Liberty Walk R35 GT-R
毎日乗るLiberty Walk R35 GT-Rの作り方
CAR FEATURE By Trevor Yale Ryan
Jaden Chenは元々車好きではなかった。しかしYoutubeである動画を見てから全てが変わった。その動画は数年前に広まったJJ Dubecの”Doczilla” Liberty Walk R35 GT-Rだった。Jadenはこの動画でハマってしまった。「車のチューニングにこんなに情熱を持つ人を初めて見た」と本人は語った。
Jadenは数年後に自分のカスタムLiberty Walk R35を持つようになった。そしてMark Vasilyukディレクターと組み、動画を通じて他の人達に刺激を与え、新しいことに挑戦してカーカルチャーに興味を持ってもらいたいと考えた。私はこのNeed for Speed Paybackスタイルの予告動画ですぐ興味を抱き、4月にオレゴン州とワシントン州に行った際、MarkとJadenに会うことにした。今回はJadenの車を紹介するが、次回は動画を作成した16歳のMikeも紹介する予定。
Vancouver,Washingtonの自宅ではじめてこのNissanを目にした。かなりユニークなチューニング内容だったが、バランス良かったので第一印象も良かった。低くてワイドなR35GT-Rは珍しくないが、Paddyも以前説明したように、この車はただホイールとワイドボディーを付けているだけじゃない。ラッピングや細かいディテールの中にJadenの想像力が含まれている。さらに、この車は毎日乗っているようだ。
車を初めて見たときは汚かった。洗車することを決め、待ち時間中にJadenのショップValley Rollerz Garagedで働き、数年に渡りGT-R作業を担当したOscar Moralesと会話した。通勤用なのでウィング上にあるカーキャリヤーマウントが見える。本来であればキャリヤー付きで取材したかったが、4時間遠いWalla Walla, WashingtonにあるJadenの自宅にあったので今回は諦めた。Markが作ったビデオで是非見てもらいたい。
次の撮影スポットまで移動し、日常溜まっていた泥をすべて洗い落とした。やはりこの車で一番気に入っているところは、毎日乗っていることだ。
Chapter 2 The Experience
JadenはGT-Rの前にRocket Bunny 350Zに乗っており、車で楽しむことは慣れていた。しかしそれでも今回のパワーにはまだびっくりしているという。撮影は続き、目的地も分からないままワシントン州のど真ん中に撮影にぴったりな道を見つけた。そしてもちろん走行にも最高だった。森に中にあるドライブウェイにたどり着き、ノーマルGT-Rよりおもしろいポイントを紹介することにした。最初に気づくのはChengdu J-20ジェット機の影響を受けたラップ。エンジンルーム内には派手なBoost Logicインテークがチューニングをほのめかすが、R35GT-Rのエンジンチューンはパッと見ても分からない。Got Boost Performance Flex Fuel KitをCobb Tuning Accessport V3と組み合わせ、E85で660HPまで対応しているという。1700ccインジェクターに300C DeatschWerks 300C ポンプでVR38DETTに必要な燃料を与えている。
他のR35も多いが、内装はほとんどノーマルだ。Jadenの通勤用に使っているからそこは納得できる。リヤには同じテーマが続いている。特別なことはしていないが、まとまりがよく、機能性もバッチリだ。Accuair Management KitでAir Lift Performanceエアバッグをコントロールし、低い車高に対応できるよう、サスペンションジオメトリーパーツを変えている。SPL Control ArmとToe Linkを取り付け、リヤキャンバーリンクキットも変えている。
バックサイドを見ていた時にいいものを見つけた。ドライバーシートの横にあるスイッチを押すことによって、ナンバープレートを隠すことができる装置を見つけた。車は洗ったばかりなのに、マフラーから出てきた排ガスの跡が泥とホコリと混ざり、リヤ周りについてしまっていた。しかしこの車は綺麗に乗るものじゃなかった。ガレージに保管したり、エアサスを下げてショーに展示する車だけではない。乗るために作られた車だ。
Chapter THREE Drive your car
Jadenはカーショーのためにワシントン州からテキサス州まで運転したと聞き、彼もかなり長い間運転したと思った。しかし800馬力のマシンを操っている間は幸せだったので問題なかった。Jadenは自分のためにこの車を作ったが、他の人も車好きになってくるよう努力していると言う。彼はリラックスした性格で物事をあまり真剣にとっていない。撮影中もミニチュアビートボックスで遊んでいた。
Jadenは今後もっとエギゾチックな領域に行く予定だ。GT-Rはチューニングを注ぐ日本車だと説明するが、次はLamborghini Huracanをチューニングするらしい。
それはいつになるか分からないが、Jadenは車にハマっていることは確かだ。全てはあの動画から始まり、今はこのGT-Rを中心に生きている。
ドライブに行くのも最高だ。
CHAPTER FOUR F7LTHY
田舎の道を1日中周り、スタート地点に戻った。お互い別れる前にJadenと話し、最後のウンチクを教えてもらった。Jadenが影響受けた動画を作った人、そしてF7LTHYを立ち上げたJJ Dubecが自らR35フロントガラスのステッカーを貼ったという。全てが繋がったような出来事であり、Speedhuntingと車作りの良さを象徴している。GT-Rが去りながら思ったが、車が持つ意味はすごいと改めて感じた。みんなを繋げている要素を特定するのは難しい。ノーマルだとタイヤの上に乗っている鉄箱だが、アフターパーツとカーカルチャーを加えると別物に変身する。
Jadenのストーリーは刺激をくれたけど残る質問は一つだけ。君は何を作る?
Trevor Yale Ryan
詳細記事
http://www.speedhunters.com/2018/06/liberty-walk-r35-gtr-daily-driver/