Formula DRIFT Long Beach 2018
プロシリーズは素晴らしい１５周年シリーズ初戦を開始（燃えるフェラーリもあり）
2004年にフォーミュラDは初めてのイベントを Braselton, GaのRoad Atlanta で開催した。スウェーデン出身レーシングドライバー兼スタントドライバーサミュエルヒュビネットはそのイベントを優勝し、その後も４戦シリーズであと２戦勝ち取ることになった。その結果初めてのシリーズチャンピオンに輝いた。フォーミュラDはその後成長し、ラウンド数も2倍になり、世界中からトップクラスのプロドライバーを寄せ集めている。国際イベント、ワンオフデモ走行イベント、地域型チャンピオンシップシリーズ、人気ライブストリームなど様々な活動を行っている。
今として当然なロングビーチカリフォルニアのストリートで行われる初戦は実際フォーミュラーDが始まって数年後に決まったこと。ドリフトコースのコーナー9,10,11は以前グランプリドライバーのデモ走行用に使われていた。サーキット幅を分版に使った肝試しだった。 我々もベテランカメラマンでも信じられない光景だった。理解はできなかったかもしれないが、目の前で凄いことが起きてたくらいは分かっていた。「今まで見てきたものでこれが一番イケてる！」と叫んだカメラマンの一言が今でも印象的だ。
うちは今でもそう思っている。ネットライブストリームやイベントに来ていればフォーミュラDの15周年記念を見たと思う。予選の記事を読んでくれれば分かると思うが完売したイベントは凄い迫力だった。ロングビーチの壁は二日間にわたり、様々な車が犠牲者となった。中には IMR BMW E46の Alex Heilbrunn、 Cameron Moore Drift Toyota 86のCameron Moore、RAD Industries Mk4 SupraのRAD Dan Burkett (これはひどかった)、 プロルーキーGalp Nissan S14 240SXのAustin Meeks、Stratton Racing Chevrolet C6 CorvetteのDirk Stratton、Enjuku Racing R32 SkylineのKevin Lawrenceがいた。
しかしイベントで1番の話題になったのはFerraraだった、特にFD ルーキードライバー Federico SceriffoのFFF Drifting Department Ferrari 599。 土曜日までの話題はプロドリフトにスーパーカーが少なかったこと。土曜日以降の話題は車両のダメージ量、事故原因とドライバーの安否確認。（ドライバーは無事であり素早く車から降りた）ドライバー本人からもコメントもらっているがもう少し詳しく状況を説明しよう。
事件はRTR Ford Mustang GT Chelsea DeNofaとSceriffoの Top 32バトル中に起きた。DeNofaが先頭を走り、最初のバトルでコース進入時に２台は接触。フェラーリが少しアグレシッブとも言えた。接触でムスタングは１コーナー外側のタイヤバリアに押し出され、599は最後まで走行し続けた。DeNofaのチームは外見のみに見えたダメージを直し、２台は再び並んだ。Sceriffo は後で語った、「Chelseaとの接触で左側のアッパーアームにヒビが入ったと思う。そのせいで先頭走っているときにアームが折れた。」
２回目に折れたサスペンションアームでフェラーリはドリフト不可能となり、ベテランドライバーのSceriffoは何とか１コーナー外側のエリアに車両を向かせた。しかし車は壁に当たり、ホイール、ハブ、と足回りがフェンダー内に押し込まれ、燃料ラインが切れてしまった。燃料はすぐに点火し、事態は緊急事態へ。
フォーミュラDを長年見てきた人にも確認したが、今回はFD歴代ひどい火災だったという。 スーパーカーのフロント3分の１を取り囲んだ火を消すのに数分かかった。日はガードレールの下をくぐり、反対側でも燃えていたので非常事態だった。
