PIKES PEAK INTERNATIONAL HILL CLIMB 2014 - イベント・レースレポート

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PIKES PEAK INTERNATIONAL HILL CLIMB 2014

2014年7月13日 更新

PIKES PEAK INTERNATIONAL HILL CLIMB 2014

今年度はパイクスピークに集中するためドリフトの方は休止させて頂き、車両の方もヒルクライム専用に改良アップデートして挑みました。

昨年のデータをもとにエンジンを2.5Lから2.6Lにし、カム及びヘッド回りをヘアピンの多い中間セクションでタイムアップ出来るように中低速トルク重視に仕上げました。

サスペンションも、リアスタビを装着しバネレートも8kとアップしました。

その他、リアウイングの装着方法を変更し、よりダウンフォースを車両が受け止める ようマウント類を変更しました。

 

タイムは10分34秒564のクラス4位、総合20位、自己ベストを更新する事が出来ました。

 

予選/練習

練習は三日間ありますが、全12マイルのコースを三つに分けて各セクションごとに練習します。

 

パイクスピークは通常山頂までの登山道となっており、午前9時から午後6時までは一般公開されますので、練習時間は日の出の午前5時頃から、登山道が一般公開される午前9時までの4時間ほどになります。この4時間の間に大体3本から4本ほど走行する事が出来ますがコースは時速25マイルの速度制限の道となっている為ガードレールなどの安全設備はほとんどありません。

 

そこを100マイル近い速度で走行する訳ですから、練習とはいえ崖から滑り落ちる参加車両も少なくはありません。 その中で車をセーブしながら100%アタックはさけてセットアップを行いブレーキポイントを記憶し156個のカーブや道の癖を記憶します。 標高4300メートルのロッキー山脈の一部とあり、舗装路になった今も山は動いており、路面も起伏がひどくなっている部分もあります。

 

予選は3セクションに分けられた練習の中で、一番下のセクションの練習日が予選日となります。今年は初日が一番下のセクションでしたので初日から予選となりました。 初日ですのでエンジンパワーも抑えめに走行しクラス3番手で予選おえました。この予選が本番のスタート順番になるのでしっかりとタイムを出し順位を上げておく必要があります。

予選後データを確認し、2日目の中間セクションの練習に向けてホテルの駐車場でセッティング変更やメンテナンスを行いその後山頂までレンタカーで上り体を高山に合わせる作業を行います。

練習2日目3日目も同様の作業を行います。またエンジンのセッティングの方も酸素が薄くなり気圧も低下するのでセクションごとにデータを取りながら合わせていきます。スタート地点と山頂では標高差が1500mもある為この調整も重要です。また本番は昼間となるので気温差によるパワーダウンも考えながら運転の仕方も変えていきます。

 

決勝日

6月29日(日曜日) 天気は雲一つない快晴となりました。 例年必ずと言っていいほど午後から天気が崩れ雨となります。山頂付近は雪やヒョウも落ちてきます。

そのため午前中10時30分頃までにスタートするのが一番タイムが出やすいと考えます。今年のスタート順は予選タイムの速い順となりました。昨年まではクラス別でタイムの速い順でした。この変更のおかげで予定では10時に2輪がすべてスタートし私の出発時刻は10時半頃になるだろうと予定していました。

しかし、予想以上に2輪のクラッシュやトラブルが多く大幅にスタート時刻がずれ込んでいきました。

事実私がスタートしたのは午後12時30分頃で気温も一日のうちで一番高くなる頃でした。ここまで過去3年間のデータのもとにブースとは1.2が一番安定し乗りやすいと出ていましたので1.2に設定しました。

後でデータを確認すると吸気温が予想以上に高くなっておりブースとも目標値までかかっていない箇所も多かったです。

ブースとが目標値にいなかった事ですこしパワー不足を感じましたが、エンジンも車も絶好調でしたので12マイルを集中して攻めました。

156個のコーナーすべてをイメージ通り走りきる事が出来ました。 タイムも自己ベストを更新する事が出来ました。昨年は雨と雪で苦しい走行でしたが今年は最高の天気の中で走る事が出来ました。

 

練習日のタイムから10分15秒台は出そうと予想していましたが、本番はやはりまだまだ予測出来ない事もありました。 この経験をもとに、来年はさらに進化し3年以内に市販車ベース4気筒エンジンで9分台でフィニッシュする事を目標に活動を続けたいと強く願います。 残りシーズンは、タイムアタックなどのイベントへの参加を予定しております。

 

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