ル・マン24Hレース、6時間が経過。トップはポルシェの17号車
6月13日、現地時間午後3時にスタートを切った今年のル・マン24時間レース。スタートを前に盛り上がるピットには、オランド・フランス大統領が来場。多くのSPに囲まれつつ、主要チームを表敬訪問。今年で83回目の開催となる伝統レースらしさを演出した。
朝から天候も安定し、レース日和に恵まれた決勝日。まずは予選でトップ3を独占したポルシェ勢が順当にレースをリードしたが、その後方から2台のアウディがハイペースでプレッシャーをかけて3台の中に割って入った。
まずレースは10周前後に1回目のピットインを終えると、いよいよここからルーティンワークが始まるかに思われたが、レース開始1時間を前に、GTカーの1台がオイル漏れを起こして出火。プロトカーを巻き込んでのアクシデントになったため、最初のセーフティカーが導入された。レースはおよそ30分後に再開したが、1時間半後にはまたもセーフティカーがコースイン。これは、8号車アウディがスピードリミットを設けられているエリアで多くの周回遅れの車両を避け損ね、バリアに車両をヒットさせたため。40分以上かかって修復が完了し、午後7時過ぎから改めてレースモードへと突入する。
そんな中でも17号車ポルシェは盤石の走りを披露。周りが小さなトラブルやハプニングでペースを乱すのを尻目にトップ快走を続けた。一方で、着々とポジアップを見せていたのが7号車アウディ。着実にポジションアップを果たし、開始2時間目にはトップ争いに名を刻む活躍を見せる。レースは午後9時、開始から6時間を過ぎてやや安定した流れを見せている。
なお、ニッサン勢は23号車がピットスタートを強いられるも、3台揃って出走を果たした。途中、電気系トラブルやパーツの交換などピットでの作業も幾度か重なってはいるが、粘り強く周回を重ねている状態だ。
◎ル・マン24時間レース途中結果(21時・6時間経過/総合トップ3および各クラストップ)
1.No.17 ポルシェ919ハイブリッド(T.ベルンハルト/M.ウエーバー/B.ハートレー組)93周
2.No. 7 アウディR18 e-トロン・クワトロ(M.ファスラー/A.ロッテラー/B.トレルイエ組)3.188
3.No. 9 アウディR18 e-トロン・クワトロ(F.アルバカーキ/M.ボナノミ/R.ラスト組)11.290
LMP2
No.47 オレカ05・ニッサン(M.ホーソン/R.ブラッドレー/N.ラピエール組)86周
LMGTE Pro
No.99 アストンマーチン・バンテージV8(F.リース/A.マクドーウェル/R.スタナウェイ組)81周
LMGTE Am
No.98 アストンマーチン・バンテージV8(P.ダラ-ラナ/P.ラミー/M.ラウダ組)80周
(Text:Motoko SHIMAMURA)