Ferrari FRS 詳細ページ(11482) - イベント・レースレポート

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Ferrari FRS




世界初のフェラーリ+FRS!

プロ ドライバー Ryan Tuerckは2JZ を乗せたトヨタ86で2016フォーミュラ ドリフト シリーズを9位で終えた 。

ニュー ハンプシャー州出身のドライバーは常に上を目指し、進化を求めている。
今回のマシンをみれば分かるはずだ。

小さい頃からタイヤで動くものに興味があった。

9歳でダート バイクを始め、10歳で毎週のようにモトクロス レース に参加していた。空中で飛ぶ快感にハマり、この生活が10年以上も続き、20歳になってバイクから車へとステップ アップした。

そのきっかけとなったのは、知り合いのマスタングに乗せてもらい、そこで味わった車の動きに衝撃を受けた。バーン アウト、360度スピン ターン、初心レベルのドリフトを見せられ、Ryanはその時、もっと運転上手くなりたいと思った。

そしてすぐ家に戻り、兄弟と一緒にお金を貯め、ボロボロの91年式マスタングを購入した。

数ヶ月が経ち、趣味で楽しんでいたあの「ドリフト」というものが実際、本格的な日本初のモータースポーツだということを知り、さらに本気になった。

マスタングをすぐに売却し、日産の240SX (S13) を購入した。

練習を重ね、2003年に初めてのイベントで優勝した。そこで既にプロ ドライバーとして活躍していた Tony Angelo、Chris Forsburg、とVaughn Gitten JRとも仲良くなった。

この頃、Ryanの頭の中には「ドリフト」だけしかなく、他の事は何も考えられなかったという。

しかしお金も、トラックも、トレーラーもなく、競技車両を通勤用に使っていた。そのため空いていた駐車場や、誰もいないコーナーもすべて自分のサーキットの様になっていた。

Ryanは徐々に腕を磨くが、大きな大会で勝つにはもっとパワーが必要だと実感した。積極的にイベントに参加し、優勝し、タイヤも協賛してもらい、レベル アップに向けて実績を積んで行く。

そしてようやく2005年に初めてフォーミュラ D エントリーをしたが、予算の問題で2戦しか参加できなかった 。

デビュー戦となるアトランタ 戦は、父親の会社からトラックを借り、トレーラーは友達から借りた。

その結果、初めての参戦は失敗の連続だった。 すべてに衝撃を受け、あっという間にイベントが終わってしまった。

しかし、それから 自分のパフォーマンスを分析し、次のシカゴ戦に向けて準備をした。

家の近くで練習を積み重ね、シカゴまでの1000マイル近くを自走して行った。

しかし、サーキットに到着してコースを確認したところ、彼が予想していたハイ スピード なコースではなく 、なんとテクニカル コースであった。

結局、予選は2位で追加したものの、ファイナル ラウンドまでは進めなかった。

ただ、プロとしての第一歩が踏めた。

その後、親友のアドバイスでライアンはカナダのDMCC プロ イベントに参加した。

デビュー戦で優勝し、タイヤと1,000ドルの賞金を勝ち取った。それから勢いは止まらず、2005年DMCC プロ シリーズ チャンピオンに輝き、Cooper Tire社とDiscount Tire社からスポンサーを受けた。

それ以来、Ryanはフル タイムでフォーミュラDに参戦している。

スポンサーとチームのお陰でRyanは2JZの86 で参戦しているが、今回紹介する2013年サイオンFR-Sは32歳になったRyanの新しいおもちゃである。
きっかけはGumout 社と契約した時に。Ryanは新しいプロジェクト カーの企画を持ち出した。最初は2JZを載せたセリカを提案したが、そのスワップは既に存在していたため、仕方なく諦めた。

しかしそこで思い出したのだ。

小さい頃からスーパー カーのエンジンを普通の車に載せ替えるアイディアを思い出した。

最初は周りから相手にされなかったが、Sports Dimension社のKinnon Marshall氏、Huddy Racing社、Donut Media社の協力を得て、やっと許可が出た。

