルを記録したが、Chrisと私は何よりも純粋に楽しい、有能なパートナーとダンスできたと思っている。
 

「君、よくやったよ。オーディションは合格だ。」と言い、「お父さんも嬉しいはずだ。」
スープラは微笑む。

※記事提供元:Motortrend
https://www.motortrend.com/cars/toyota/supra/2020/2020-toyota-supra-first-test-review/
 

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