1/4マイル7秒台 The GDS Motorsport GT-R 詳細ページ(13859) - イベント・レースレポート

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1/4マイル7秒台 The GDS Motorsport GT-R




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SPECIAL FEATURE By Brad Lord
 

モータースポーツには中毒性がある。そして言うまでもないがドラッグレースの様に燃えるカテゴリーはないと思う。勝利は100/1秒で決まるため、ハマる理由がよく分かる。安定した走りも必要だが、自己ベストタイムを更新したい場合(それが7秒台でも17秒台でも)自分を常にチャレンジしなければならない。GDS Motorsports GT-R はまさにその理由だけのために存在する車だ。
 

オーナーのGlenn Sucklingは2003年に車を作り始めた時、安定性していて信頼できる8.8秒台の車を作ろうとしていた。しかし、モータースポーツでは良くあることだが、目標が途中で変わった。GlennのきっかけはGT-Rが初めて8.57秒255km/hを記録した時だった。シーズン終了時に車は既にに8.08秒277km/hをマークし、7秒台の壁に近づいていた。
 

Glennは数週間前に行ったシェークダウン結果により、車が早いことを知ったが、たった一回で彼が作ったもう一台のドラッグスカイライン、Croydon Wholesalers Racing GT-Rを超えてしまった。Glennはその車を3年に渡りたった一人で世界一早いストリートタイヤGT-Rまで育て、New Zealandのimport sport compact drag car sceneでもっとも影響力のあるドラッグカーを作った。Croydonがタイムアップしていた頃に同じNew ZealandのHeat Treatments Racing チームも新しいGT-Rをデビューし、その後世界ステージで記録を出すことになった。
 
仲の良いライバル関係は数シーズン続き、両チームはGT-Rドラッグの限界を探っていた。2003にCroydonがベストタイム8.55秒を叩き出した後、オーナーのNick Jenkinsは車を引退させた。Glennはまだやり残していたことがあり、その車両開発が進まなければ、自分のGT-Rを開発し、身につけた知識を元に新しいアイディアを試し、どれだけ早く、どこまでいけるか挑戦して見ることにした。Glenは自分の車と、GDSの看板で毎日チューニングしている車に関しては完璧主義。GDS Motosport GT-R、通称Red Baronはその証だ。もう8年経つが、初日と同じコンディションだ。そして世界で数少ない4WD GT-Rで8秒台の壁を破り、7.91秒291km/hと、7.92秒293km/hを叩き出した車だ。さらにすごいのはマニュアルシフターで記録を達成しており、日本のPro GT-Rスタイルドラッグでは世界一なのである。
 
1/4マイルと0-300km/hを似た様なタイムで走るこの車はカーボンボンネットの下のGT-R心臓部を見ればチューニングレベルが分かってくる。エンジンベースとなるのはレアなNISMO RRRブロック、Nissan Le Mans GT2とSuper GT GT500、NISMO Z-TUNE BNR34で使っているものと同じだ。モータースポーツグレードのブロックは通常のRB26に比べてもっと良い材料を使っており、厚みもある。内部は純正と大きく違い、Glennは一から作り直し、Trust製ストローカークランクで2.7リッターに排気量アップ。Carrillo RodとJE鍛造ピストンで腰下をまとめた。
 

初めはノーマルだったがRBのDOHC24バルブシリンダーはGlennの手により、ポート拡大、大型バルブとTomeiカムシャフトで仕上げられた。ハイブリッドGarrett GT47 ターボチャージャーはGDSエキマニにマウントされ、HKS GT 60mmウェーストゲートでブーストコントロールを行なっている。同じくらい優秀な吸気と燃料システムが道入され、日本のTop Secret製カスタムインマニとカスタムデリバリーパイプに1500ccx12 MoTeCインジェクターがマウントされている。インジェクターサイズで分かったかもしれないが、このエンジンはVP M1 Racing Methanolを使っており、パワーの秘訣だ。スカイラインのカーボンファイバートランクを外すとGlennの燃料システムが見える。オリジナルスペアタイヤエリアもカーボンファイバーに変えてある。
 
トランクには小さくて軽いレーシングバッテリーがあり、Petersenドライサンプ用のオイルリザーバータンクは助手席の位置にマウントされている。エンジン音は予想通り怒っている様なサウンドであり、MoTeCM800エンジンECUはGlennがセッティングした。結果はすごい数字だ。正式には1,628馬力、つまり1リッターあたり602馬力。ノーマルのおよそ6倍なのである。GlennはもちろんRB30を選び3.2リッターでさらに0.5リッター稼げたかもしれない。しかし今回のプロジェクトはそういう企画ではなかった。ベースのSkyline GT-Rパッケージを裏切らないことが最初からの目的だった。だからRB26ベースから外れることはなかった。
 

