Motive DVD Drag Battle & GT-R Challenge 詳細ページ(11526) - イベント・レースレポート

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Motive DVD Drag Battle & GT-R Challenge




オーストラリアの観光ガイドを見てもCootamundra Airport 空港は恐らく載っていないだろう。ニューサウスウェールズの田舎にあるこの空港は普段静かだがある1年に2回だけの週末にレジェンドを産み出す場所に生まれ変わる。

2009年からオーストラリアのトップチューナーと最速ストリートカーがこの場所に集まり、Motive DVD Drag Battle and GT-R Challenge が開催される。

空港、愛称「Coota(クータ)」の路面は手入れがされていなく、グリップも悪くて、非常に荒いコンクリートだ。サーキットというより一般道路に似ている。そのため、ここで勝ち取った10秒以下のゼロヨンタイムはさらに意味を持つ。

ここで実績を出している車は、サーキットパフォーマンスよりもはストリートでの実力を見せつけている。

ここでは限界は既に試されている。

当初はGT-Rマニアの撮影で始まったが、そのDVDの影響で人気が高まり毎年行うイベントにまで成長した。

現在4気筒、6気筒、8気筒用のカテゴリーが存在し、参加するのには最低670馬力が必要だ。GT-Rクラスにエントリーしたければ最低870馬力が必要だというからレベルの高さがよくわかる。
主催者Andrew Hawkinsがいう、このイベントは年間カレンダーで大事なイベントに成長している。オーストラリアでは10.9秒より速く走ってしまうとほとんどのサーキットから追い出される。自分たちから見ればそれはナンセンスだ。GT-Rの魅力は10秒台のジェル4タイムを出しても次の日に娘を保育園に連れて行けるから素晴らしい車なのに。私はそのマーケットギャップに気づき、すぐに行動に移した。今となってはストリートのトップイベントにまで成長し、毎年拡大していっている。10年前までは終わりかけていたオーストラリアのGT-Rマーケットは再ブームで復活した。

Cootaでは経験は大事だが、路面状況が悪いためベテランでも頭を抱えることが多い。

Robert Marjan’s のR32 GT-R はサーキットではオーストラリア最高クラスだが、2015年のイベントではグリップが確保できず、ポテンシャルを発揮することができなかった。初年度から参加していることもあり、車を作成してきたCroydon Racing Developments をさらにやる気にさせた。

足回り設定の見直しを行い、ノーズが常にゴールラインに向いているようにし、エンジンは3.2リッターにアップグレードされ1,000馬力以上発生している。

悪天候にも関わらず、168.53 mphを記録し、Fastest GT-Rの座を手に入れた。加速では2位だったが、1位の車と1,000分の1の差しかなかったので、今後に期待が高まる。

変わった技術
Tim Papas のEvo 3をよく聞くと、変わった事に気づくだろう。そう、オートマだ! マニュアル ミッションを度々破壊して来たTimは対策をずっと探しており、ある日アメリカン スペック のエクリプスが似たような駆動システムを使っていた事に注目した。

ミッション スワップは簡単にはいかなかったが、ファイア ウォールをいっぱい叩き、何とか3速オートマ ミッションとトランスファー ボックスを載せる事に成功。耐久性もバッチリ。

駆動系だけではなく、エンジンにも手を加えていた。排気量は2リッターのままだが、NOS 無しで650馬力発生している。ゼロヨンタイムは12.69秒126.4mph。毎日乗っている車としては十分だ。

新たなスタート
イベントに参加していた唯一のR35GT-Rは総合4位の実績を果たした。Precision Automotiveの手によって組まれたエンジンは1,158馬力。「この車はストリートカーになろうとしてるレーシングカーだ。」とオーナーのAron McGranahan が言う。

自社燃料システムにGTX3582タービンを2個組み合わせ、Sheptrans社 ミッションとHypertune社クーリングパックを使って9.4秒154.6mphのタイムをマーク。

「みんなは自分でもいつか買える、街乗りできる車を見に来ている。トレーラーに乗ってくるドラッグカーなんか見たくない。そんな車には興味ない。週末乗れる車が魅力的だ。」とAron は説明する。

Maatouks Racing

シドニーのMaatouks RacingオーナーAnthony Maatouk はこのイベントで有名人。最速の車を手がけてきた実績があり、イベント中はお客さんのロギングデータを分析している姿が印象的だ。少しでもタイムを縮めるためにデータを分析し、細かなセッティング変更を行っている。複数のお客様を同時に抱えているから大変な作業だ。

8.872秒167mphでQuickest GT-R 優勝したNick Klitsas’s R32—Godzillaをはじめとし、アンソニー自身のStreet King R32 GT-R もう総合3位で9.0秒158mphマイルをマーク。

「ロギングデータを分析するには体力が必要だけど、車が速く走るたびにお客さんが喜ぶ顔を見てやりがいが出てくる。」とアンソニーはつぶやく。

甘く見てはいけない
Stephen ArrowのWRXは外から見てもノーマルにしか見えない。軽量化を図るため、Advance Motor Mechanics はStephen の2005年STI の駆動系を全てこの初期型インプレッサのボディーに移動させ、5穴ハブとブレンボ ブレーキも移行した。仕上げは純正に見えてしまうほど綺麗だ。

去年の仕様からマフラーとエンジン セッティングを変更し、このベテランは今年700馬力で参戦。ファイナル ギアも2013 WRX STI に変更し、10.4秒138.03mphのタイムを出した。

「やはり警察の目を避けるためにはおとなしい車が1番だ!」とStephenは説明する。

注目すべき3台
Charles WarlandのDatsun 260Z は完成までに3年かかった。ゼロから始めたフル レストア プロジェクトは678馬力発生するMotec制御のRB 26を積んでいる。

Cootomundraで4気筒は珍しいが、このEVO8 は1,150馬力 2.2リッターエンジン+シーケンシャル ギヤ ボックス で排気量の多い車と戦っている。

Ray Loulach’s の1994年ホンダ シビックのB18Cエンジンはアメリカで組まれ、ヘッドはポート加工、ブロックにライナーを入れ、Precision社 6466タービンを使って638馬力を発生。強烈なハイパワーでこのFFはタイヤを破壊していると言う。

 

http://www.superstreetonline.com/event-coverage/motorsports/1706-motive-dvd-drag-battle-and-gt-r-challenge-street-fighters/

 

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