Mk IV Supraが800HPを手に入れたオリジンストーリー

カーショーやカーミィートで高いクォリティのチューニングカーを見ると、その車は最初ノーマルだったということを忘れてしまう。それが完成品だと思ってしまう。しかしそこまでたどり着くにはきっととんでもない冒険があり、まだ目標に達した訳ではないだろう。
Eric Lamの場合、彼はここで紹介されるJZA80 Mark 4 (Mk IV) トヨタスープラと一緒に冒険をしている。そしてその冒険はEricがまだ十代の時に始まった。
 

父親から89年のスープラを譲ってもらい、トヨタ伝説の車に恋した。Ericはその車を大事にし今でも所有しているが、「Supras Invade Las Vegas」イベントに行ってから Mk 4 Supraの呼び出しを受けた。そして2009年。お金を貯めた２２歳のEricは親友から程度の良い１５周年記念Mk IVスープラを購入した。この親友はEricのために車を取っておいてくれ、Ericの第２の冒険が始まった。Super StreetマガジンとSupraForums.comで見た車を参考にし、パーツを集め、究極のMk IVスープラ作りに取り掛かった。
 

まずはエンジンから始め、Ericはノーマルツインターボキットを取り外し、Precision 8385タービンを利用したシングルタービンキットと交換した。AEM Infinity 6をAEMブーストソレノイドと Tial MVRウェーストゲートと組み合わせ、ブーストをコントロールしながらE60フレックスフュエルで818馬力と600ft-lbsトルクを発生している。
 

タービンは、カスタムインテークパイプにマウントされたK&Nフィルターを通じて吸気を行い、GReddy ３層インタークーラーを通ってVirtual Worksインテークマニホールドに繋がっている。２JZは、カスタムダンプチューブ付きDOCエキゾーストマニホールド、カスタム４インチフロント・ミッドパイプ、HKS 4インチレーシングTiマフラーで排気系をまとめている。カスタムANフィッティングを使用した Koyo製「thicc」ラジエーターで完璧に水温を抑えている。他にもいろいろなパーツを使用しているが、ここでは書ききれないくらいの量だ。
 

Ericの車に見覚えはあるかもしれないが、それはあの有名なManabu “Max” Oridoから影響を受け、外見パーツはほとんどRidoxから仕入れているからだ。キットにはフロントバンパー、カーボンファイバーフロントスプリッター、カーボンサイドステップ、フロントフェンダー、カーボンフェンダースプリッターが入っている。リヤウィングだけがRidox以外のメーカーであり、JDMでも有名なAB FLUG製だ。
 

カーボンファイバー部品の外見色合わせのためのグリーンパールをクリアコートに混ぜた。内装には新品OEMインテリアパネル,フロアマット、メータークラスターレンズ、グローブボックス、助手席エアバッグを使って新車同様まで戻した。リヤシートとドアハンドルはブラックスエードで貼り変えられ、フロントシートは、 Bride Stradia II Japan Venus。Works Bellステアリングハブにマウントされた360mm Personal Neo ActisステアリングホイールでEricはスープラをコントロールしている。
 

Ericのスープラは KW Variant 3車高調整ダンパーとガンメタフェイス、ゴールドナットとアノダイズ処理されたリップのWork Meister S1３ピースホイールでスタンスを決めている。ホイールサイズは、フロント19×10、リヤ19×11。フロントタイヤは、Toyo R888 265/35、リヤタイヤは、Toyo R888R 295/30を使用している。足回りもここで書ききれないくらい色々なパーツが使われている。
 

ここまで進化してきたMk IV スープラだが、Ericはまだ終わっていないという。最近は1/2マイル競技にハマっており、エンジンをリビルトしたタービン限界1400馬力まで挑戦したいと言う。1,400馬力の暴れん坊はものすごい目標に聞こえるかもしれないが、Ericにとっては、冒険のさらなる次のステップに過ぎない。