そして個人的な意見だが、この車は本当に何か特別なものを持っている。この車のルックスは完璧だと思う。
軽量化をメインに作られた車は(車重は1,100kg/2425lb wet)インテリアはベーシックだがよく考えられている。カーボンファイバーダッシュボードとドアカードはカスタムでGlennの為に作られた。車内の後ろにはあまり見るものはなく必要なものだけだ:NZDRAスペックロールケージとシャーシの加工。燃料を保管しているのでトランクはコクピットから完全に仕切られている。MoTeC ADLダッシュモニターは走行前、走行中に表示し、Glennに必要な情報を伝えている。同時に巨大なデータ量をロギングし、後で分析できる様にしている。
レースの100% FRバーンアウトのトルクスプリットはマニュアルコントロールで行っており、GT-Rがバックし、ステージしている間にこのレバーをポンプして4WDに戻している。
 
シートはNew ZealandスタイルのNew Zealand製Racetech 4009を使用。シフトノブはHolingerシーケンシャルミッション用にカスタムで作られ、ミッション自体も6速から5速に改造されている。MoTeC ECUを通じてプログラムされたBoschロードセルも使用しており、フラットなギヤチェンジを実現している。また、足回りにも手を加えており、リヤ部分のピックアップポイントを変更し、ジオメトリーも変えてある。駆動系にはフロントとリヤにCusco LSD、そしてカスタムドライブシャフトでパワーをホイールに伝えている。
 
7秒台の目標を達成し、家族とビジネスが彼の全てなため、Glennは特別な時にしかこのGT-Rを出してこない。最後に走ったのは4&Rotary’s Wings vs Wheelsの水たまりが多い空港ランウェイだった。車載カメラ映像を見たけどGlennは4速8700rpm になってやっと車はまっすぐになり、何とかグリップを取り戻し、最高速278km/hをマークした。実際は200mph(3212km/h)の壁を破りたく、車のポテンシャルは十分だったがスペースがなくなり、パラシュートを開けるしかなかったという。
 
パワーとスピードを考えると今後のチューニングにはエアロが必要だと思う。最低でもリヤウィングを付けた方がいいのだろう。しかし新しいGT-Rプロジェクトが始まったらしいのでそれは無いかもしれない。この新GDSプロジェクトが「Red Baron」の半分でも実現できればとてもスペシャルな車になりそうだ。

Gibson Motorsport Group A BNR32 Skyline GT-R on Speedhunters
Pro Stock Racing BNR32 Skyline GT-R Time Attack Machine on Speedhunters
GDS Motorsport ‘Red Baron’ Nissan Skyline GT-R BNR32
パフォーマンス
Max パワー: 1628hp, ベスト 0-400m: 7.91 at 192mph (292km/h)
 

【エンジン関連】
Nissan RB26,GDS Motorsport-prepped RRR ブロック、Trust2.7Lストローククランクシャフト、JE鍛造ピストン、Carilloロッド、GDSシリンダーヘッド加工、Tomeiカムシャフト、GDSバルブ&リテーナー、カスタムGarrett GT47ターボチャージャー、HKS60mmウェーストゲート、GDSエキゾーストマニフォールド、 GDSカーボンファイバーインテーク、Trustインタークーラー、SX Performance プライマー燃料ポンプ、Aeromotiveメカニカル燃料ポンプ、Aeromotive調整式燃圧レギュレーター、12x MoTeC Indy 1500cc インジェクター、MoTeC CD18イグニッションモジュール、 MoTeC CDiコイル、MoTeC M800エンジンマネージメントシステム、Petersonドライサンプシステム、GReddyラジエーター
 
【駆動系】

Holinger 5速シーケンシャルミッション、GDS シフトノブw/Boschロードセル、Tilton トリプルプレートカーボンファイバークラッチ、GDS フライホイール、 Cusco LSD(front/rear)、GDS ドライブシャフト(front/rear)
サスペンション・ブレーキ
Bilstein カスタム車高調整式ダンパー、Dobi Sport スプリング、Wilwood4-ポットキャリパー、Wilwood ローター、GDSハット(front)、BNR32GT-Rキャリパー、Wilwoodローター、GDSハット(rear)
ホイール・タイヤ
Bogart Racing ホイール 15×9-inch Drag-On Star alloys, 26.0/10.0-15 Mickey Thompson ET Dragスリックタイヤ (front/rear)
 
【外装系】

BNR32GT-R純正エアロ、カーボンファイバーボンネット、カーボンファイバートランク、カーボンファイバーフロントアンダートレー、カーボンファイバーヘッドライトエアダクト、Simpsonパラシュート
 
【内装系
】
NZDRA-specロールケージ、Racetech4009シート、Sabelt 5点式ハーネス、Momo Raceステアリングホイール、MoTeC ADLデジタルダッシュモニター・データロガー、MoTeC SLM (シフトライトモジュール)、カスタムカーボンファイバーdashboard、カスタムカーボンファイバードラトリム
 

詳細記事
http://www.speedhunters.com/2013/05/7-second-itch-thegds-motorsport-gtr/
 

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