フェラーリのエンジン載せ替えだけでも大変なのに、ちゃんと走るまで仕上げるのにはかなり難しかったという。

純正のクランク センサーはフライ ホイールから信号を取っていたため、ワンオフのセンサーとトリガー ホイールでフロント クランクプーリーに移動された。点火用のコイルパックはECUと連結していたノックセンサーを内蔵していたため、交換する必要があった。

しかし、1番苦労したのはエンジンがかかって、全てがスムースに走るようにする事だった。

それを担当したJohn Reed氏はMotec M142 ECU お使い、カスタム ソフトまで書いてフェラーリ V8のセッティングをした。

細かいセッティングも全て終わり、フェラーリスワップのトヨタは4ヶ月掛かってやっと完成した。作業を考えてみればとんでもなく短い期間だと思う。

セマショー直前にネット上にビデオが投稿され、ワールドプレミアを果たした。もちろん、世界中から注目を浴びた。

そして気になる走りだが、フェラーリのエンジンとはいえ、フォーミュラD車両ほどの馬力がないため、決して運転しやすいとは言えないそうだ。

でもだからこそライアンは気に入ってるかもしれない。自分もこのGT 4586と一緒に成長し、進化していくからだ。今後の活躍から目が離せない。

 

 

スペック
TOYOTA GT4586
ドライバー RYAN TUERCK

出身地 オーバーン、ニューハンプシャー州
エンジン作製
GUMOUT, HUDDY RACING, RYAN TUERCK, 2M AUTOWERKS

パワー 約580-600hp (approx.)

エンジン
4.5 リッターフェラーリ F136 V-8 エンジン スワップ; Huddy Racing社 エンジンマウント、オイルタンク、エキマニ、マフラー;Vibrant Performance社 オイルキャッチ カン、ホース類、フィッティング類; ミシモト社オーバルトラック用ラジエーター(リヤ マウント)、デュアル パス オイルクーラー ; デュアル 12インチ ファン; Fuel Safe社スペクトラ ライト10ガロン 燃料タンク;Deatschwerks社燃料ポンプ・燃料フィルター・燃圧レギュレータ;Ilk Fabrication社 ワンオフ エキマニ・マフラー; オプティマバッテリー
駆動系
Fortin Racing社 5速シーケンシャル ミッション 、Driveshaft Shop社 ドライブシャフト、 アルミプロペラシャフト; Tomei社 2-way デフ

ECU
MoTeC Autowerks
社 ECU; Unicorn Garage社エンジン・シャーシーハーネス;John Reed氏セッティング
足回り・シャーシー
BC Racing社 DRシリーズ車高調;Huddy Racing社 ロールケージ・ボディー強化;Wisefab社 FR・RRサスペンション キット・ステアリング アングル キット
ブレーキ
Brembo社 ビッグ ブレーキ キット
ホイール・タイヤ
FR18x9インチ -3J オフセット、リヤ18×10インチ -22J オフセット、fifteen52社PENTA;FR 245/40-18、RR 265/40-18 Hankook社RS3 タイヤ
外装・エアロ
Rocket Bunny社Version 1 ワイド ボディー キット;カスタム Huddy Racing社 フロント フェンダー・ルーフ スクープ・リヤ ディフューザー;2M Autowerks社ペイント・板金
内装
Recaro社 Profi Spa シート; Takata Racing社 Race 6 シート ベルト; MoTeC社 PDM15 キーパッド付き メーターパネル; Nameless Performance社 油圧式サイドブレーキ
スポンサー
Gumout, Black Magic, Huddy Racing, Donut Media, BC Racing Suspension, Optima Batteries, Vibrant Performance, 2M Autowerks, Fifteen52, Brembo, Mishimoto, Wisefab, DeatschWerks, Driveshaft Shop, Nameless Performance, Recaro, Takata, Fuel Safe

 

 

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