オーストラリアから出て来たDavid Lai の GT-R

アメリカから見ればオーストラリア人はうらやましい。毎日カンガルーを見ることをができ、日産がスカイラインをそこで発売したからだ。スカイラインはガレージに入れておきたいトップの車だ。Bugattiなんていらない、スカイラインが欲しい!
アメリカではこのスカイラインが販売されなかったため、ほとんどの車好きは欲しいはず。やはり無い物ねだりでしょうか。しかし、この車はどの国でも人気があり、オーストラリアでもそうだ。
シドニーから南に向かって1時間のThirroul市に住むDavid Lai はBNR34 Skyline が好きだった。R34に叶う車はないと確信していた。10年以上も経っている車なのに、今売られているスポーツカーよりも格好良く、パフォーマンスも良い。車を購入するチャンスが訪れた時、彼は迷わず購入した。
「BNR34の存在感は異常だ。」とDavid は語る。「フルノーマルでもZ-TUNE 仕様でも関係ない。みんな振り返って車を見る。もちろんルックスだけではなくAWDシステムを使ったパフォーマンスもあるので最高のJDM車 だと思う。」
Davidは過去にホンダ インテグラ Type R DC5、 AP1 S2000とV-SPEC R34を作ってきた。この紫色GT-Rは2台目のR34だというから羨ましい！
「2台目のGTRだったのでルックスとパフォーマンスを両立させたかった。見た目もよく、問題なくサーキットでも走れて助手席に乗ってる人をびっくりさせるくらいのパワーが欲しかった。」とDavidは語った。
ノーマルでも充分早いスカイラインだったが、Davidはパワーがもっと必要だと感じた。そこで F&E Autowerksに車を持ち込み、パーツの取り付け、車のメンテナンス、サーキット走行前の準備全てを任せるようになった。
チューニングはエンジンから始まった。RB26 ツイン ターボ レイアウトはそのままにし、タービンをGarrett GT 2860-5Sにアップグレードした。マフラーは日本のMine’s をチョイス。カムシャフトはTomei。
冷却と燃料システムには ARC、Greddy、Nismoのパーツを使いJDMっぽい仕上がりになってる。エンジン内部にはまだ手を入れてないが、故障のない460馬力を発生してるのでストリートカーとしては充分だ。
シャーシにもしっかり手を加えている。Nismo R Tune ダンパーにさらに硬い16kg/mmスプリングを使用。Nismoのスタビライザーを使い、ロールを減らしている。ノーマルのBremboブレーキキャリパーはまだ充分に使えたので、Project Muのローターとパッドを追加した。これでサーキット走行と日常ドライビングのバランスが取れたと言う。
ホイールはSSR SP3。ブロンズ色に塗られ、紫色のペイントとのマッチングが良い。しかしDavid はさらにのVolk Racing CE28 のホイールも持っており、サーキット用にはスリック タイヤ付きの18×11 Volk TE37 Super Lap Edition を履いている。これでスタンスでもサーキット仕様に対応できるようになった。
何と言ってもこのGT-Rの魅力はやはり外見だ。とにかく美しい。色だけでも他のR34と差別化できる。ミッドナイト パープル III カラーのGTRは200台も生産されなかったのでとてもレアである。
エアロには Z-TUNEのフロント バンパー、サイド ステップ、リア  ディフューザーをつけている。TOP SECRETのカーボン ファイバー  フロント  スプリッターも追加し、フロントをアグレッシブに仕上げている。Craft SquareのミラーとVoltex Type 5 Wingで モータースポーツ イメージを強めている。
Davidの車には余計なパーツが付いていない。それがこの車の良さだ。全てバランスのために考えられ、必要のない物は付けていない。アメリカでは当分R34には乗れないので、もうしばらくDavidの車を見て夢見るしかない。

週末のサーキット走行（体験）
ルックスだけのGT-Rではなく、 Davidが自分のR34を限界まで走らせる！
１回目のサーキット体験はVictoria にあるWonton Raceway で、自分の家から700km だった。走行会の前日に弟とGT-Rで行った。
初めてのイベントだったので最初のセッションはゆっくり走った。コース ラインを覚え、ローブーストで車の動きを感じとった。
次のセッションではもう少しハードに運転し、6,000回転でシフトした。これでベースタイムを作ろうと思ったのだが、ピットに戻ったら車から煙が出てたことに気づいた。タービン側から大量の煙が出ていた。原因はインテーク側のブローバイが発生し、タービンにかかったので煙が出ていた。
何とか原因が分かったので3セッション目に参加した。しかし、残念ながら同じ問題が続いたので走行は中止。エンジンに火が付くかと思うくらい煙が出てたので悔しかった。
たった2セッションのための長い旅だったが、とても楽しかった。
そこから家に戻り、ブローバイを解決するためにNismoオイル エア セパレーターを取り付けた。
そして今度は家から2時間のサーキットWakefield Parkに行った。その日、車は問題なく走ってくれた。午前中のセッションは調子よく走ってくれたが、3番セッションで大きな排気漏れが発生した。フロント パイプがサーキットの縁石に接触し、タービン ガスケットがブローした。そしてこの時もリタイヤすることになった。
2セッションしか走れなかったが、原因が分かったので次のイベントまでには直す予定だ。万全の体制でいきたいと思っています！
 
Tuning Menu

職業:薬学生

パワー: 460hp

エンジン： Garrett社 GT2860-5 タービン; Mine’s社 Bellmouth ダンプ パイプ、 Silence VX Pro フロントパイプ、マフラー; カスタム テスト パイプ、ロッカーカバー、タイミング ベルトカバー; Tomei 社Poncams、カムギヤ、タイミングベルト; Splitfire 社 コイルパック ; ARC 社 キャッチタンクM079GT ツインエントリー70mm インタークーラー; 1000cc Power Enterprise 社 インジェクター; Nismo社燃圧レギュレーター、燃料ポンプ

駆動系： OS Giken社 STR2CD ツイン プレート クラッチ

ECU: Haltech 社 Platinum Pro ECU

足回り・シャーシ： Nismo社 R-tune サスペンション、 16kg/mm Eibach 社スプリング; Nismo社 スタビライザーバー ; SRI HICAS ロックバー

ブレーキ： Project Mu 社 SCR ローター HC+ パッド; HEL ステンレス ブレーキホース

ホイール・タイヤ： 19×11″ SSR 社SP3 ブロンズ塗装; 275/30R19 Dunlop社 Direzza DZ101 タイヤ

外装: Nismo Z-tuneフロントバンパー、サイド ステップ、リヤ ディフューザー、クリア サイド レンズ ; Voltex社 Type 5 リヤウィング; Top Secret 社 カーボン ファイバー フロント ディフューザー; Craft Square社 TCA-F サイドミラー; QEST Lights社 LED テールライト、ブレーキランプ

内装: Nismo社 キル スイッチ ; チタン シフト ノブ; Personal 社 Neo Grinta 330mm スエード ステアリング; Works Bell 社 ショート ボス キット、 Rapfix II クイック リリース; Pioneer 社 オーディオ

Thanks You Matt at F&E Autoworks; my brother Tam; Derek Pham; Vu Quach at Nakama and DT Panels; the-lowdown.com