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NSX




4気筒で 1000馬力のNSX

90年代に発売されたホンダNSXは当時のスーパーカー常識を覆した。

価格、テクノロジー、そして何よりも信頼性が優れていた。
運転もしやすく、20年経っても中古車の価格は上がる一方である。

程度の良い中古車を見つけたらほとんどの人はそのまま乗れと言うだろう。
270馬力、3リッター、24バルブ、 DOHC V6エンジン。

しかしこのNSXは違う。

Brandon Wilburの手によって作られたものだが、なんと1,000馬力を発生する4気筒を積んでいる。 ノーマルエンジンより軽く、パーツも豊富であり、価格も純正Cシリーズ エンジンの3分の1だ。

邪道なチューニングだと言われるかもしれないが、それにはちゃんとした理由がある。

このNSXはBrandonの2台目のミッドシップであり、1台目は同じ仕様のKシリーズ エンジンを積んだトヨタMR2だった。

そのMR2を売り、なんとかこのNSXを手に入れた。
しかしカリフォルニアで購入した車両はとんでもない状態であった。

窓ガラスもない、バラバラ状態の車だった。

各ハーネス類は社内の段ボール箱に入れられ、 エンジン・内装部品も不足していた。

しかし、この状態で手に入れたからこそ、あのエンジン スワップが現実となった。

気になるエンジン仕様は:ホンダK20A に10:1 JE ピストン、マンレー ターボ タフ コンロッドとミクロ ポリッシュ加工されたクランクシャフト。スーパーテックのバルブ スプリング・バルブ ガイドはPrayoonto 製 Stage II カムシャフトと一緒に使っている。90mmのスロットル ボディーはPro Jay インマニと組み合わせ、冷たい空気を大量に吸い込んでいる。Precision Gen II 6870 T4 タービンとワンオフ のエキマニから巨大なパワーを発生している。燃料系はManga Fuel 製4303 ポンプとID 1300 cc インジェクターを利用。エンジン マウントはHUX Racing のK20/MR2 用キットをベースにして、Brandonが自ら加工した。

エンジンの位置を決めた後、ボディーをきれいにするため、全て取り外した。
塗装はベルリーナー ブラックを選び、傷と凹みをすべて無くした。

ボディーも完成し、エンジンを再び載せ、運転を楽しむステージに入るはずだったが、エンジン トラブルが始まった。

1つ目はエキマニから始まったヘッド ガスケットのトラブル。再度エンジンを降ろすことに。

ハイパワーな仕様だったため、CNCWerx のCSS エンジン ブロックに取り替えた後、エンジンを載せた。

その後、シャシダイナモ上のセッティングは順調に進んだのだが、また悲劇が起きる。

テスト中の振動が発生した周波数が原因で、リアハッチのガラス製ウインドウが割れてしまったのだ。偶然としか言えないアクシデントである。

その真下にあったタービンがガラスの破片を吸い込んでしまい、エンジンは全損。

信じられない悪運だった。

しかしBrandonはめげずに新しいピストン、ピストンリングを導入、ヘッドをバラし、全てを作り直して、元に戻したのだ。リアハッチもアクリル製に変更した。

そして3回目のエンジンで満足できる数字を出した。

結果はなんと972馬力。車重が1,000キロのため、とんでもないパフォーマンスが期待できた。

ここまで努力して車を仕上げたのでもっと認められるかと思っていたが、他のNSXオーナーには見捨てられてしまっている。

しかしBrandonはあまり気にせず、自分のスタイルに満足している。 1000馬力を全開で回していたら、周りの声も聞こえなくなるだろう。

 

 

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